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組織拡大を実現し、「佐倉運輸区」に動労千葉最強の支部を!
5ヶ月間に及ぶ線見・ハンドル訓練拒否闘争の成果を確認し、
本日をもって指名ストを一旦集約

全ての組合員のみなさん!
動労千葉は、11月5日以降、銚子支部、千葉運転区支部を先頭に闘いぬかれてきた乗務員基地再編ー組織破壊粉砕!線見・ハンドル訓練拒否の指名ストライキについて、4月5日に行われた千葉転、銚子両支部合同の執行委員会での確認に踏まえ、4月6日に開催された本部執行委員会において、本日(4月9日)をもって一旦集約することを決定した。
 この間の指名ストや大衆行動、職場闘争等においてかちとった成果を確認するとともに、これからかちとるべき課題、とくに新たに設置される「佐倉運輸区」を動労千葉最強の支部を作り上げ、千葉転、銚子両支部における組織強化に向けて全力で闘いぬくこと、そして何よりもこの闘いの渦中で組織拡大を実現するために全組合員が総決起することをあらためて訴えるものである。
以下、指名ストライキ集約にあたっての本部指令を掲載する。

【動労千葉指令第14号】
2012年4月9日

銚子運転区・成田車掌区廃止ー「佐倉・銚子運輸区」設置反対!組織破壊攻撃粉砕!ローカル線切り捨て反対!反合・運転保安確立!線見・ハンドル訓練拒否!指名ストライキの集約について
1.昨年6月、JR千葉支社は、銚子運転区・成田車掌区廃止ー「佐倉・銚子運輸区」設置の提案を行ってきた。これは、乗務員基地再編を契機にして動労千葉に対する組織破壊を狙った攻撃であり、さらに地域にとってもかけがえのない職場を廃止し、ローカル線を切り捨てるという絶対に認めることのできないものであった。
 しかもJR千葉支社は、昨年10月以降、「佐倉運輸区」の要員数や千葉・銚子両運転区からの異動者数、人選の基準、移行計画等を何ひとつ明らかにしないまま、配転するための線見訓練だけを一方的に強行しだした。
 その訓練は、銚子運転区については「廃止」を理由にして新人運転士を除く全員(動労千葉19名)が対象者に指定され、一方、千葉運転区では、通勤距離「1時間程度」の運転士43名(動労千葉8名)が一方的に対象にされるなど、全く理屈の通らないものであった。
 こうした千葉支社の対応に対して動労千葉は、11月5日から銚子支部、12月20日からは千葉運転区支部が線見・ハンドル訓練拒否の指名ストライキに突入した。

2.以降、長期にわたる指名ストライキを先頭とした闘いは、当初予定していた3月ダイ改での「佐倉・銚子運輸区」開業ができないところまで千葉支社を追い込んだ。千葉支社は、12月22日、「佐倉・銚子運輸区」開業を「5月19日」に延期することを再提案せざるを得なくなったのである。これは、国鉄時代も含めて前代未聞の事態だ。しかも、首都圏の基地再編計画の内、東京管内の綾瀬運輸区や我孫子運輸区は予定通りに開業したにもかかわらず、千葉支社だけが2ヶ月も遅れる事態になったのである。

3.こうした中千葉支社は、このまま指名ストライキが行われたら5月19日からの運用もできないという危機感にかられ、3月20日早朝から、突如として「佐倉運輸区」「銚子運輸区」への異動の事前通知を強行した。しかも、前日の19日に行われた団体交渉では、「人選は精査中」との回答を行っていたのだ。
 事前通知の内容は、「佐倉運輸区」へは千葉運転からは動労千葉5名を含む28名、銚子運転区からは動労千葉8名を含む45名、「銚子運輸区」には動労千葉11名を含む46名というものであった。
この中には、千葉運転区支部・大野茂支部長、銚子支部・渡辺靖正支部長と越川幸夫執行委員が含まれており、また、DLの資格を保有しているというだけで通勤距離を無視して銚子在住の組合員2名に「佐倉運輸区」への事前通知が行われるなど、絶対に許すことのできないものであった。
 一方、今次事前通知の特徴は、2ヶ月も前に会社と東労組が手を組んで組合差別人事を行うこれまでの関係が完全に崩れたことにある。異動の事前通知は東労組も事前には全く知らされていないという状態であり、東労組の分会長にも事前通知が行われるなど人選の基準は、通勤距離と業務上の必要性(内燃免許)を全体に形式的に当てはめたものであった。これは、JR東日本と東労組・革マル結託体制が最終的に瓦解し、JR体制の大再編が行われようとしていることを示すものであった。

