労働学校通信

第9期No.12


労働学校ニュース 戻る

次回講座のお知らせ

*16:30より講師を囲んで懇親会を予定いたしております(会費1,000円)

労働学校通信 第12号 (2009.03.10発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

追悼 中野 洋
労働学校代表

 「『僕は、労働者を軽んじ、蔑視する考えに取り込まれない限り労働者は必ず勝てると確信している。難しくはない。団結して立ち上がれば道は切り開かれる。侵略戦争を阻む力もそこにある。そのために、自分たちの労働組合を甦らせ、労働運動の現状を変革することだ。それこそが今、最先端の変革である。闘うことはけっこう楽しいものだ。朗らかに闘おう』―その信念は不動のものとなっている」
 「改めて本来の労働組合のあり方とはどうあるべきかということだった。現場の労働者の依拠している限り、労働者を徹底して信頼し抜く限り、どんな困難もたいしたことはない」
闘う労働運動の再生、強化を実現していく広範な労働者、とりわけ青年労働者が労働者階級の理論を学ぶ場をつくり広げる。
労働者が労働者であることに自信と誇りをもって、資本や社会に対して主張できる理論を学ぶ―労働学校のさらなる飛躍と発展、代表の闘志継承を誓います。

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)を随時発行しています

感想文紹介

☆今日学んだことは……帝国主義であるかぎり政治家は資本家の代表。帝国主義は1つの社会として終わっている。どんなに合理化しても資本主義は発展なんかしない。ルールある資本主義はあり得ない。帝国主義の危機は労働者階級のチャンス。大恐慌と戦争は暗黒の時代ではなくチャンス。資源問題が戦争と直結している。世界は平和に向かっているという日共の認識は労働者を武装解除させるための幻想。軍事の対立は階級対立の延長上にある。そういう本質的なところは帝国主義であるかぎり変わらない。今、帝国主義が戦争を拡大し続けている現実。帝国主義は階級支配のために組合を取りこもうとする。帝国主義は侵略戦争への労働者の怒りをそらすために、救援等々を装い、労働者を動員する。新自由主義(民営化、労組破壊)の最後の言葉は……結局“戦争”!労働組合をめぐる攻防がすべてを決する。帝国主義は労働者を搾りとって、その金で労働組合の指導部を買収しようとする。帝国主義との闘争は、日和見主義とのたたかいと不可分。−ということです。
 つまり、帝国主義とはどういう時代なのか、明らかにすることを通して、労働者は資本家に従うしかない存在ではなく、むしろ労働組合内の日和見主義と闘って、帝国主義を根本からひっくり返し、そのことによって人類史を前進させる歴史的存在なのだということです。とっても空気入ったし、職場の労働者に提起したいと思いました。面白かったです!すごく説得力がある!ありがとうございました!

☆ 田中委員長のあいさつについて
 田中委員長の提起から学ぶことが多く、かつ深く大きいことを身にしみて思い、喜びとなっています。三つあります。一つは、動労千葉がどういう組合であり、何をめざして苦闘しているか、を今日の提起からあらためてつかみました。それは、闘う労働組合を軸に階級的労働運動路線を価値創造的に生み出したこと−国鉄分割・民営化攻撃に対し、1047名解雇撤回をかかげ、身を挺しての絶対反対論と階級的団結論のたゆみない実践と勝利の確信だと思いました。二つは労働者階級の代表として、自らをうちたて、そのことのゆえに階級全体を獲得することをしっかりと意識して貫いていること。そのことが労働者国際連帯の拠点として労働組合を復権させて前進していると思います。三つは動労千葉がランク&ファイルの精神を体現し、まさに「2・13」を全国闘争として成功させ、国鉄1047名解雇撤回闘争とJR検修外注化阻止、反合理化・運転保安闘争を路線として確立させ、4者4団体が階級的犯罪として決着させない方針を貫徹し、必死に民主党連合政権と体制内労働運動が産業報国会化しつつある現実と命がけで闘っていることにあります。
 大山講師の講義について
 三つのことを重要な提起として感動的に深く学びました。一つは、時代認識にかかわる提起で、「世界金融大恐慌が深まる中、帝国主義、資本主義は大失業と保護主義を激化させながら、侵略戦争・世界戦争へ向かっています」という内容。二つは「資本主義の終わり=没落」、つまり「帝国主義最末期の今日」を、データを駆使して具体的に鋭く暴露して、説得力があり、強く迫るものがありました。三つは、これらのうえに提起されたレーニンの『帝国主義論』が力強く展開され、フレッシュに理解され、身近なものとして学ぶことができました。さらには「A世界市場、資源、領土、勢力圏(経済圏)の再分割戦争」(p10)で占領下のイラクで米軍による恐るべき事実の提起は衝撃的であり、つづくハイチでの「救援」侵略など、はじめて教えられることもありました。

