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3月ダイ改・労働条件に関する団体交渉(千葉支社・2/7)

3月ダイ改・乗務員大合理化、統括センター化、
派出廃止・縮小撤回しろ!

2月7日、動労千葉は3月ダイ改・労働条件に関する申し入れについて千葉支社との団体交渉を行った。3月ダイ改・合理化、統括センター化・融合化、派出廃止・縮小に対する闘いにたちあがろう。交渉概要は以下の通り。

統括センター化・要員減について

組合 統括センター新設・拡大で、「一般」の数が減っている。理由はなにか。

会社 一般社員についてダイ改の行路の関係で減っている。統括センターで融合することで減ったわけではない。また、錦糸町については駅の体制変更によるものだ。

具体的には、特急の全社指定席化や利用状況に合わせての削減もある。その中で行路削減がある。また、短時間行路を定期行路に組み込んでいる。他支社への移管もある。一部は他支社から受け入れる部分もある

組合 統括センター化・業務融合化について会社は、乗務員をやりながら駅の案内業務をやらせたり、木更津ではコンビニ業務をやったりしている。統括センター化で融合化された業務をさらに行うことになる。

会社 すべてでコンビニ業務があるわけではない。統括センター化の一番の目的は、社員の働きがい、活躍できるフィールドの拡大だ。あわせて生産性や効率化もできればよい。

組合 本来、駅は駅、車掌は車掌、運転士は運転士であることが鉄道業務だ。プライドを持ってやってる仕事に対して、いろんな仕事をさせようという施策だ。その中で行路数が減らされ、他業務の要員も足らない。標準数廃止など、鉄道業務に対してちゃんと要員を用意するという形ではなくなっている。

会社 運転士、車掌、駅のスペシャリストはもちろん重要だが、例えば車掌業務だけで駅ホームの仕事をやっていないと、駅側の動きがわからない。多角的な視点が生まれれば、よりよい方法が見えてくる可能性もある。まだ始まって2年ぐらいなので、多くは変わっていない。

組合 運転士と車掌に対して、駅業務からの視点を感じろという施策なのか。

会社 駅に異動した人がまた乗務の仕事にもついてもらうということを、まだ数は少ないが木更津で行っている。また、企画業務やイベントなども統括センターの目的だ。地域の価値向上等に乗務員も関われば乗客の姿も見えてくる。

組合 業務の専門性を重視すべきだ。融合していく業務は増えて、要員は減っていく。一人あたりの労働強化に繋がる。身体的、精神的負担もある。安全問題だ。引き続き、融合化施策には反対だ。

会社 行路作成は規定の範囲内で行う。融合業務としては、その他時間を活用してもらう。

列車削減・特急5両化等について

組合 輸送体系変更について、利用状況を数字で明らかにできるか。

会社 コロナ前(19年11月頃まで)との比較では、線区別だと総武緩行線、快速線、京葉線は8割程度。千葉支社のどの線区も7〜8割だ。特急も7〜8割だ。時間帯では夜の戻りが遅い。

組合 列車の両数変更があって、外房や内房で10両編成を走らせなくなった。ワンマン導入もある。

会社 確かに19年以降にワンマンが導入され、編成を変えた実態はある。

組合 特急の全車指定席化について、「着席ニーズに応えていく」という回答だが、各駅停車や快速にはそういう考えはないのか。

会社 特急について、全車指定席化は着席ニーズに応えていくということ。5両編成への統一は、着席ニーズと利用状況だ。現状は5両編成で輸送量が確保できる。利用状況や環境の変化を踏まえてダイヤを設定している。

