暴かれた真実2ーG
 

JR北海道民営化は破綻した!

保線も検修も維持できず

 JR北海道の現状は国鉄分割・民営化が何をもたらしたのかを示しています。
 積雪寒冷地帯の広大なエリアでローカル線を抱えるJR北海道が民間企業として鉄道事業が維持できないことは国鉄分割・民営化の時から明らかでした。国鉄時代に2万2640人いた職員数はJR発足時には1万2700人。外注化と要員削減で現在は約7千人。国鉄時代の3分の1以下の要員しかいないのです。

 JR北海道のある子会社の求人情報では「鉄道車両の整備・修理」業務が時給750円、雇用形態はパートで募集されていました。経験豊かなベテランが大量退職し、業務が外注化され、技術者はほとんど育成されていません。

 もはや「ずさんな管理」の次元を超え、ごく普通の定期検査さえできないほどJR北海道の安全は崩壊しているのです。 国鉄分割・民営化によって作為的に生み出されたJR北海道は、要員も資金も資材もまともに確保できず、保線も検修もまったく維持できない中でレール異常の多発やデータ改かいざん竄などの事態を引き起こしています。社長が2人も自殺?するほどJR北海道の闇は深いのです。

 JR北海道は1月21日、レール検査データ改竄問題で現場労働者5人を解雇にしました。脱線事故が起きた大沼保線区では定年間際と23歳の2人の現場労働者が懲戒解雇になっています。改竄を指示した管理職は1ランク軽い諭旨免職。野島社長ら経営陣に至ってはわずかな報酬減額だけです。

 JR北海道の矛盾を隠いんぺい蔽し、責任を逃れるために現場を犠牲にしたのです。入社してわずか数年の23歳の施設係がどうしてクビになるのか。おかしい話です。

 四国でも補修が放置された鉄橋が大問題になり、JR東日本でも送電線火災や車両故障が多発しています。事態の核心問題は、国鉄分割・民営化の破綻であり、外注化と非正規化がこの事態を生み出しているのです。

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