労働学校通信

第X期No.12

次回講座のお知らせ

4月15日(土)13:30〜・5月20日(土) 13:00〜
 賃労働と資本について
 講師 藤村 一行(社会問題研究家)
 賃金労働者とは、資本とは何か、資本主義社会の経済的基礎を学ぶ
DC会館(総武線東千葉駅前)
*親睦会にも積極的に参加しましょう!(会費千円)

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労働学校通信 第12号 (2006.03.10発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

どう生きるか

どうもごくろうさまです。第5期の労働学校最終講座に入ります。「労働者の生き方」ということをテーマにして、主に『共産党宣言』を中心に森尾先生に講義していただきます。今、おこっていることになぞらえて、しっかりと、自分たち労働者がどう生きていくべきか、学んでいただきたいと思います。
・・・先ほど格差社会の話をしましたけれども、トヨタもそうだし、あれだけ国の税金をつぎ込んだ銀行も、トヨタなみの1兆円を超す利益を上げているそうです。日本の大企業と目されているところは、創業以来の利益を軒並み上げている。一方では労働者はどんどん貧しくなり、人が殺されたり、いろんな問題がいっぱい起こっている。こういう状況のなかで、我々は06春闘を迎えようとしています。

誰かが火をつける

労働者が怒らなければいけない時代だと思うんですね。日本の労働者はそこあたり、従順きわまりない。というよりは、労働者ひとり一人では弱いから、団結しないと立ち上がれないわけね。
そのために労働組合があるわけですよ。労働組合が大きく絡めとられ、労働組合が労働組合の役割を果たしていないから、労働者がこういう状況に怒りを持ってデモに出るとか、ストライキをやるということができない。これを閉塞状態というんです。
多くの労働者たちがそれに対して大変な欲求不満を持っている。こういう状況だと僕は思いますし、どこかで誰かが火をつけなければならない。それを、労働学校で学んでいるみなさん達がやらなければいけない。あるいは動労千葉がやらなければいけない。動労千葉を先頭にしてつくり出されてきた、昨年の11月集会に結集しているような労働者や労働組合たちがやらなければいけない。そういう時期に来ていると僕は率直に思います。
(代表あいさつから)

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)を随時発行しています

感想文紹介

日、初めて講義に参加させていただきました。
 正直、分からないことだらけで(知識もないに等しいので)、頭の中にちゃんと入りこんではいないのですが、家に帰ったらまた一から資料を見て、復習をしたいと思います。
 ヨーロッパで発達したとされる資本主義が全世界に広がっている。まったく知りませんでした。すごく興味というか、知りたい!!もっと知りたい!!と考えた講義でした。
 ありがとうございました。次回も参加させていただきたいと思います。

本主義社会の見にくさがよく見えた。私達の考える社会にするためには、階級社会であることを明らかにして、ブルジョア社会には限界があることを突いていかなければならないと思った。
 彼らの社会は、私達がいなければ成り立たないわけだから、私達の方が絶対に強いことがわかりました。

回、労働者の生き方というテーマだったので、どのような内容なのか興味を持っていました。マルクス・エンゲルスの『共産党宣言』だったので、ああなるほどなという感じでした。先生の説明は各ポイントで核心的な点を展開してくれていて、わかりやすく聞かせてもらいました。一言で1847年にこの宣言が出て、2006年になっても、この世の中、基本的なところで全然変わっていないんだなあと強く印象を持ちました。2006年が1871年、1917年と、労働者にとって記念碑となるような年にしていくべきだと確信しました。
 昨年の11・6集会はまさにマルクスが共産党宣言で「万国のプロレタリア団結せよ!」と結んだまさにあの基本に戻ったわけで、さらに団結を深め闘争に決起しなければならないと思います。
 次回で基礎講座の受講、最後なので万難を排して参加したいです。また、内容をさらにわかりやすく聞くために、もう一度『宣言』を読んでから受講したいです。

1848年から資本主義社会の限界に気付いていたマルクスはやっぱりすごいと思った。
 「労働者が権力を握っていれば、いくらでもやり方はある!!」という森尾先生のお話に明るい希望と勇気がわいてきた。生産が過剰になったら労働時間を短縮すればいいのだ。労働者は休めばいいのだ。しかし、破綻している現在の資本主義社会では、過剰になればなるほど、他の生産資本との競争が激化し、労働者から搾取するようになる。労働者の労働時間は長くなり、労働条件は悪くなり、過剰生産による単価の低下や他の生産資本との価格競争で引き下げられた製品価格で売上は伸びないから、賃金も下がる。それでも駄目なら資本は労働者をクビにする。何度も繰り返されてきた恐慌から学び、こんなおかしな世の中は革命で変えなくてはいけないんだ! 労働者が権力をとらなくてはいけないんだ!と、あらためて思った。
 「資本家なんて愛国心のかけらもない!!」、森尾先生の一言にすごく納得。やつらは労働者の賃金が安けりゃすぐ海外へ工場を移転させるし、日本国憲法も労働法制もまったく無視して踏みにじって労働者をこき使い、搾取して利益を上げる。順法精神のかけらもなければ愛国心のかけらもないのだ。主語は生産力ではなく労働者なんですよね。

頭に先生が、「敵を見極めないと勝てない」と言われましたが、まさにその通りだと思う。たしかにある程度までは闘えるかもしれませんが、限界がある。その上で既成の労働組合は真正面から闘おうとしないし、「闘っても何もとれないから」と立ち上がろうともせず、闘いのスローガンをアリバイ的に言っているだけだ。最後の共産党を批判した話も通じる話で、本当に客観的で「労働者階級」がすっぽりぬけている。
 よく『共産党宣言』など古典は現代に通用しないと言われているが、160年前から分かっていたことを、正しく伝えてこれなかった、継承されずにきたことがあるからだと思う。こういう時代だからこそ、あらためて労働者階級に浸透させなければならないと思う。

日の講義でおもしろかったのは、封建社会から資本制社会に変わる時、いわゆる殿様がそのままブルジョアジーになったことではないという事だ。
 つまり、それは今の資本家(権力者)がいつまでもその地位を保っていられないことを物語っているように思った。
 どうしたら労働者革命がおこせるか。
 「日本は戦争しない」と信じている人達に、どうすればやばいと思わせることができるか。
 自分が生きのびるためには、他人を(他国を)攻めても仕方ないと思っている人達と、どうしたら手をつなげるのか。
 答えがわかれば革命なんて、時間の問題だと思うんだけど、そこがなかなか難しいなあー。

回も中身が濃くて、私のコンピューターの許容量がこえてしまいそうで、頭の中がゴチャゴチャして整理がなかなかできない状態です。大変勉強になりました。整理できるのは時間かかりそうです。

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

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