労働学校通信

第9期No.11


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次回講座のお知らせ

*16:30より講師を囲んで懇親会を予定いたしております(会費1,000円)

労働学校通信 第11号 (2009.02.10発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

未来を分かつ正念場

  今日は『国家と革命』の後半ということで、レジュメを見させてもらいましたけれども、ロシア革命の歴史に沿って国家とは何なのか、労働組合とは何なのか、ソビエトとは何なのかということが分かりやすく提起されると期待をしています。
 1047名闘争と検修業務の全面的な丸投げ外注化阻止の闘いに、どこまでどうやって起ち上がれるのかということをもって、日本の労働運動の階級的再生を絶対につくりあげたい。どこまで、頑張りきれるかどうか。このもとに、本当に多くの労働者を結集できるかどうか。
 これからの労働運動にしても、階級闘争にしても、労働者そのものにしても、未来を分かつ正念場が来たと、そういうふうに見ています。この春の過程、もっと大きく言えば、この1年とおしてそうだと思います。こうした問題に、今の大恐慌情勢を背景にした政治的な様々な問題が全部からんでくる。焦点としては改憲、安保・沖縄。そういうようなことも含めて、思い切ってこの2010年を飛躍の年にしなければいけない。

本当に打倒していく

  本当に間違った現実のもとに労働者を置いている。その元締めである「国家」というもの。これはなんなのかと。これを本当に打倒していく。否応なく、正面からの衝突にならざるを得ません。ここを本当に固い労働者階級の階級的団結、それと労働運動をもう一回甦らせるということを軸にしながら、突き破ることができるのかどうか。
 そのためにはまずは何よりもわれわれの元に、最低1万人ぐらいの労働者が集まってくる現実をつくれるのかどうか。一歩一歩、着実に進んでいかなければいけない。こういうものとして情勢は進んでいくだろうと思っています。
 敵の側はガタガタで、検察庁が小沢つぶしに執念を燃やしているじゃないですか。いつ吹っ飛んだっておかしくないという危機の中で敵は進んでいる。それだけにより一層反動化を進めて、突き進んでくるということは間違いない。
 動労千葉は、目の色を変えて闘いに起ち上がります。当面、2・13全国労働者総決起集会に、職場から全力の結集をつくりあげてほしいと思います。そのために今日の講座を是非、有効に勉強していただければということを訴えて、冒頭のあいさつに代えさせていただきます。
(委員長あいさつから)

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)を随時発行しています

感想文紹介

☆書かれざる第7章はわれわれが発掘してゆくという講師の冒頭の言葉に感銘しました。2月革命のビボグル地区の繊維工場の女性労働者の決起に見られるように、劣悪な奴隷労働の下の女性労働者の中に革命細胞が浸透されて、階級に目覚め労働者解放へと向かうという、洋の東西を問わず女工哀史が革命の萌芽となることを再確認しました。そして、今まさに2月革命情勢下で全世界の労働者が注目している国鉄1047名闘争に全力で“勝つべき時に勝つ”という闘いに向かってとても大きな力となりました。ありがとうございました。

☆2・13全国労働者総決起集会が、田中委員長のあいさつを通して、JR東日本や民主党連合政権の怒りをかき立てるものとして力強く提起され、共に決起する決意を新たにしました。「国鉄1047名解雇撤回闘争を貫き、動労千葉(動労水戸、高崎)にかけられた組織破壊攻撃としての検修業務の全面外注化阻止と反合理化運転保安確立の闘いはきわめて急迫していることを知り、急がなければならないし、重要だと深く教えられました。その闘いは階級的労働運動路線を貫くテーマであり、労働者階級全体をはげしく鼓舞激励するものであり、四大産別決戦の新たな火蓋を切る点火の役割を果たすと思います。
 田中委員長が力を入れて「ここが勝負というときに決起しなかったらダメで、今がその時だ!!」と述べられたことが印象強く心に響きました。
 第2回目の講義は、ロシア革命史を動労千葉労働運動=階級的労働運動路線の立場からとらえ直す研究の成果として紹介され、提起されており、学び直す多くの内容に満ちていました。とりわけ、一つは、9頁の「レーニンはいかにしてこの闘いに勝利したか」で展開されている内容の「一種の党内革命」と提起され、「……党員、活動家から労働者の党へ」という内容の二つは、10頁のスターリン、カーメネフを批判するとき、「労働運動の経験はほとんどない」等の提起。また16頁の「労働組合と党の関係」で述べられておられる中の「労働者階級は自分たちの解放を指導する援護者として自分たちの利害を代表する前衛党を労働者階級自身の中から形成しなければならない」という提起は鋭く深いと思いました。全体としてロシアにおける「二月革命」が今日の世界大恐慌、大失業が革命か戦争かの情勢として酷似しているという提起から多く教えられました。