☆現代の帝国主義の実体が多種の資料を使いながら話されたので、理解しやすかった。レーニンの時代も現代の帝国主義も、収奪の実体は変わらず、より巧妙に災害支援に名を借りて軍事的に制圧したり、対テロ戦争の名目で軍事介入し、かいらい政権を支援して、自国の資本家の利益を援助する。私たちが目にするのは帝国主義者によって報道管制された内容で、実体を暴露されないようにしている。その状況はどこの国でも同じだ。
 それは実態が暴露された時の労働者の怒りを恐れているということだ。国家=帝国主義=資本家に怒り、労働者が決起して打倒されることを恐れるからだ。新自由主義で一人一人分断された労働者は運動や闘いによってこの現実をもたらす資本家の職場支配や社会の実態に対して、団結して闘うことによってお互いのつながりと力に確信して闘おう。
 私たちには動労千葉の労働運動があり、反帝・反スタの実践もあり、世界の労働者と本当に一つになれる路線と闘いを持っている。私たちは世界の運動に誇れる44年目の三里塚の農民の闘い−そして23年目の動労千葉の闘いがある。
 特に大恐慌の今、労働者−農民の怒りは大きくなり、私たちの闘いが拡大するチャンスだ。帝国主義を打倒するチャンスが今だということを更に実感した講義でした。

☆第一次世界大戦のさなかにレーニンが示した帝国主義論と現在の帝国主義のあり方は何ら変わることなく、それよりも世界大恐慌の激化も加わり、より一層のむき出しの悪質で凶暴な軍事力をふりかざしながら終焉に向かう帝国主義は戦争を不可避とする。また戦争を続けなければ維持できない。そこで帝国主義者どもはやっぱりますます“万国の労働者よ団結せよ”ということに震え上るということ、労働者階級の革命を一番に恐れているということが確認された。ゆえにだからこそ、この3月から4月の第二の分民、国鉄決戦を労働者の未来を決する闘いとして開始してゆくことを決意します。

☆現在の世界の情勢の資料がたくさんあってわかりやすかった。トヨタは1000万台の生産力で、800万のリコールで、それはアメリカとの帝国主義争闘戦なんだということがわかった。
 ハイチのことも知らなかった。なんで救援のために軍隊が行くのか? 治安が悪いからかなと思っていたけど資源のぶんどり合戦の場だったということで納得した。今までで一番分かりやすかった。

☆「帝国主義は資本主義の最高の発展段階である」「帝国主義は階級的矛盾を大規模に激化させ経済−トラスト:物価騰貴−の一点でも政治の点でも大衆の地位を悪化させて、大衆をこのような闘争へかりたてている」というレーニンの言葉を圧倒的な資料で分かりやすく示してくれた講義でした。
 島崎先生もよく「これは僕が言っているんじゃないよ。ここにちゃんと書いてあるんだよ」と言っているようにもうここまで来ると、本当に最後の最後に来ているんだと思いました。
 民営化で「刑務所ビジネス」まで行きつく。本当にどこまでも資本主義はあがくんだという感じです。そしてベルギーの国鉄の列車事故でも現場労働者の怒りがストライキを生み出しています。そして組合幹部は知らなかったという。ここでもか?という感じです。2010年の方針、検修外注化絶対反対阻止の圧倒的正しさは、全世界での労働者、学生の決起は、矛盾の爆発と必ず結びつくんだと確信しました。

