労働学校ニュース

No.08

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労働学校通信 第8号 (2001.11.10発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

四党合意路線−その非和解的な対立の出発点!
報復戦争の階級的本質!
(労働者学習センター:中野代表挨拶より)

 国鉄闘争の中心的組合である国労全国大会が、この13〜14日にあり、一翼を担っている動労千葉が9月30日〜10月1日と大会を行い、いまひとつの国鉄決戦が闘われた。
 世代交代が大きな課題としてあったが、21世紀−米・ブッシュや日本の小泉の登場、9・11の衝撃的事件の発生など、激動の嵐に立ち向かっていく指導部を作っていくこと、これからの動労千葉の闘いのあり方など、皆さんのご支援とご協力を願いたい。
 1・27雪の中の続開大会−機動隊の導入−四党合意採決後の大会−この四党合意を批准するかしないかという大会だったが、解決案が何も出てこないなど、国労にもっと屈服を迫る内容となった。
 1・27と同様の厳戒態勢の中で行われた大会では、闘争団−5・23結成準備会に結集した四党合意に反対を貫く勢力と、中労委が上告している5・28判決−中労委命令の取り消しにおける、国労が補助参加人の取り下げを巡って、統制問題含みの激突関係となった。チャレンジグループは、戦後の労働組合の中心的存在であった国労を自ら解体して連合への収斂を策し、上手くいかなければ脱退−秋田の分裂−財産の売却・処分の動きがあった。大きくは挫折したわけだが、非和解的な対立という出発点となった。ようやく1年間経って踏み切ったということだ。意見の一致が出来ない四党合意である以上、分裂ということになっていく。人事関係だけ一致するということは最早出来ない。固唾を飲んで見守ってきたが、ガッチリ固めて日本の労働運動の再生への大きな一歩となった。
 9・11対米ゲリラ−アメリカは10月8日から報復戦争に入り、12日間空爆を行っている。1年間のGNPが120ドルという世界で最も貧しい国に、世界で最も豊かで膨大な軍事を持っている国が空爆をしている。「テロを許さない、報復反対」というスローガンが成り立つはずがない。テロを弾劾すれば報復へ向かう。仮にテロというやり方が間違っていたとしても、イスラムの大変な状況を同じレベルで扱うことにはならない。今後テロ弾劾ということは薄れていくだろう。ヨーロッパでアメリカで、反戦闘争が大きくなっていくだろう。階級的な本質を見なければならない。本質は石油と天然ガスの確保にある。中東の資源の減少という中で、カスピ海を通すパイプラインを構想するアメリカにとって、親米政権を打ち立てることが必須だ。他の帝国主義諸国も米国独占となると困るので、英国も日本も参加しているというのが本質だ。
 労働組合がどういう立場を取るのかが重要だ。イスラム・アラブの虐げられた数百年間の怨念が爆発した。一切の責任がどこにあるのか。搾取と民族分断を行ってきたアメリカに責がある。アメリカも悪いがどちらも悪いという立場に立ってはならない。アメリカの労働者の決起、被抑圧民族の決起が結合したときに世の中が良くなる。世の中に起こってくる様々な事象を見ていってもらいたい。

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)

受講感想(感想)編

●「帝国主義」とそれに対する「共産主義」との関係がはっきりした。
●現代の資本主義ということで言葉として聞いていたことも多く、テキストを読む限りでは「?」でしたが、講義を通して改めて読んでみると、なるほどと納得した。
●「社会排外主義」に怒りを持った。
●死滅しつつある資本主義の話では、今まで共産主義になるとどうなるか分からないことが多いですが、「ペタッと紙を貼るだけで・・・」という表現でなるほどと思い、分かりやすかった。
●現代の資本主義がいかに終わりに向かっていくという話が少し分かったような気がした。19・20世紀の歴史と照らし合わせて、これからどういうことが起きるというような話も聞けて、とても参考になりました。
●資本主義の最高発展段階である現代資本主義=帝国主義を7つのキーワードで論証され、現代帝国主義を分かりやすく捉えてられたのではと思います。
●表面上は困難でも実は世界共産主義を実現するのは難しくないこと、その客観的条件は揃っているということに感心させられました。
●資本主義の発展の様子が分かりやすく、大変面白かった。その中で、現代の資本主義として帝国主義が、本当は恐ろしいものであるが実は死滅に向かっているというところが印象に残った。
●前回、今回と現代資本主義についてを学んだ。戦争と大失業の時代の最終段階にあるということが理解できた。
●2回の講義を通して、単にレーニンの帝国主義論を解説するだけでなく、現代の帝国主義段階についての認識を深められたと思います。改めてマルクス主義的なものの見方の正しさ、レーニンの洞察力と判断が正しかったのかを知ることが出来ました。
●帝国主義が世界革命の条件を整える。資本の発達が労働者を発達させる。驚くべきことだ。
●ベルンシュタインという名前は聞いたことがあったが、彼がどういう役割を果たしたのかは知らなかった。やはり「日和見主義者こそ恐ろしい」ということは本当にそうだなということを改めて感じた。
●「29年を超える恐慌」ということが、グラフを見て納得しました。

◎9・11−自衛隊派遣編

●「正義といったテロへの報復」−自衛隊派遣、表向きの理由とは全く違うところに目的があったとは考えもしなかったので、本当に驚き、ショックで、また悲しくもなりました。
●職場で9・11を巡って、また米の報復を巡って話題になっている。これに対し自衛隊の派遣問題で今日の話を聞いていて、日本がアフガニスタンに行く目的が理解できた。
●アフガンを巡る戦争が帝国主義としての争闘戦として闘われることから、小泉をはじめとした日本の帝国主義者が必死になって戦争に突入しようとしている意味がハッキリとした。
●シルクロード外交−日本のODN投資がアフガニスタン及びその周辺国にまで及んでいるという事実、アフガニスタンへの影響力、そして石油、天然ガスという資源を巡ってパイプライン建設にまで合意しているという事実、そのために自衛隊を遮二無二派遣しようとしていること、初めて聞いたこともあり、驚きました。

◎経済内容−質問編

●経済の変動を見るのに株価があるかと思いますが、その株価は毎日変動しています。どのようになったら株価が下がり、またその逆になるのか、分かりやすく説明してもらえたらと思う。

今後の要望編

●80年代レーガン以来の米の資本攻勢=労働運動の破綻・弱体化について、もう少し詳しく知りたい。また資料(本)があれば紹介して欲しい。
●30年代ドイツ・ヒットラー政権登場と労働運動の教訓でのドイツ労働者の状況は興味深かった。参考の本などがあれば紹介して下さい。

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

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