組合 指定席だと気軽に乗れなくなるのではないか。

会社 今までのイメージからすれば、多少そう感じる部分もあるかもしれない。なるべく負担にならないよう、割引などを行いつつ運用を開始していく。

組合 特急の乗客は通勤利用という認識か。

会社 平日は通勤が主で、土休日には観光や帰省などいろんなニーズがあると認識している。実際の利用状況として、平日と土休日は同程度だ。

組合 全車指定席化と5両化で使いにくくなる。「より使いやすく」と宣伝しているが、マイナスの声が多かったら元に戻すこともあるのか。

会社 すぐに戻すことは難しい。改正前後は過渡期なので、営業系統とも連携して対応する。

京葉線快速廃止について

組合 京葉線の通勤快速・快速廃止には反対の声が上がっている。「ニーズに応えて」と言いながら、乗客のニーズに反していたのではないか。

会社 利用状況や接続などを加味して、総体的に判断した。関係自治体にも事前に説明している。意見を頂いたことは真摯に受け止める。その中で、快速2本を残すこととした。

組合 発表前に十分説明していれば、こうはならなかったはずだ。

会社 駅長などいろんな方が地域とつながりをもっている。ダイ改の中身についても、プレス前に説明している。その段階で自治体の方からアクションはなかった。その後、意見が出てきた。反響が大きく、受け止めざるを得なかった。

組合 反響が大きかったら、どんどん今度修正してもらうことになる。早朝2本では「納得できない」と声が上がっている。

会社 プレス発表後の変更は本当に異例だ。会社としてやれる範囲の限界ギリギリだ。

組合 特急に関しても、見直すべきは見直すことが必要だ。

臨要員・移動禁止表示位置見直し

組合 臨要員見直しとは何か。

会社 運転士はEC免許だけとかDC免許だけなどあったが、今は両方免許を持っている人が増えている。それぞれ1ずつだったところを、合わせて1にしている。

組合 移動禁止表示の設置箇所の修正、出区点検の開始箇所の見直しは、どういう経緯だったのか?

会社 千葉支社と首都圏等とでやり方が違った。それを統一するということだ。構内は入換等もあり複雑なので、移動禁止表示の掲出箇所は現行のままとした。

車掌による誘導業務について

組合 車掌による誘導業務について具体的には?

会社 209系1本(16時台、列番は現行で178M)併合が木更津駅である。現行は旗振りを木更津統括センターの駅社員がやっている。それを車掌がその他時間の中で行う。

組合 178Mでついた車掌が旗を振るということか。その車掌は併合したあとに本務の車掌になる。

会社 そうだ。

組合 駅の案内等もやらせるのか。

会社 今のところは誘導業務しか入れていない。同じ取り扱いは佐倉運輸区の車掌が217系についてその他時間でやっている。

検査派出廃止・削減について

組合 緊急でも申し入れたが、派出廃止について、決定したのはCTSという回答か。

会社 そうだ。体制についてはグループ会社で決めることだ。JRは単純に委託業務を見直したということだ。

組合 千葉支社として、一ノ宮派出はあってもなくても関係ないということか。

会社 特急の5両化で併合がなくなる。支社としては委託する業務がないということだ。

組合 職場も業務も元はJRだ。現在も派出にいるのはJRからの出向者だ。併合業務がなくても、JRで今いるエルダー社員を配置すればいいだけの話だ。

会社 輸送体系も車両も変わっている。JRとしては発注はやめる。CTSの体制はCTSが決めることだ。臨検、異常時の対応などの実績も踏まえて、JR本体としてJR社員を配置することは考えていない。駅、幕張車両センターなど支社総体で対応する。

組合 外注化で出向させられたままの組合員が派出にいる。その人達のことはどうでもいいというのか。

会社 エルダーの仕事もいろんなものがあり、仕事を奪うということではない。発注がなくなるということだ。委託したときの経緯はあるが、JRに戻すことは現時点でない。

組合 外注化した業務・職場で業務を委託しなくなって、CTSが廃止するというなら、JRに戻すのが筋だ。CTSだけで決めるのか? 首都圏本部は絡んでこないのか?

会社 いまCTSと直接中身の契約をしているのは首都圏本部だ。発注作業がなくなるということは首都圏本部とも打ち合わせている。

組合 一ノ宮派出は残すべきだ。技術継承、外周区における職場の確保という点からもそうだ。一方的に3月ダイ改で一ノ宮派出廃止・木更津派出縮小ということは納得できない。派出の体制についても、融合下についても、効率が重視されている。働き方の変化、要員のひっ迫を効率化で乗り切ろうとしている。効率化ばかりでは、安全が脅かされる。

会社 会社としての考えは伝えたとおりだ。

以上

組織拡大! 闘う労働 組合を歴史の最前線に登場させよう!

 
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