☆本日の講義は大変分かりやすいものでありました。ありがとうございます。今現在、自分たちがおかれている資本主義社会、帝国主義とは何かということをはっきりおさえることが重要で、まさに時代認識と路線で勝負するということが大事であると思いました。
 帝国主義の中で生き残る、自分の国を守るために必死なアメリカは、もはや刑務所をもビジネス化するということは、本当に驚きで、アメリカ以外はどこの国も1位になることは認めないという。それを国をあげて労働者を利用しながら(だましながら)自国を守ることだけで、労働者の命はどうでもいいということが本当に現れているのが、現代の帝国主義であると思います。
 日本帝国主義ははっきり言って、脆弱でいつまでもアメリカの顔を伺いながら、強い方につく。正に体制内な国であることを認識し、こんな日本はやっぱり変えなくちゃいけない。それにはやっぱり労働者が立ちあがって世の中を変革しなくてはいけないと確信しました。
 イラクの石油の民営化で、帝国主義間の争闘戦が激化している流れなど、今後の労働学校でもいろいろなことを学んでいければと思います。ありがとうございました。

☆アメリカのオバマ大統領は、ノーベル平和賞を受賞したのに、その受賞演説で「平和のためのたたかいは許される」とか発言していたのはおかしいと思います。そのほかにも医療保険もお金がないからと言って、計画を変更しているみたいだし、しかし、お金がないのに海外の軍隊の派遣は続けるようです。そういった事実をニュースで聞くとアメリカの人々は大変だなあと思いますが、みんなどうしているのでしょうか。
 日本においても民主党政権は公約を偽って高速道路の無料化は実現していないし、子供手当もお金がないから暫定だし、ガソリンの減税も沖縄の米軍基地の移転問題も実現していません。最近では消費税の増税の話までしています。毎日こんなニュースばかり聞いているのにみんなどうして怒らないのか不思議でなりません。
 怒らない人々は、今の暮らしがよいと思っているのだろうか。いつまでもちょっとずつ生活が苦しくなっているのに、いつまでも同じ生活が続くと思っているのだろうか。とても心配になります。
 私は自分がこれからどうなっていくか心配になります。生き方って悩みますよね。
 今日は「現代の帝国主義」ということで講義も聴いたのですが、アメリカやオバマ政権の話を聞いてとても怒りを覚えていました。それでこんな感想になったのだと思います。

☆ 帝国主義というのは言葉だけのことでなく、今、現に私たちが呼吸しているこの空間そのものである。民主党が政権をとり、日航が破綻し、1万6千人が解雇され、社保庁労働者がクビになり、国鉄で外注化攻撃が行われ、1047闘争が闘われ、その“始末”ということが問題になっているこの空間そのものである。一方で資源、市場、勢力圏をめぐって戦争を行う体制である。セシル・ローズが「帝国とは胃と腑の問題である」と言ったのは言い得ている。資本家の利害、私的な所有の利害と対立する労働組合がどのような労働組合であるのかということが問題になっているのだということをつかんだように思います。
 労働者の利害を貫く立場に立つなら、労働者にとって最大の敵である資本家と独占資本のための戦争に反対するのは当然のことである。しかし、その基本があいまいになると、労働者は敗北する。それは、労働者、労働組合の指導部の問題である。労働者はこの時代、あらゆるところから闘いに立ちあがる。それを民主党支持や戦争支持に導くのが体制内指導部である。労働者を敗北させるのが共産党である。
 とことん労働者の利害に立った組合と党をつくっていく必要があるということだと思いました。

☆ 資料、グラフなどが多くよかったです。
 世界大恐慌の爆発で、プロレタリア世界革命に勝利する時代が来たことを確信すること、「革命が出来る。社会主義の条件は圧倒的にある。そのためには日和見主義との対決が重要」とレーニンは一番いいたかったと思う。
 打倒対象である帝国主義はボロボロ、延命のために労働者への攻撃は、労働者の怒りの決起を促進していくのだ。階級矛盾の激烈化をどんどん促進させる立場で闘うこと。これは革命の勝利という立場そのものだし、労働者階級は必ず決起するという確信です。
 今日の話は、「現代の帝国主義」ということで、昔話ではなく現在の話として具体的に出されて良かったです。ハイチの話−帝国主義による資源をめぐる激突という話は、具体的で「やっぱりそうか!!」と思いました。
 レーニンの本は、結局、最後は体制内=日和見主義打倒にしぼりあげられていて、これも私たちが現在直面している連合、全労連打倒の歴史的意義をはっきりさせるために重要だと思いました。

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

労働学校ニュース 戻るDORO-CHIBA