シーツ交換は、会社の責任で行え! 
  乗務員に責任を転嫁するな!
  JRは、感染拡大の中、乗務員の出勤時に体温測定も行わないのか!
  7月31日、動労千葉は、乗務員休養室のシーツ交換に関する団体交渉をJR千葉支社との間で行った。団交の概要は左記のとおり。 
  「衛生管理上、交換は必要」
    ー労働時間として扱え!
  組合 7月に入って以降、シーツ交換を乗務員に行わせているが理由は何か。 
    会社 これまでシーツは、7日間で2回の交換を行っていた。新型コロナの感染が拡大し、社員からも要望があったことから、感染防止と衛生管理の強化を図るために毎日、乗務員に交換をお願いしている。 
    組合 これまでシーツ交換はCTSと契約し行っていたはずだ。今回、CTSで行わないのはなぜか。 
    会社 毎日交換できないかCTSとも調整を行ったが、CTS側から厳しいとの話があり断念した。 
    組合 ところで、シーツ交換を行う時間は労働時間としてカウントするのか。 
    会社 リネンに関することは、労働時間としてカウントしない。 
    組合 シーツ交換は、業務指示として行っているのか。 
    会社 業務指示ではない。業務が中断し、ノーペイの時間になる。しかし、衛生管理上、シーツ交換は必要なので、毎日交換してもらうようにした。 
    組合 これは、本社からの指示か。 
    会社 全社一斉に取り組んでおり、本社の指示と言えば指示になる。 
    組合 「衛生管理」は会社の責任で行うものだ。それを乗務員に押しつけること自体、問題だ。 
    会社 新型コロナの感染防止も含め、社会的要請になっている。 
    組合 シーツ交換を行わなかったら、何らかの罰則、処分があるのか。 
    会社 交換しなかったからといって罰則などはない。 
    組合 乗務行路も長くなり、泊勤務で寝る時間が4時間程度しかない行路もある。夜は1分でも早く寝て、朝は1分でも多く寝ていたいというのが乗務員の気持ちだ。ヘトヘトになっているのに寝る前にシーツを付け、朝はシーツをはがすために早めに起きている。貴重な睡眠時間が削られてしまう。それだけでも大きな負担だ。この気持ちが分かるのか。 
    会社 共用の場所であり、シーツ交換は行ってもらいたい。 
    組合 ダイ改時の交渉では、「睡眠時間はできるだけ確保する」と回答していた。今回のシーツ交換では睡眠時間が削られている。会社のやっていることは矛盾していいるのではないか。 
    会社 回答したことは事実だ・・・。 
    組合 千葉支社として、CTSでシーツ交換を行うために必要な労働者をそろえるだけの条件はつくれるはずだ。 
    会社 組合の意見として受け止める。 
  理者が確認?過去に脳梗塞でたおれた事を忘れたのか!
  組合 新型コロナの感染が再び増加している。乗務員は乗客と接触する可能性が高い。会社の責任で、出勤時の検温等、体調管理を行うべきだ。 
    会社 乗務員の体調管理は、管理者が点呼時に行っており、検温は本人の申告により行う。今のところ検温を行う考えはない。 
    組合 非接触型体温計は購入したのか。 
    会社 購入し各運輸区に配置した。 
    組合 少々の熱では出勤する者が出てしまう。それを防ぐためにも検温は絶対に必要だ。 
    会社 体調の確認は管理者が行っており、問題ない。 
    組合 管理者が見ただけは分からない場合がある。以前、点呼時に調子が悪かったのにそのまま乗務させたために、乗務中に脳梗塞で倒れた組合員がいる。そのことは覚えているはずだ。 
    会社 ・・・。 
    組合 他の会社や商店では、手の消毒と一緒に検温を行っているところがある。乗務員も乗客と接触する可能性がある。今の状況からすれば、検温を行うのは、当たり前のことではないのか。 
    会社 今のところ、点呼時に検温を行う考えはない。 
    組合 あらためて、乗務員の出勤時に検温を行うことを要求する。   
  (了) 
    
   
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