労働学校通信

実践講座
第Y期No.05


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第Y期労働学校−第5回講座のお知らせ!
2007年2月24日(土) 13:00〜
 労働組合とは何か
 講師 青柳 充(全金本山労組顧問 特別中執)
 全金本山労組のたたかいの経験をとおして階級的労働運動の核心について提起する
※16:00から懇親会を予定しております (会費1,000)
労働学校通信(実践講座) 第5号 (2007.1.10発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

 職場から現実を変える闘いをしよう
(田中委員長実践講座第4回あいさつより−要旨)

 法律というのは現実の追認です。憲法改悪といっても、現実に憲法に反した事が次から次へとやられているし、教育基本法改悪で愛国心を植えつけて、教育労働運動を解体していくという現実はもう始まっている。現実を追認して、これを法律にして強制していくというね。だから本質的には法律を追いかけていても、現実を変える闘いをしなければ勝負にならない。
 労働契約法というのは労働基準法の中から労働契約に関する部分を切り離して、一般民法にする。しかもそれを任意規定とか推定規定とかわけのわからない言葉を使って、不合理なものでも労使委員会などで合意すれば、合理性があると追認するというものだ。だから労働契約法制なんてものをつくったら、労働者の権利は根本から打ち砕かれる。しかし現実にはもうすでにやられている。
 世の中が根本から変わろうとしている。労働者が団結して闘う事だけが、労働者の権利を守って、戦争を止める唯一の根拠になろうとしている社会がこようとしている。
 日本の労働運動にかけているのは何か。アメリカでもヨーロッパでも、労働組合の幹部が腐った時に、ランクアンドファイル(現場)から民主化を求めて労働運動を変革していく力が必ず働いている。こういう力は日本の労働運動に弱いと思う。しかし労働者である以上、持っていないなんてことはありえない。
 日本の労働者階級としての誇りを組織できる先頭に立てるのか。これが一切の土台になって具体的な闘争が成り立つという事なんじゃないかと思う。
 階級的な団結を組織するためには、職場で資本と闘わなければいけない。そのためには労働者が持っている日和見主義だとか、資本主義を肯定してしまうイデオロギーや敗北主義だとかと必死に闘わなければいけない。これは大変です。職場に行ったら毎日が闘いです。しかし時代は危機と可能性があるということだから、がんばりましょう。

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)

◎ 受講感想・感想編

●労働契約法のお話しは既成事実と法整備の関係、私たちが「労働契約法制改悪絶対反対派」としてぶったつこと、それと労組オルグの困難性かつ重要性等々、いろいろと学習させていただきました。
 やはり私自身の自己変革をかけて、労働運動をしていかなければ、地域や職場の労働者に信頼されない。だからこそ、私自身が活動家としてぶったつことを決意しましょう!

●現在、教基法や共謀罪、憲法9条等が連日、TVや新聞等の1面を飾り、労働法が変わるということに気がつかない労働者が何名いるのだろうか? そのまま、この恐ろしい労働者に不利な労働契約法が通ってしまいそうに感じます。そのためには講座に参加した私たちが、同じ職場の労働者達に伝えていかなければと思っています。

●非常に分かりやすく、明確な方針も出され、あらためて自分の職場でもがんばっていかなければと感じています。その上で知らないことが多く(労働基準法等の内容について)勉強不足だと感じています。
 労働契約法についてはとんでもない無法だと。法律があるからたたかうわけではないけれど、こんな悪法は絶対につぶさなければ!と思います。
 職場で“云ってもとりあげてくれない”と日和っていた自分を再認識してしまいましたが、逆に勇気づけられもしました。元気がでてきました。

●勉強不足もあって、難解なところもありましたが、全ての労働者に対する恐るべき攻撃だということはわかりました。共謀罪、組織対策法なども含め、いよいよ資本家と労働者階級の激突が本格的に始まったんだなと感じます。この講演を契機にもっと法制について学習し、職場の労働者に話していきたい。

●今の労働法制についてどのような経緯で、どのようになっているのかという基礎知識が少なく、今一つつかみきれない部分が多かった……です。
 ただ、現実先行で進んでいることを、今までは労基法を根拠にして反撃して闘ってきたけれども、その法的根拠が奪われるということには危機感を感じました。

●労働契約法と初めて向かい合うことができたので感謝。とんでもない攻撃であることに、身震いする思い。政府、資本の戦略的攻撃に、労働界を「代表」する連合、全労連も、おしなべて取りこまれている現状に、講師は「すべての組合に〈労働契約法反対〉の一点で結集してたたかうことを呼びかけよう」と提起。「敵が新しい労使関係をつくろうと動き出している」。それはイコール労働組合の弱体化、消滅を狙った攻撃であることを正面から暴露し訴えて、敵が恐れおののく状況をつくり出してやるのだ、そのチャンス到来だと指摘された。この考え方がすごい。絶望してはいられないのだ。それは、それこそが敵の思うつぼだから。労働契約法に対して絶対反対!全面撤回!を鮮明に突き付けて闘う新たな闘い、巨大な団結の力を見せつけてやろう。

●労働契約法に対して、条件闘争は譲歩の条件を前もって用意しているだけで、全面的に認めない闘いが必要なのだとわかりました。職場闘争と労働者に一切の垣根はない……「労働者はひとつ」の闘いが一体のものであることがわかりました。そういう力でしか、世の中ひっくり返せないということがわかりました。
 職場の既成労組幹部と、経営者の両方をぶっ倒さないかぎり、うちの職場の労働者の未来はありません。だって、労働契約法は通ってなくても、うちの経営者&組合幹部は『一部の闘う労働者排除』の攻撃をあからさまにやってきているからです。こんな職場で職場闘争を爆発させて、労働契約法をぶっ飛ばしていく闘いをつくるには、みんなが当事者になる闘いと、展望を明らかにすることのような気がしています。闘いの成果の一切を「団結が強まった」「団結が広がった」で総括するという重要性をあらためて、そうか! と思い納得しました。

●労働契約法制改悪はまさに教基法改悪や自衛隊のイラク派遣と同様の憲法改悪の先取り攻撃であることがよくわかりました。しかもその内容が「労働組合を無力化する」というものであるにもかかわらず、労働組合のナショナルセンターが、労働契約法制改悪の本質に対して向き合えずにいるということを知り、ここにも大政翼賛状態が形成されているのだと思います。そして、講義の結論として、導き出されるのは徹底的な職場闘争以外にないということだと思います。11月労働者集会が大きくなっていく先に、私たちの展望があるということですね。

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

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