今こそ闘う労働組合を時代の最前線に!
       メーデーは労働者の闘いの日だ。 
         われわれは、3月14~15日、民営化・業務外注化反対のストライキを闘い、3月16日には全国17箇所での「イラク反戦世界一斉デモ」を呼びかけ、4月26日には、民営化の結果107名の乗員・乗客が殺された尼崎事故を弾劾し、1047名の解雇撤回を求める全国総決起集会とデモを開催し、明日、5月2日には改憲攻撃をぶっとばすための集会を呼びかけるなど、「闘いの日」としてメーデーを迎えた。 
         今もわれわれは、運転士の賃金を大幅に下げて、駅員として好き勝手に不当配転しようとする攻撃を粉砕するために、いついかなるときでもストライキに立ち上がることのできる闘争体制の最中にある。 
      闘う労働組合を時代の最前線に登場させよう 
       怒りの声は満ち、新自由主義攻撃のもとで後退を強いられてきた労働者の闘いは、反撃に転じようとしている。あらゆる兆候が、資本主義体制がもはや末期症状を示していることを報せている。労働者の雇用や年金、医療を奪った資本家たちは、サブプライムローンで住宅を奪い、今度は穀物やむ原油を高騰させて食料まで奪おうとしている。世界中でストライキやデモンストレーション、食料暴動、戦争反対の闘いが燃え広がっている。全世界で労働者の大反乱が始まっている。 
         日本でも潮目は変わり、闘う労働組合が時代の最前線に登場すべきときがやってきた。北海道教組や全駐労の仲間がストライキに立ち上がり、怒りの声は「日の丸・君が代」不起立闘争を闘う根津さんの解雇を阻止した。13年ぶりに労働組合員数は増加に転じ、とくに若者たちが闘いに立ち上がりはじめている。「年寄は死ねというのか!」 
        ――4月から実施された後期高齢者医療制度に対する怒りの声が渦巻いている。 
         「メーデーの歌」が、これほどわれわれの心にストレートに響く時代はなかった。 
       聞け万国の労働者 
         轟きわたるメーデーの 
         示威者に起こる足どりと 
         未来を告ぐるときの声 
       汝の部署を放棄せよ 
         汝の価値に目覚むべし 
         全一日の休業は 
         社会の虚偽をうつものぞ 
      アメリカ西海岸の港がすべての動きを止める! 
      
        
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          | 「犯罪的なイラク占領に抵抗する港湾労働者のメーデーストライキを讃える」 | 
         
       
       今日、メーデーに、アメリカのILWU(国際港湾倉庫労組)が、「イラク、アフガニスタンでの戦争をやめろ!」と訴えて、西海岸の港湾すべてを止める「ストップ・ワーク」に立ち上がる。シアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルス、サンディエゴ。すべての港が動きを止めようとしている。全世界の労働者を鼓舞する素晴らしい闘いだ。 
         闘いを呼びかけるポスターには、「平和なくして労働なし」「イラク、アフガニスタンでの戦争をやめろ!」「労働者の権利を守れ!移民の権利を守れ!」「すべて西海岸の港をシャットダウンしろ」と、誇り高い鮮明なスローガンが掲げられている。 
         このポスターには、闘いの賛同団体として、動労千葉の名前も書かれている。ILWUの闘う仲間たちは、動労千葉も参加して一緒に討議した、昨年10月のサンフランシスコ国際反戦会議での訴えを直ちに職場からの闘いとして実行したのだ。その訴えとは、「今こそ、ビジネスユニオニズム(御用組合)と対決して、戦争を止めるための職場からの直接行動を組織しなければならない」というものだった。 
         オークランドでは、映画館にまで「犯罪的なイラク占領に抵抗する港湾労働者のメーデーストライキを讃える」という大きなネオンサインが掲げられた(写真)。 
      万国の労働者、団結せよ! 
       動労千葉がILWUと出会ったのは、ちょうどイラク戦争が始まったときだった。われわれは、戦争と民営化に反対して、3日間のストライキに立ち上がり、全国の仲間たちに呼びかけて、闘う労働組合の全国ネットワークをつくりあげるための組織化を全力で強化した。このわれわれの思いと、ILWUの闘う仲間たちの思いが、国境をこえてひとつになったのだ。 
         その頃、彼らは、「アメリカでは今もメーデーは『共産主義の日』と言われており、取り組むのが困難な状況だ。メーデーを復活させたい」と言っていた。だが、そのメーデーは、06年、移民労働者の排斥に対する1000万移民労働者のグレートボイコット運動となって復活し、今年、ILWUがストップ・ワークをもって全世界の労働者に連帯と闘いを呼びかけたのだ。 
         労働運動をめぐる激しい分岐の中から、闘いは確実に前進している。我慢のならない社会の在り方の根本的な変革を求め、そして労働者こそが社会の主人公であることを訴えて、全世界の労働者が団結しようとしている。闘いがつなみとなって、戦争と民営化に突き進む貪欲な資本家たちに襲いかかろうとしている。 
         「万国の労働者団結せよ!」「団結した労働者の力は決して打ち砕かれることはない」われわれの闘いは世界の労働者の闘いとつながって、大きなひとつの力となっている。 
      1047名の解雇撤回、洞爺湖サミット粉砕に向けて 
       日本における新自由主義攻撃は、国鉄分割・民営化から始まった。われわれはこの攻撃に立ち向かい、それ以来20年間、団結を守り闘いの道を貫いてきた。民営化体制の矛盾が爆発的に吹き出そうとしている。われわれは、民営化攻撃との攻防に決着をつける新たな闘いに立ち上がる決意である。 
         とくに1047名の解雇撤回闘争が重大な正念場を迎えている。長期闘争の困難の中で、闘いの内部から危機が生まれている。解雇撤回要求を取り下げて、政府・自民党にひたすら頭を下げ、JRとの関係では、「会社の健全な発展に寄与する」等の労資確認をとり交わして「解決」をお願いするという現在の政治解決路線である。 
         こんなことをしていたら、屈辱的な結果を招くだけだ。それは東京地裁の3・13反動判決が鮮明に示している。労働運動を解体するという敵の意志は、国鉄分割・民営化から21年、今も何ひとつ変わっていないのだ。1047名闘争が日本の労働者と労働運動の未来にとってどれほど重要な位置をもっているのか、今も国鉄分割・民営化攻撃に決着をつけさせず、闘いが継続していることがどれほど勝利的な地平なのか、どれほどその後の攻撃をおしとどめてきたのか。今こそ闘いの原点にたち帰らなければいけない。 
         労働運動にとって、当面する最大の政治的焦点は、7月洞爺湖サミットだ。世界の強盗たちが洞爺湖に集まり、資本主義体制の延命のために、激しく利害を衝突させながら、さらなる労働者への攻撃と戦争について議論しようとしている。われわれは全国の仲間たちに闘いを呼びかける。憲法改悪を許すな! 自衛隊は直ちにイラクから撤退しろ! 労働者への「貧困と格差」の強制を直ちにやめろ! 今こそ、闘う労働運動を復権させよう! 
      ライフサイクル粉砕!  
        5・8動労千葉総決起集会 
        ▼5月8日 18時~ 
        ▼千葉市民会館 
      いついかなるときでもストライキに立ち上がることのできる闘争体制を!  |