☆ロシア革命がこんなにも今の時代に、そして私たちの運動に引きつけられて身近なものとして語られたことがあるだろうか。壮大なスケールのロシア革命史を私たちの展望として実践できることに深い感動を覚えます。
 ロシア革命時の民衆の激しい怒りと革命によるプロ独社会への渇望、人間的解放への強いあこがれをまず私たち自身の中で徹底して燃やすことが重要で、その赤々と燃える火を職場や街頭の人々の中に、まさに燎原の火のごとく広げていくことができるのだと思います。
 外注化阻止の闘いは、人間らしく生きることから労働者をどんどん切り離していく、使い捨てのポリ袋のように破れたら次々と取り替えて箱に投げ捨てる資本家の利己的で醜い姿を民衆の面前に露呈し、こんなことは絶対に許さない、共に闘おうという私たちの決死のアピールであるし、本気になって取り組めば極小勢力の私たちが一気に多数派になれるに違いありません。
 今年は、今年こそがんばろう。

☆ロシア革命の過程をキチンと勉強したことがなかったので、今回詳しく学ぶことができてとてもよかった。
 しかし、この勢いと展開の早さがすごい! ソビエト、工場委員会、赤衞隊……というのがまさに「爆発的」につくられ、組織されていく様子は映画か小説の様だが、これが現実に労働者のやったことなんて……、労働者の力はすごいとあらためて思った。こんな歴史は学校じゃまったく教えないが、この事実を知るだけでも世界観は大きく変わると思う。しかし、事実を知るだけではなく、それを現在への教訓ととらえて学習するというのがまた、この学校のものすごいところだと思った。労働者ってこの時代からつながっているんだ……。労働者が歴史的な存在というのがわかった気がした。
 この壮大なロシア革命の過程を見ても、私たちのやっている「職場に闘う労働組合を甦らせる」ことがいかに重要な核心中の核心であるかがわかる。『労働者階級としての階級意識を覚醒させ、賃金奴隷制を廃止する闘いをめざして、たたかう主体へと労働者をうち鍛える』ことがロシア革命の爆発を準備し、同じところで当時の労働者も苦闘していたんだと思った。
 ロシア革命のような事態はまだ先のような(ともすると)気がして、またはあり得ないような気がしてしまうというのも正直なところではあるが、労働者の団結した力に無限の可能性があることは歴史が証明しているということだ。過去の労働者の闘いとも団結して、職場闘争にうって出たいと思いました。

☆まるで「ドキュメンタリーロシア革命」。手に汗握る革命、反革命の攻防にどんどん引き入れられ、血湧き肉躍る講義でした。特に労働組合をめぐる闘いが革命の一切の鍵であるという、今までのスターリン主義によって隠されてきた歴史に触れることができ、あらためてわれわれの今の闘いに確信を持つことができました。
 工場委員会、ソビエトの1917年の闘いを引きつぎ、短期間に一挙に勝負を決したロシアの革命派のエネルギーの爆発を、今われわれが外注化阻止決戦の中で実践する時代に入っていると思います。

☆『国家と革命』という堅苦しい題名からイメージする講義とは違って、現在進行形の現場の闘いにグイグイ迫ってくる講義であった。国家、労働者の闘い、労働組合の闘いと国家論は密接不可分であることがわかった。8・30総選挙と民主党政権の成立。これ自体がロシア革命の2月革命に比すべき情勢であることを打ち出している。その中でレーニンの闘いとペテルブルグのビボルグ地区の女性労働者の決起に始まるソビエトと工場委員会をめぐる闘いが、国家権力をめぐってプロレタリア革命の広さ、深さ、根底性、つまり真に革命的な内容の発展方向がどう進路を定めるのかという中でプロレタリア独裁へと収れんされていく。党という問題、労働組合、ソビエトが私たちの焦眉の課題として提起された。
 その中でも労働組合をめぐる攻防が全体の要をなしている。戦略と路線、団結と闘いをめぐって労働者の持てるエネルギーが解き放たれていくとき、国家と革命の全課題を解決することができる。今、この場で具体的にJR検修外注化阻止、ライフサイクル第三次配転阻止、1047名解雇撤回をめぐる闘い。すべての職場の闘いがそのような歴史的位置をもって闘われている。質問や意見で出された現場からの発言は、自らの闘いとして、この歴史的な任務をひきうけている自負にあふれていた。前半の講義は欠席しましたが、今回は参加できて良かったと思います。

