労働学校通信

第Z期No.03

次回講座のお知らせ

7月21日(土) 各13:00〜
 労働者の生き方
 講師 森尾 誠(社会問題研究家)
 マルクス主義の復権に力を注ぐ。労働者は社会の主人公であることを明らかにする
*親睦会も楽しみです(会費千円)

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労働学校通信 第3号 (2007.06.10発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

ひっくり返そうぜ!

 この前、NHKでやっていたけれど、「革命か戦争でも起きないと、俺たちは何も変わらない」「革命なんか起きそうもないから、戦争でも起きてくれればいいんだ」と。その意味で憲法を変えるのに賛成だと、若者が。
 そういうのは今までなかった。そういうことが現実に生まれてきているという状況の中に、今われわれがいるわけ。そういう中で、われわれは「労働運動をやろうぜ」、「この世の中を、労働者の力でひっくり返そうぜ」、という運動をやるために、ここに集まって来ているわけだよね。
 ・・・われわれも安倍以上に戦後レジームから脱却しなければいけない。それを決断してほしいと俺は思っているわけ。ここまできたら徹底的に闘おうと、闘う仲間を求めようと。闘いのあり方とか、いろんなことも皆さんが作り上げていくと。
 そういう意味で、今年の3月18日に、この労働学校の卒業生たちが集会をやって、「労働運動の力で革命をやろう」、労働者の力を集めて団結して、世の中を変えようと言った。

労働者の側から

 こういうスローガンを打ち出して、なんか年寄り連中には鼻白んでいる人たちがいっぱいいるようですけれど、だったらそうでいい、そういう人たちは「歴史のくずかご」に入ればいい。
それをなんか、若者にとやかく言う筋合いはないんだよ。お前らはお前らで勝手にやれよという話になっちゃう。俺はそうだと思うよ。
 ロストジェネレーションで1千万か2千万の層が層として、「これから将来、どうしたらいいのか」となっているときに、「戦争でも起きないか」と言っているときに、われわれ労働者の側が「一緒になってそういう世の中、ひっくり返してやろう」と言えないような運動だったら、これは話にならない。
 そういう立場で今日は重要な講座だと思います。ぜひ一生懸命に勉強してもらいたいと思います。がんばりましょう。
(代表あいさつから)

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)を随時発行しています

感想文紹介

閥解体→憲法制定、戦争に対する怒り、ファシズム対ファシズム、冷戦構造→朝鮮半島、最大の戦犯天皇→労働三権→自治体発生→国と自治体は対等、1945年以前はなかった概念。
資本主義体制を打倒しない限り治らない。
 サンフランシスコ条約+日米安保→戦後体制。
 終身雇用→会社が潰れない→会社人間→95年日経連レポート→ロストジェネレーション、安倍以上に戦後レジームから脱却
80年代円高←米? 為替闘争
働き方の? 働きに応じて賃金というその考えそのものが間違っている

番、最後の言葉で、今私たちが行っていることと重なりました。労働者はお金が必要だから、いやでも資本家の下で働いていますが、本当は労働者だけでもやれるんだとあらためて思いました。資本家をどうにかしてやりたいと思うと、より前向きにむきあって、労働者たちが明るい道を切り開いていきたいです。
 労働者は組合もある。組合がなければ仲間を作り組合を立ち上げて、どんどん資本家に要求していきたい。ただ大きな問題もありますが、労働者の力を資本家に知らせていきたい。

回、初めて受講して、いろいろと話を聞いて、労働時間の問題、賃金の問題などを聞いて、自分が働いている会社との比較をして労働時間が10時間以上働いているにもかかわらず、残業代や深夜手当が出ない自分の会社を見て、こういう組合に入ってそういう問題を解決していこうという気持ちになりました。いろいろ話を聞けて良かったです。

年目です。去年、この話を聞いたとき、まったくと言っていいほど分からなかったのですが、この1年で自分が労働者として自覚を持って労働学校で話を聞いたとき、去年とはまったく違う視点で話を聞いている自分に、この1年でやってきたことを感じます。
 1年前までは資本主義でも何とかうまくやっていけるんじゃないかなあとも思っていたんですが、やっぱり搾取されていて、それによって成り立っているような世の中のままではいけないんだと、今のこの日本の中で、ここ最近特に感じます。国民投票法の強行採決をはじめ、辺野古の自衛隊導入とか、戦争を始めるか革命かっていう感じがよく分かります。

