home page 日刊動労千葉 前のページに戻る

No .

久留里線−復旧したその日に別の箇所で線路陥没!

【写真】台風26号の影響で線路の盛土が流出した松岡〜亀山間の線路(インターネット記事からの転載)

保線業務に関する検査周期の延伸や業務外注化により、線路をまともに点検する技術力が崩壊しているということだ!

 久留里線は、10月16日の台風26号の影響により松岡〜上総亀山駅間において線路の盛土が大量に流出したため、久留里〜亀山駅間での運行がストップしていたが、11月13日中に復旧が完了し、翌14日の初列車から運転が再開された。
 しかし、運転が再開されたその日の夕方、台風で流出した箇所とは別の場所で、今度は線路が陥没するという重大事態が発生した。陥没は、2m×1・5m、深さ0・7mという大きなものだった。
 14日、16時30分頃、上総亀山駅発の列車を運転していた運転士が、29k870m付近を走行中、進行右側のレール下が陥没しているのに気がつき、停車後、指令に連絡した。その後、陥没箇所の復旧が行われ、同日21時頃には運転を再開した。

2m×1・5m×0・7mの陥没ー脱線の危険が!


 しかし、もしも陥没を発見したときに、列車の重さでレールがゆがんだりしたら、脱線の危険性もあったということであり、運転保安上も極めて重大な事態だと言わなければならない。
 しかも、今回の問題は、台風による土砂流出から復旧したその日に、別の箇所が再び陥没したというものであり、これまでで聞いたこともない事態が。
千葉支社は、復旧にあたって、担当者による線路の点検や臨時列車による走行点検を行ったとしている。
 しかし、それにもかかわらず陥没箇所を発見できなかったということ自体、大問題だ。
 こうした事態は、国鉄分割・民営化以降、大幅な規制緩和により線路に関する検査周期は大幅に延伸されてきた。そして、2001年には設備関係の業務が外注化され、全国で3000人、千葉でも300人もの労働者が出向に追いやられたのだ。
 その結果、2004年頃からはレール破断が頻発する事態に陥ったのだ。
 こうした状況の中で、線路を保守し、列車と乗客の安全を守るための技術、列車を運行する能力そのものが崩壊しはじめているということだ。
 反合・運転保安確立!鉄道業務の全面的な外注化攻撃粉砕!組織拡大闘争へ全組合員が総決起しよう!


木更津運輸区・H君への不当処分弾劾!

 11月14日、JR千葉支社は、木更津運輸区・H君へに対して、「暴言」を理由とした「訓告」の不当処分を行ってきた。
 絶対に許すことはできない。JR千葉支社は、直ちに処分を撤回しろ!

遅刻を防ぐのが管理者の仕事ではないかと抗議しただけだ 

処分理由とされた「暴言」など全くのでたらめだ。
 9月下旬、木更津運輸区で「3分」の出勤遅延が発生した。このときH君もその場にいて、遅刻を出す前に当直助役が気を利かせて起こしに行くのが当たり前ではないか、と当直助役に抗議しただけなのだ。乗員・乗客の命を守り、最新の注意をはらって列車を運転している乗務員からすれば、極々当たり前のことを言ったまでのことだ。これのどこが「暴言」だというのか。
 しかもその後、区長自身が、H君に対して、「秩序を乱すからあなたはいらない」などと、許し難い言辞を吐いたのだ。これこそ暴言であり、パワーハラスメントそのものだ。
 H君への「暴言」を理由とした不当処分は、会社に反抗した者に対する見せしめ処分に他ならない。この不当処分に対して腹のそこからの怒りで抗議の声を上げよう!「いらない」と暴言を吐いた木更津運輸区長を徹底的に弾劾しよう

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!

 
ページの先頭に
前のページに戻る