☆前回の「国家と革命」前半の日は仕事でどうしても参加ができず残念でしたが、今日の講義で、ロシア革命がどのように闘われてきたのかがわかり、とても勉強になりました。特に、2月革命にいたるビボルク地区の繊維工場の女性労働者が立ち上がっていく過程は、現代の情勢の中で私たち労働者の前衛党、指導部として立ち上がっていく過程とまったく同じもので、やはり世界大恐慌の中、完全に資本主義社会は終わっているんだということを再認識しました。
 ただ、ロシア革命の中で、ソビエト設立等、レーニンは苦悩しながらも、でも確実に党建設を推進していきましたが、現代に置きかえて、いかに労働者単一の党(プロレタリア独裁の党)をつくり出していくのか……。それにはやはり、地区党建設が、地区の一致を強固に確立することこそ、革命勝利への最短の道であり、核心であると考えます。
 今こそ、「党と労働組合は違う」という概念は違う! 情勢が味方していて、「闘わなければ負ける」「私たちの生活は成り立たなくなる!!」という労働者にとっても分かりやすくなった時です。今こそ私たち、階級の指導部が労働者階級に丁寧に呼びかけていくこと(これが基本的、オーソドックスな闘い)で、プロ独が実現するのだと思います。ロシア革命! おもしろいです。また勉強したいと思います。ありがとうございました。

☆携帯もネットも無い時代に、ものすごいスピードでボルシェビキが労働者を組織したのにびっくりした。それだけ、労働者が資本や政府に怒りを持っていたということだと思う。労働者は革命的存在なんだということと、現場に根ざした地区党の存在が決定的なんだということがわかった。労働者への日常の働きかけと職場闘争が革命の基礎だということがよく分かった。

☆レーニンの生き方を聞いて、やはり大切なのは曲げないことだなと思いました。革命の指導者として正しい現状分析を行い、正しい展望を持つことはとても困難なことだと思います。レーニン自身は自分の判断に自信があったのだろうか? 周囲の評価や言葉に惑わされずに、安易に協調路線や融和工作に流されなかったのは立派でしたね。結果としてロシア革命を成功へと導くことになりましたが、その後のロシアは何故崩壊してしまったか、残念でなりません。
 最近は、社会主義という言葉があまり流行りません。それはやはり社会主義諸国というものが順次変わっていって消滅していったからだと思います。科学的社会主義は難しいですね。
 しかしレーニンのような情熱をもった人がこれからもたくさん現れて、今の世の中の矛盾や過ちを指摘して闘って欲しいと思います。そして新しい世界が来るといいなと思いました。

☆ロシア革命の具体的な話で、すごく良かったです。とりわけ、現場の労働者を主体においた話で、まさにプロレタリア革命としてのロシア革命ということがはっきりしました。
 特に労働組合の決定的位置、工場委員会の存在、現場で働く労働者の団結した力で職場を支配し、職場権力を確立することが革命で決定的な位置をもっている。
 今こそ、この実践に踏みだそう。理論的にも歴史の教訓としてもはっきりしました。

☆「ロシア革命ほど労働者階級の生産現場における闘いを徹底的に重視した革命はなかった」という点を強調する形でロシア革命をとらえたのが非常によかった。
 ボルシェビキの労働者階級の決起に対する確信、社会の主人公としての信頼、プロレタリア革命勝利−蜂起と権力奪取への目的意識性が見事に職場生産点で工場委員会や労働組合への労働者の結集と団結で職場支配権を握り、階級的に覚醒していくように感動的です。
 レーニンの激しい党内闘争を現場党員との結合を通して、10月革命へ向かっていくプロセスも、職場生産点の闘いをほりさげて、とらえ返したのも非常に認識が深まりました。

☆中野顧問がいつも言っていることが今日の講座とリンクしてとても面白かったです。まさにロシア革命を日本でやろう!!という気になりました。そして革命はできるんだ。そのためにはもっともっと仲間を集めなければなりません! 競争じゃなく団結の大切さをもっともっと伝えていきたいと感じました。これは使命としてやらなければ!

☆前回と今回を合わせてロシア革命の実態→どのように実現していったのかを学習する中で、革命を実現するプロセスがよく分かった。労働者階級のもっている力と、一旦開始された闘いがどんどん展開する中で、労働者自身が変革され、発生する問題点に対して労働者階級の利益を守る立場で対応していく−原則的に闘うということをレーニンが反対派の攻撃に対してボルシェビキと原則的な論争をして反転攻勢に出て勢力を拡大していく過程は参考になりました。労働者や農民ががまんにがまんをして生活してきて本当に生きられない情勢の中で、労働者がついに決起する。しかしその決起にもあらかじめ準備があり、工場内で組織されていたこと。自然発生的ではなく準備が必要だと痛感しました。

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

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