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新たな入管体制−「在留カード」粉砕!

−第23回外登法・入管法と民族差別を撃つ研究交流集会−


多くの在日・滞日外国人が参加し在留カード粉砕を訴えた

 4月22日、横浜市開港記念会館において、「外登法・入管法と民族差別を撃つ研究交流集会」が、在日・滞日外国人労働者をはじめ労働者・市民、学生など480名が結集する中で開催された。
 民主党政権は、09年に改悪された入管法の「在留カード」制度を今年7月9日から開始すると閣議決定した。在留カード制とは、これまで3ヶ月以上日本に滞在する外国人が持っていた「外国人登録証明書」をなくし、新たにICチップ入りのカードによって在日外国人を入管局のコンピューターシステムに一元管理し、治安管理と排除の対象とするものだ。
 集会では、このあらたな入管体制に対する怒りが噴出するとともに、在日外国人と日本人労働者が共に団結して闘えばこれを打ち破ることができるという希望と確信に満ちたものとなった。
 基調報告では、全国実行委員会を代表して牛久入管収容所問題を考える会・田中喜美子さんがこの点を鮮明に訴えた。
 朝鮮、中国、ビルマの在日外国人組織からの連帯あいさつに続き、労働組合を組織して闘っている外国人労働者たちが登壇し、社会保険資格問題や原発をめぐる討論などを報告、「今日いわれている自由とグローバル化≠ヘ資本家にとってのもの。原発などの政治課題も不可欠だ」と訴えた。

  連帯だけが労働者の力

 ここで、来日した韓国・民主労総ソウル本部のパクヨンチャン副本部長、移住労働者労組ウダヤ・ライ非常対策委員長から連帯のあいさつが行われた。


報告するパクヨンチャン副本部長(左)とウダヤ・ライ移住労組非常対策委員長
 

【パクヨンチャン副本部長】
 韓国での労働弾圧と人権弾圧、また労働法改悪による非正規職の拡大とこれに抗する闘いの攻防、勝利などが報告され、「これは資本主義のもとにあるほとんどすべての国で起こっている問題として、全世界すべての労働者、農民、民衆が団結して闘い、国際的な連帯の枠を固めて組織しなければならない」と訴えた。
【ウダヤ・ライ移住労組非常対策委員長】
 新自由主義の問題のために労働者たちが仕事を求めて他国に移住して労働をしている。韓国では、移住労働者の労働三権と移住労働組合を認めず、また雇用許可制の下で会社を移ることもできない。全世界の労働者が同じ問題に接している。抑圧と搾取から逃れるためには、全世界の労働者階級が団結しなくてはならない。」と力強く訴えた。

  「分断されずに団結を」
 次に、クルドの子どもたちが登壇し、クルドの歴史を朗読し、また一人一人の将来の夢を語った。
 難民・仮放免者からのアピールでは、バングラディシュ、インド、スリランカ、ウガンダ、コロンビア等の在日・滞日外国人らから人権を守らない日本の入管への抗議、在留カードへの怒りとともに労働者同士が分断されずに力を合わせ団結しようというアピールが次々と発せられ、これに応える大きな拍手が会場に響いた。

 6・10国鉄大集会へ!
 動労千葉からは田中委員長が、「ここに国境・民族を越えて集まっていることに希望がある。方向性ははっきりしている。社会のあり方を変えなければという思いが満ちている。福島で、在日・滞日労働者、日本の労働者に起きていることは同じだ。3・11以降、政府は起きていることをすべて隠蔽して自分たちだけが生き延びようとしている。それをもたらしているのは新自由主義だ。それは労組破壊、民族抑圧、差別、戦争だ。一部の資本家が設けるためだけにグローバリズム≠ニいって国境をなくした。国家主義の台頭をもたらした。これに立ち向かおう。そのために団結を取り戻そう。新自由主義の突破口となった国鉄分割・民営化を絶対にあいまいにせず、闘いぬこう。労働者の力が社会を変える力だ。6・10国鉄集会への大結集を!」と訴えた。
 最後に、7・9在留カード開始を阻止する集会宣言を採択し、団結ガンバローとインターナショナル合唱で終了した。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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