4.われわれは、こうした新たな状況に踏まえ、3月28日に千葉支社抗議闘争を展開し、不当な事前通知の強行に強く抗議するとともに、闘いを新たな段階に持ち上げるための転換をかちとることを意思統一した。
 そのためにも、昨年6月以来、1年近くにわたり闘いぬかれてきた基地統廃合反対闘争が切り拓いた大きな地平について、全組合員が確信をもって確認することが重要である。
 今次提案は、JR体制下で最大規模の基地再編攻撃でありしかも、これだけの攻撃だというのに国労も含めて他労組は何ひとつの対応もしないというところまで転落している現状があり、こうした事態にいかに立ち向かい、団結を守りぬくことができるのかをかけた困難な闘いであった。しかしわれわれは、この攻撃に全力をあげて立ち向かうことを決断した。
 とくに、直接の当該支部となった千葉転・銚子両支部の奮闘は目を見張るものであった。合同執行委員会を開催して2週間毎の方針を決めては職場集会を開催して組合員の徹底した意思統一を図ることを土台に、5ヶ月間にわたる長期指名ストを一糸乱れず闘いぬき、昨年の6・28銚子総行動、12・19千葉運転区抗議行動、今年の3・10銚子総行動、3・28千葉支社抗議闘争等、組織の総力をあげた大衆行動を組織し、さらに銚子支部はローカル線切り捨て反対を訴えて地方自治体や地区労等へのオルグを全力で取り組んだ。
 こうした闘いは、組合員がバラバラにされる困難な状況にもかかわらず両支部の揺るぎない団結の強化をつくり、基地統廃合攻撃のたびに繰り返された脱退工作等の組織破壊攻撃を現時点で一指も触れさせない状況を生み出している。これが昨年来の闘いの何よりも最大の成果である。
 一方、千葉支社の側は、予定されていた3月開業ができなかったことをはじめ、ボロボロになっている。
さらに、地域への取り組みは、県下全地域を含む「地方ローカル線活性化協議会」が結成されるなどの成果を生み出している。これは、館山運転区廃止反対闘争時に生み出された地域丸ごとの総決起がさらに発展しようとしていることを示すものである。
また、今次闘争は、検修・構内外注化阻止闘争と一体の闘いでもある。われわれは二正面の重大な攻撃に真正面から立ち向かい、2つの闘いが強めあう形で一体となって会社を追い詰め、「4月1日外注化」を止めたのだ。

5.事前通知が出された新たな段階での闘いの核心は、不当な配転通知への怒りも新たに「佐倉運輸区」を動労千葉の最強の拠点に作り上げるハラを固め、直ちにその準備に着することである。また同時に、両支部長が配転されるという困難な状況の中で、千葉転支部、銚子支部もより強化された組織体制を確立しなければならない。
 基地統廃合攻撃は、繰り返すまでもなく、組織破壊とローカル線切り捨てを目的としたものだ。われわれは、その意図を粉砕するために、5月19日開業までの2ヶ月弱、千葉転、銚子両支部で組織拡大を実現して「佐倉運輸区」に乗り込むことに全力を尽くす決意を固めた。これは、組織防衛の段階から、組織強化・拡大の段階への闘いの転換である。また、ローカル線切り捨て反対に向けた地域への働きかけもさらに強化する。
 従って、不当配転を許さないために継続してきた指名ストライキについては、4月9日をもって一旦集約することとする。

