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怒りをひとつにして闘おう
−外登法・入管法と民族差別を撃つ研究交流集会−

多くの在日・滞日外国人が参加し不当な入管の現状を訴えた

 5月9日、13時から、横浜市・鶴見公会堂において、「外登法・入管法と民族差別を撃つ研究交流集会」が、在日・滞日外国人労働者をはじめ労働者・市民、学生など510名が結集する中で開催された。
 動労千葉からも各支部から代表が参加し、戦争と民営化政策のもとで差別・排外主義を煽る鳩山政権打倒に向けてともに闘い抜くことを誓った。
 集会は、婦人民主クラブ全国協議会・西村綾子さんの開会あいさつで始まり、学生からの今年春の訪米闘争の報告を皮切りに、憲法と人権の日弁連を目指す会・森川文人弁護士、無実の星野文昭さんを取り戻す会からの報告が行われた。
 次に、牛久入管収容所問題を考える会・田中喜美子さんを中心にしてビルマ、クルド、イラン、スリランカ、パキスタン等の在日・滞日外国人らから日本の入管当局による不当な取り扱いにへの抗議等、怒りに満ちたアピールが行われた。
 また、静岡労組交流センターの仲間からはブラジルやペルーの人たちとの連帯した闘いの報告が行われた。
 実行委員会からの基調提起が行われた後、韓国民主労総ソウル本部のノミョンウ主席副本部長、ソウル京畿仁川移住労働者労組・ミシェル委員長から連帯のあいさつが行われた。

【ノミョンウ主席副本部長】
 韓国は、イミョンバク個人の会社のように運営されている。労働者には法や秩序を守れというが、彼らは何も守っていない。団交協約の一方的破棄が行われ、公務員労組は3度も設立申請が拒否され、鉄道労組は正当なストを「違法スト」とされた。われわれは、イミョンバク政権を打倒するゼネストを闘う。労働者を生かすことができないイミョンバクを民主労総は許さない!

6・13国鉄大集会へ!
 動労千葉からは田中委員長が特別報告を行い、「今の時代だからこそ労働者が本当に団結することができるのかどうか重大な局面を迎えている。分断された根を絶たなければならない。分割・民営化に対して動労千葉以外何もできなかったという状況が今の社会の現状を作っている。一方、1047名闘争が重大な局面を迎えている。わずかな金で分割・民営化は正しかったと認めようとしている。分割・民営化が正しかったとしたら、分割・民営化の攻撃が吹き荒れ、労働運動そのものがなくなってしまうかもしれない。こうした重大な状況の中で動労千葉は決断し、新たな大運動を全国に呼びかける。6・13大集会に3000人の大結集を」と熱烈に訴えた。
 最後に、青年労働者から沖縄闘争に向けた決意が明らかにされ、団結ガンバロー参照とインターナショナル合唱で集会は成功裡に終了した。

日韓移住労働者運動報告会開かれる(5/10)

報告するミシェル委員長(左)とノミョンウ副本部長

 入管法集会の翌10日、DC会館において移住労働者運動報告集会が開かれ、動労千葉はじめ、外登法・入管問題に取り組む仲間が参加して、韓国の移住労働者の状況と歴史、問題点について報告・討論が行われた。
 ソウル京畿仁川移住労働者労組・ミシェル委員長は、「韓国に来る移住労働者は高学歴の人や長く製造業で働いていた熟練労働者が多いが、ほとんどの人が賃金未払いやカット、長時間労働、病休や有給もないといった奴隷状態におかれている。言葉の壁や労働法の知識がない等のなかで健康も脅かされている。04年に移住労働者の権利を奪う雇用許可制が導入され、未登録の移住労働者を『人間狩り』して、強制退去や法外な罰金を課している」「移住労働者とその国に暮らす労働者は敵対的な関係ではなく、同士的な関係であるべきだ。昨日も含め労働者の闘う力を感じて、とても感激している。この機会は私たちにとっても変革の出発点となる」と報告。日本での取り組みなど討論が行われた。
 田中委員長は「日本でも220万以上の在日外国人労働者が生きることもできない現実を強制されている。これからの労働運動の中で外国人労働者、難民、入管問題を労働者的団結の中に組織していくことが重要な課題だ」とまとめを行った。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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