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ワンマン運転による重大事故に関して団交開催

(6/4 千葉支社)

ワンマン化が重大事故を引き起こした!
ただちにワンマン運転中止しろ!

 3月ダイ改において内房線、外房線、鹿島線へのワンマン運転拡大が行われて以降、重大事態が相次いでいる。3月16日には外房線・太東駅で男性乗客が降車時に転倒して大腿部骨折という重傷をおった。4月20日には内房線・江見駅において、女性乗客が降車しようとしたらドアに首が挟まれそうになるという重大事態が発生している。

 6月4日に千葉支社との団交を開催し、事故の状況を明らかにさせるとともに、ワンマン運転をただちに中止するよう会社を追及した。

ワンマン運転申し入れ内容
(申41号、申42号、5/20千葉支社)

  • ワンマン運転拡大により乗客の安全が脅かされる重大事態が相次いで発生していることに踏まえ、直ちにワンマン運転を中止すること。
  • ワンマン運転列車について、駅において高齢者および障害者を含め乗客が安全に乗降できるように余裕を持ったドア扱いを行うために、駅停車時分として1分間を確保すること。
  • ワンマン運転における遺失物の取り扱いについて詳細を明らかにするとともに、運転士への負担を強いるような取り扱いは中止すること。

ワンマン運転による重大事故だ!

組合 3月16日に外房線・太東駅で転倒骨折事故が発生し、4月20日には内房線・江見駅で乗客がドアに挟まれそうになった。承知しているか?

会社 太東駅の件は前回の団交で確認した。江見駅の件は、15時05分ころ3140M上り列車で発生した。鴨川運輸区の運転士が担当した。江見駅に到着後ドアを開け、モニターで乗降を確認してから案内放送をかけ、ドア閉の扱いを行った。ドア閉と同時に乗客がドアに挟まるところがモニターで見えたので、運転士が再開閉スイッチを扱ってドアを開けた。その後、運行に支障がないことを確認して発車した。

 江見駅は郵便局への簡易委託駅で、列車が来ると局員が窓口から出てホームの安全確認をしてくれている。管理駅の安房鴨川駅に確認したところ、局員は「乗客がドアに挟まれそうだったのでドアを押さえようとしたら、再開閉で開いた」と話している。

組合 ワンマン運転による安全破壊の典型的事象だ。乗客の安全にもっと配慮すべきだ。対応策がとれるまでワンマン運転はただちに中止すべきだ。

会社 重く受け止めている。会社としては対応について訓練時に指導してきた。ドアの開閉については@「ドアが閉まります」の放送、A「ピンポン」音の後、Bドアが閉まるように改修を予定している。

組合 公表しないなど間違いだ。なぜなのか。

会社 社内の状況を加味した。

組合 「社内の状況」とは何か?

会社 ……

組合 太東駅での負傷した乗客への対応は?

会社 リハビリで順調に回復しているときいている。必要な対応はしている。

組合 ワンマン運転で乗客の安全を犠牲にしている。ただちに中止すべきだ。

会社 意見としては伺う。ワンマン運転を中止する考えはない。

運転士だけに負担おしつけるな

組合 ワンマン運転はモニターとにらめっこで、駆け込み乗車があればドアを再開閉する。神経をすり減らして乗務している。

また、ドアが開くのを待っている乗客や以前の4両編成の停車位置で待っている人も多くいる。2両編成の場所まで呼ばないと乗れなくなる。

会社 周知が充分ではない。しっかり周知したい。

組合 鹿島駅でホーム検知が作動せず、ドアが開かない状況がある。

会社 ホームの一部が欠損しているためにホームの検知ができず、ドアが開かないときいている。ホームの段差改修などを早急に行いたい。

組合 モニターの時刻がよく遅れている。

会社 確認している。改善を図る。

遺失物取り扱いについて

組合 遺失物取り扱いについては、口答で説明は受けたが文書で提示すべきだ。労働組合軽視は許されない。「遺失物引継書」の発行機会はどれくらいか?

会社 年間一職場で10数件だ。権利を主張する人はほぼいない。現金でなければ発行しなくても良い。

組合 駅員がいないと引き継ぐこともできない。

会社 取得した乗客に有人駅の駅員に届けてもらうこともできる。現行の取扱いとほぼ変わらないが、ワンマン運転時等には運転士に携行してもらう。

停車時分1分の確保を

組合 余裕をもったドア扱い・乗降を行うためにも、停車時分1分を確保するべきだ。

会社 すべて1分とは出来ないが、乗務員からも声が出ているので、会社としても検討していきたい。

組合 木更津17時台発の下りワンマン列車では、2両で乗客の「密」が避けられない状況だ。上総一ノ宮も同じく京葉快速と総武快速の接続待ちがある。

会社 後列車の関係もあるためだ。

組合 乗客は一刻も早く帰宅したい。引き続きワンマン運転中止を求める。停車時分については「検討する」ということで確認する。

組織拡大! 闘う労働組合を歴史の最前線に登場させよう!

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