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幕張車両センターフェスティバル2019

マリフェスに金と人を使う前に
職場環境を改善しろ!

乗客の命を守っている現場労働者を大事にできず、何が「お客様第一」だ!

 現場では日常的に仕事で必要なものがまともに整備されていない。ピットのひび割れ、スカート修繕用の機材、屋根上点検用の通路補修、クーラー、洗濯機…。何年も前から安全衛生委員会で要求しても、全く改善しようとしていない。

'Makuhari Rolling Stock Center' by Ys [waiz] under CC BY-ND 2.0

 何年間も放置される職場環境

 例えば、交検線のピットにはヒビが入っているが、少しずつしか直さない。洗浄線の屋根上点検用の通路はコンクリートだが、ボルトが外れてグラグラだ。ほとんどの部分が手で持って動かせてしまう。何年も前から危ないと言っているが、一部分しか直していない。洗濯機や乾燥機、クーラーが壊れてもなかなか買わない。技官の部屋のクーラーは風が直接あたる状態だが、風よけのハネも買わない。
ここ数年、車両のスカート修繕が多くなっている。
だが、現在の機材は強度の関係で一度に修繕できる範囲が狭い。その上に重く作業性が悪い。工場で使っている小型のものの購入を何年も前から要求しているが、まるで動こうとしない。
会社は乗客の命に関わる検修業務を何と思っているのか? 鉄道の安全と乗客の命を守っているのは現場労働者だ。職場環境が改善されないために怪我をしたらどうするのか? 現場労働者をないがしろにして何が「お客様第一」だ!

 予算も人も「マリフェス優先」

 そんな中、11月23日にマリフェス(幕張車両センターフェスティバル2019)が開催された。車両や部品の展示、踏切モックアップ展示、検査や車両移動の実演、検査・清掃・構内シミュレータ・車掌体験などのイベント。7000枚ものクリアファイル作成。仮設トイレが設置され、出店も呼ばれた。
物品の購入やレンタルは次々に行われた。物品関係だけで数百万円、人件費まで含めれば1千万円単位の費用がかかっていておかしくない。会社はそれだけの金をマリフェスにはあっさり出している。残業までして準備に人が割かれ、予算交渉も精力的に行われた。
だが、現場の備品購入や設備の整備は何年かかっても進まない。まともに予算をつけようともしない。本当にふざけている!
問題は予算だけではない。今、職場では相次ぐ退職の要員補充がまったく間に合っていない。人が足らなくて仕事を先送りせざるを得ないことまで起こっている。ただでさえ人が足らない中、マリフェスの準備には優先的に人が配置されたのだ。職場環境の整備も、マリフェスの予算と時間があれば十分に行えたはずだ。
一体、車両センターの本来の業務はどっちなのか? 優先すべきなのはどっちなのか?
管理者のポイント稼ぎのために本来業務である検査修繕がおろそかにされている!

 本来業務をおろそかにするな!

 これまでも本来の業務より出世のポイント稼ぎが優先されることは続いてきた。
例えば、公募制の2年間の社外研修に応募するとメーカーなどに出向になる。さらに、出向の後は別部署に異動になる場合もある。会社は退職で人がどんどん減ることがわかっていながら、こんなことをやらせているのだ。
会社は鉄道業務の全面外注化―分社化を狙っている。それが検修業務をここまで軽視する状況をうんでいる。だが、こんな転倒したことを続ければ、必ず大事故につながる。絶対に許すわけにはいかない! 会社はただちに職場環境を改善しろ! 検修業務と鉄道の安全をないがしろにするな! 外注化をただちに撤回し、すべての業務と仲間をJRに戻せ!

組織拡大! 闘う労働組合を歴史の最前線に登場させよう!

 
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