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裁判員制度はやっぱりいらない!10・2全国集会
「市民参加」という名の刑事裁判ショー

制度開始後初の大集会

11・1労働者集会へ!

 10月2日、東京・四谷区民ホールにおいて、裁判員制度はいらない! 大運動主催の「裁判員制度はやっぱりいらない! 10・2全国集会」が開催された。全国で裁判員制度裁判が開始され始め、各地で反対運動が展開されてるなかでの開催だ。「大運動」への注目は高く、この日も450人の参加で会場は満杯だった。
 冒頭にこの間の「大運動」の反対運動を追ったビデオが上映され、マスコミも次第に疑問の声を取り上げざるを得ない状況に追いつめていった過程がよくわかった。
よびかけ人で交通ジャーナリストの今井亮一さんの開会で始まり、ジャーナリストの斉藤貴男さんが発言、それぞれ「東京の第1回裁判を傍聴したが、まるで企業のプレゼンのようなわかりやすい″ル判。これではえん罪が減るわけがない」(今井氏)、「素人がプロの教えを請うしかないあり方、事件をビデオで紹介するなど完全にワイドショー化している。真実を追究する場であるはずが、市民総出のリンチの場になってしまっている」(斉藤氏)と、始まった裁判員裁判の実態を鋭く暴いた。
 この裁判員裁判の実態を大運動事務局次長の藤田正人弁護士がレポートした。「その実態は、『市民参加』という名の刑事裁判ショー、そして簡易・迅速・重罰の『お白州』だった」と表題し、踏みにじられた被告人の権利、「市民参加」の偽装に利用される裁判員、事件の性格など、それぞれの角度から批判し尽くした。

ますます高まる制度廃止の声─パネルディスカッション

 高山弁護士がコーディネーターを務めたパネルディスカッションには、弁護士、町内会、市民運動、労働運動それぞれの立場から討論になった。愛知でよびかけ人となった弁護士は、制度反対の弁護士のアピールをあげ、200人以上の弁護士がともに声をあげ始めた。また、東京下町の中小の商店を抱える町内会では、多くの人が不安に思っていたので、高山弁護士を呼んで話を聞いた。結果、ほとんどの人が反対に。廃止するまで運動を続けたい。市民運動では、松戸の裁判員制度を考える会の方が、07年の勉強会から運動へと発展していった経緯を語り、千葉でも実行委員会ができ、合同で集会を開催するに至ったことを紹介。「一人の百歩よりも千人の一歩を」と訴えた。労働運動からは裁判員制度施行日にストにたちあがったス労の棚橋副委員長が、なぜ労働組合が裁判員制度に反対するのかについて、労組弾圧が刑事弾圧としてかけられた経験を語り、今日では暴処法弾圧が労働運動、学生運動にかけられていることを指摘した。また高山弁護士は、動労千葉の運動方針を紹介し、そのなかに裁判員制度候補となったときの対応が指示されていることを紹介、労働組合の闘いに期待をにじませた。

各地からの報告で登壇した千葉県実行委の仲間

動労千葉も決意を表明

 各地で裁判員制度反対を繰り広げている団体が登壇し、闘いを報告。千葉からは、前述の「裁判員制度はいらない千葉県実行委員会」に参加している仲間が全員登壇し、発言した。動労千葉もともに登壇し、越川執行委員が廃止にむけて闘う決意を訴えた。
 最後に高山弁護士が、「12月には候補者への再送付が始まる。今日のレポートやDVDを活用し、学習会から会をつくり、拡げていこう。全国で連携し、来春大集会を開催しよう」と、これからの行動を提起した。集会宣言が全体の拍手で確認され、次の行動に向けて各地に散った。
 11・1労働者集会にも高山弁護士をはじめ裁判員制度反対の弁護士や市民団体が大挙参加しようとしている。千葉県実行委員会の輪をさらにひろげ、11・1集会から12・5裁判員制度反対千葉県集会へ!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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