労働学校通信

第V期No.03

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次回基礎講座のお知らせ

社会主義と戦争
−戦争に対する労働者の立場
講師:村越 一郎(経済問題研究家)
6月21日(土)13時〜DC会館
*講座修了後の「懇親会」にもぜひ参加して下さい。(会費1000円)

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労働学校通信 第3号 (2003.06.1発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

代表あいさつ

 問われる団結の力

 単純きわまりない世論操作の中で、憲法9条に矛盾する、相対立する大反動法案(有事立法)が国会の90%の賛成で通りました。基本的人権がどうのこうのといっていた民主党の修正案には、労働者の団結権を保障した憲法28条が出てきません。
 労働者・労働組合に絶対に団結させない、団結して行動させない。これには全部罰則を与えるということになっています。
 戦争をとめれない労働組合は、残念ながら労働条件が滑った転んだという権利はない。労働者の権利なんか認めて戦争なんかできるわけがない。これから日本の労働者が本当に戦争を阻止する力になるのかどうかということが問われている。
 本当の意味で労働者の団結が問われる時代に入ったということです。労働者が団結したら戦争を阻止できます。

戦争ってなんで起こるんだ

 前回と今回の講座でぜひ皆さんにわかってほしことは、つかんでほしいことは、「戦争ってなんで起こるんだ」ということです。戦争というのは、戦争好きなやつがある日突然出てきて、そいつがヒットラーみたいにそこの国の支持を受けてやるというんじゃないんです。戦争というのは資本主義の体制から必然的に起こる行為です。
 戦争をやるにはやるだけの理由がある。ブッシュが今、戦争をやっている、アメリカという世界最大の資本主義国・帝国主義国、これが生きのびるために何をしたらいいかということを考えてやっているんです。資本主義という仕組みの中に根源がある、戦争にまで行かざるを得ない必然性がある。それをぜひつかんでほしい。

戦争を阻止する力

 戦争を本当に阻止して粉砕する道は、戦争を起こす根源に対して闘いを挑むということです。戦争の根源を学ぶ、根源に対して闘いを挑む。
 そして、戦争をやらなければ生きて行けないような体制をぶったおす力は、労働者階級の中にある。簡単に言うと革命を起こす以外にないということです。労働者が権力を担う以外にない。労働者は別に資本家みたいに利益をあげなくても、食っていければいいんだから。簡単なことです。
 現代の帝国主義ということについて、わからないことは質問して下さい。今日も頑張って下さい。

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)

感想文紹介

義を聴くまでは自分は日本とアメリカは仲の良いパートナーと思っていました。講義を聴いて何十年も前から裏では日本とアメリカがアジアを支配しようと計画し、動いてきたことに驚きました。前回と今回の講義で武力(戦争)と経済のつながりみたいなものが分かりました。それと資本主義が現在、行き詰まっていることも感じました。

1回の講義の後で、NHK特集(スペシャル)の「個人破綻」というドキュメンタリーを見ました。アメリカ経済を支えていると言われる個人消費自体がクレジットカードの乱発やリファイナンスと言われる金融(住宅と結びついた)によって成り立っており、去年1年間だけでも150万件の個人破産が生起しているという内容でした。第1回の講義を聴いていたので番組の内容はよく理解できました。借金して消費する形態がいつかゲームオーバーになるのは必至です。このアメリカの個人消費をあてに中国・アジアが安い生産品を輸出している。アメリカの崩壊はアジア経済の崩壊につながります。アメリカは軍事的に強大ですが、その基盤はまさに脆弱です。
 今日の講義では、日本についても戦後経済の流れの中で、今、有事立法まできているわけですが、奥田ビジョンに見られるように、ほとんど絶望的といえる状況です。
 日本における社会主義革命をめざす勢力を強固に形成し、水脈を日本中に拡げていくことによって本当に危機がきたときの労働者階級の決起を作りだしていきたいと思いました。

野顧問のあいさつで「帝国主義の危機は労働者にとっては大失業、賃下げを伴い、大変な事態であるが、一方では我々にとってはざまーみろという時代の到来である」という、この観点に私はピタッときてしまった。本当にそう思う。共感。
 この視点が大切であると思います。今までどうも経済問題は複雑であるし、何よりも労働者の日常生活にとっては実感できない、関係ないことと思えてだいたい頭に残らなかったものでした。
 しかし、資本主義がどれだけ労働者を搾取しているのか、どのようなやり方で利潤を得ようとしているのか、その観点から見ていくと、資本主義経済の凶暴性が理解できると思う。
 また、バブル崩壊−銀行の破綻、市場再分割戦とここまでの展開も「もはや資本主義は体制として成り立たなくなった」、この点から解明していくと資本主義経済の危機性も新たな時代の建設という課題が鮮明になってくると思う。 
 帝国主義の時代でも、根源的蓄積過程のすさまじい状況も、もっとあると思う。−今日の中国でのストへの死刑などはよくわかりました。
 今日の話は、まだまだ私には数字的な流れがいっぱい出てくるように思う。帝国主義の凶暴性と危機性からの話が、もっともっとリアルに感じられると思います。 
 ただ1、2回の講義で、モヤモヤしたものが氷解するように思えました。次回の労働者の戦争に対する態度は楽しみです。ありがとうございました。

うして戦争がおこるのか、戦争しないとやっていけない社会のあり方がすこしずつわかってきました。アジアにべったりの日本経済の話、とてもわかりやすかった。
 日本だけの中でぬくぬくしていられるはずもなく、他の国をなをも侵略していこうとしているこの日本という国を恥ずかしくも思います。
 自分さえ良ければいいというあり方、絶対に変えなければならないと思います。
 戦後の高度成長やバブルや、詳しくは仕組みがわからないことばかりですが、すこしずつ勉強していきたいです。
 銀行がどこに資本を投資するか判断して、全体を動かしているのでしょうか。銀行が社会資本の配分を決めているのでしょうか。分からないことばかりで、なにから質問したらよいのかも分からないのですいません。
 とにかく興味深く、今回も勉強になりました。ありがとうございました。

本の企業がアジアで成功している背景にアジアの労働者が脅しや殺りくがあったことがわかりました。中国がストライキを認めていないことは知りませんでした。日本もこれから憲法が改悪されて、スト権がなくなるのでしょうか? 今回、有事法制が可決されましたが、私はJR貨物の運転士ですが、有事の際、軍事物資を運ぶのを今までどおりストで阻止できるのでしょうか?

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

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