が変わったのか、講義が変わったのか? 初めて「分かった!」と思ったということと、初めて(賃労働と資本の講義で)感動しました。
 資本とは、自己増殖する価値、要するにもうけ続けないと生きていけない。資本家自身もコントロールできない、資本の拡大=搾取の拡大なしには生きていけない存在だということ。
 これまでは労働者が革命に立ち上がらないために、体制内に閉じこめるために憲法も社会保障も年金もあった。けれど、もはやそうした余裕は資本になく、労働者を食わせていけなくなった資本には、引導を渡すときが来た、ということですね。
 賃労働と資本の最後のフレーズは、とても好きです。マルクスの時代から労働者は労働組合に団結し、次の社会を準備する闘いに入っていた。資本家の慈悲には、労働者は嘲笑とたたかいで応えるんだ!
 今日の講義の内容で、今後学習会を作っていきたいと思います。

余労働・「資本家のために働く」を、「社会のために働く」にする。
 ものすごい生産能力は、労働者から搾取して作りあげてきたもの。胸を張って、支配階級からぶんどって、われわれが動かす。
 レジュメp11、「個別資本との闘いを基礎に、必ずそれを超えた階級としてのブルジョアジーを相手にすることになる」・・それが11月集会。
 「ぶっ倒してやるのが彼らのためになる」、まさにその通りだと思います。それが人間。
 今日の先生は、すごく良かったッス!

時間で『賃労働と資本』を解説するのは大変だと思った。「資本とは何か」というテーマは分かりやすかったが、「資本の蓄積運動」は急いでいたので少し分かりづらかった。
 今日は、職場の若い人と一緒に来たので、彼女がどこまで理解できたのかが一番の関心事だった。前半の講義に参加していないので、かつ、こういう学習会は初めてなので、どう感じたのか気になっている。
 私自身にとっては、短時間で「資本とは何か」「賃労働と資本」の関係をこれだけ分かりやすく説明して、労働者が社会の主人公、社会変革の主体としてまとめたのは良かったと思いました。討論で、「自分が生まれて初めて新しい価値観が持てた」と発言した青年労働者がいたことで、今回の労働学校は成功したと思った。

「賃金上げろ、労働時間を短くしろ、安全を確保しろなど、労働条件改善のための1つ1つの条件闘争は、労働組合の本来の目的ではない。多少の条件の改善があっても、資本主義であるかぎり、そんなものは必ず恐慌と戦争の前に吹き飛ぶ。それは歴史が、そして今が証明している。だからこの資本主義社会、ブルジョア支配を打ち破らないかぎり、本当の労働者の要求は勝ちとれない」ということですね。
 人間が本当に人間として生きていく、労働が本当に生活に意味のあるものになる、そういう社会はこの資本主義社会を打倒していく闘いの中で、一緒に闘う仲間の中にできていくのだと思います。
 それにしてもこの資本主義社会の中に生きて、その中で教育されるということは、ものすごいことだと感じます。労働学校に来て、職場の闘いが少しずつ進んでいくという中で、自分の意識が少しずつ剥がされていく感じで、いったいいつまでこれが続くのか、という気になる今日この頃です。意識の変革は人それぞれ、いろんな形で起きていくのだと思います。
 とりわけ大事な点として、賃金と利潤は反比例するという事実から、資本と労働者は非和解の関係であるということだ。また「労働者は救済の対象ではない」という点も。
 好況期であっても、それは変わらないし、また好況期も長続きする関係にはないことなど。
 資本主義の根本矛盾をハッキリさせたことは大きいと思った。

「最後の言葉」が非常に実践的で空気入ります。賃金制度が「ひどい」と確認するのではなく、自己解放の主体としての(救済の対象でない)労働者階級を資本主義は生み出したのだ。
 「敵との戦闘の費用を論議しない」「労働者の肝っ玉は決して小さくない」とマルクスが言っているように「旧来の全社会を転覆するために」労働者は団結してたたかうぞ!ということだと思います。