6.JRをめぐる状況も大激動過程に入ろうとしている。
運転士の要員需給を見ると、これから5年間は退職者がほとんど発生しない状況が続くが、一方で運転士の養成は毎年50名〜60名行われており、5年後には300名の過員状態となる。そして、その後からは大量退職が再び始まることになり、その場合に会社は、国鉄採用の運転士をできるだけ排除しようと躍起になることは明かであり、異動も含めた切り崩しに出てくることが考えられる。
 また、東労組をめぐってもJRからの切り捨てが始まり、国労も1047名闘争を放棄して以降連合化へ突き進んでおり、国鉄労働運動をめぐる状況も激変過程に入ろうとしている。
 こうした状況からも闘争方針を転換し、動労千葉の総力をあげて組織拡大闘争に全力で起ち上がることが求められている。
以上から、次の目標・要求を掲げ、組織拡大闘争を軸として、5月19日に向けた新たな闘いに突入することとする。

7.闘いの目標
(1)基地統廃合=組織破壊とローカル線切り捨てを許すな!
(2)外注化・非正規化・労組破壊を焦点としたJR大再編攻撃と対決し、闘う労働組合を職場に甦らせよう!
(3)組織拡大を実現し、「佐倉運輸区」に乗り込むぞ!「佐倉運輸区」・千葉運転区・「銚子運輸区」を動労千葉最強の拠点に築き上げよう!

8.具体的要求
(1)本人の希望を無視した配転の事前通知を撤回すること。特に次の点について強く求める。
@支部長の配転は組合運営に対する不当な支配介入であり、撤回し、差し替えること。
A内燃車免許保有者の通勤距離を無視した配転を撤回し、差し替えること。
B差し替えにあたっては、異動対象外とした銚子運転区11回生等、本人が「佐倉運輸区」への異動を希望している者を充当すること。
(2)DL業務を担当する運転士が、2車種の業務を行う負担を強いられながら逆に諸手当が減り、さらに内燃車免許を持っているがゆえに異動時にも不利益を受けるという矛盾が永年放置されている現状について、養成の抜本的強化、2車種担当手当の新設等の改善策を講ずること。
(3)ローカル線切り捨てを意味する「全列車東京70〜80km圏直通運転」方針を撤回すること。
また、管内の地方ローカル線の運行体系をどのようにしようとしているのか、千葉支社の考え方を明らかにすること。
(4)「佐倉運輸区」「銚子運輸区」千葉運転区への行路について、別途組合要求に基づいて改善すること。
(5)新運輸区への移行計画の詳細を早急に明らかにすること。

9.昨年来、組織の総力をあげて闘いぬかれてきた基地統廃合反対闘争は、以上の通り新たな段階に入る。
本部は、今次闘争を実現した組合員・家族に心より敬意を表しつつ、次のとおり闘争体制をさらに継続・強化するよう指令する。

1.千葉転・銚子両支部は、本日をもって、動労千葉指令第6号に基づく指名ストライキを一旦集約すること。

2.各支部は、あらためて5月19日まで、上記「闘いの目標」「具体的要求」の実現に向けて、いついかなるときでもストライキを含む闘いに突入できる準備体制を確立すること。
 同時に、新たな組織破壊攻撃や不当な業務運営が行われた場合、直ちにストライキに突入できる「恒常的ストライキ体制」を強化すること。

3.各支部は、「基地統廃合絶対反対」「外注化阻止」を実現する最大の課題が組織拡大の実現にあることについてあらためて全組合員に意思統一し、組織拡大闘争への総決起をかちとること。

4.千葉転・銚子両支部は、佐倉支部(仮称)結成及び、千葉転・銚子両支部の新たな組織体制確立に向けた万全の準備を進めるとともに、「組織拡大を実現して新運輸区に乗り込む」ことを目標に、全力で組織拡大闘争を強化すること。

5.各支部は、執行委員会、職場集会等を開催し、本指令について意思統一を図り、新たな闘争体制を確立すること。

以上

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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