元気の出る授業でした! 労働者にはこんな事言っても、ここまで説明しても分からないだろう・・・みたいな、妥協っちゅうか、不信の一切ない、賃労働と資本の核心と確信を1oも低めることなく、私たちと勝負したなーって、生意気にも思いました。
 労働者は、8hは休息、8hは自分のためにと言いながら、資本主義社会では、その全てが労働力再生産のためでしかないんだ! ただし、労働者がその時間を、金を、仲間を、革命のために、資本と折り合いをつけない労働運動のために使うことのみ、資本の意図と全く違う使い方なんだ! と、グググッと胸が熱くなりました。

度か学習会を聞き、また自分でもやってきたテーマで、自分の問題意識としては、トコトン資本家と労働者の階級関係が非和解であることの論証として、すなわち労働者階級はいかなる改良的手段によっても人間として生きていく条件をつくり出すことはできず、体制変革以外にないということを解き明かす書として、かなり意識的に読み込んでいかないといけないと思ってきました。何か「経済学の基本書」や「利潤のカラクリ論」のようなものとして学習されることが多く、考えた末そう思ってきました。
 今回の講義はその点で非常にすぐれた、私の問題意識にかみ合い、鮮明になり、空気の入るものでした。よかったです。
 上記のような問題意識が逆バネとなって「資本とは何か」「資本の蓄積運動」のところを経済学的にしっかり確認することがおろそかだったのですが、ここをわかりにくくてもしっかり確認していくことがとても大事であり、あとの展開が生きていくのだと思います。特に10ページ以降の提起は戦闘的につかむことができ、すばらしかったです。賃資の真価に触れた気がしました。つまり経済学の基本書でなく革命論として、空気入りました。

本家と労働者の関係……賃労働と資本についてすごく分かりやすく理解できました。
 資本の、あのG−W−G'で、そのからくりを私は知りませんでした。1日5時間っていう契約ではなく、1日働く契約という形で資本の良いようにこき使って、労働者には儲けの半分も払わず、明日また労働者が働いていけるだけの生きていくのに必要な賃金のみ払う。
 10時間働いて、そのうちの5時間はただ働きなんていうのは許せるものじゃない。
 ましてや資本家は「工場法以前に戻す」なんて、現時点で労働時間が守られておらず、過労死や自殺者が増えている。
 工場法以前に戻せなんて話にもならない。だが資本主義社会である限り、労働者が一人の人間として生きていくことはできない。
 良い資本主義社会なんてない! 労働者は社会を変える力がある。それが革命であり、革命を起こすことができるのは、社会の主人公である私たち労働者だ。
 6・9革命を起こすために全労働者、全学生が結集し、ともに闘おう!
 万国の労働者は団結せよ!

労働学校−今後の希望

の毎回講義に書く感想文は、家に帰ってメールで送信するということにしたらどうでしょうか? その方がすぐ交流会を始められるし、質疑応答の時間も多くとれるのではないでしょうか。私は講義を聴いてから、感想文を自分の言葉で語れるまでに時間がかかるんで、感想文をメールで送信できるようにご考慮願えませんか。

変失礼ですが、今回の藤村先生の講義は重複した説明が多かったように思います。視点を変えたり、時事問題を絡ませた説明がもう少し欲しいです。

命的若者よ! 体を鍛えておけ!

の前、上司に報告がうまく言えず、暴言や、にらまれました。他の方にこのことを言ったら「パワーハラスメント」と言われました。もし、こういうとき、言われた方はどうすればいいか?(対処法を教えてください)

「労働組合・労働運動と民族植民地問題」について、第8期で取り組んでもらえればいいなと思う。第7期の間でも触れてくれると良い。

本主義の悪いところは今日の講義で何となく分かった。では資本主義を打倒してどうするのか。共産主義になるにしても、それがよいということは証明されているのか?
 歴史上で革命を繰り返して、今のダメな社会になったわけでしょう?

@『賃労働と資本』を全2回で学習して理解するのは大変です。地域別などの小サークルの継続的な学習会などがあると理解も深まるのではないでしょうか。
Aレポートは当日提出ではなく、次回出席時に提出するようにした方がよいと思います。

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

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