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運転士登用差別事件行訴第1回証人尋問
内田君、関君がJR東日本の登用差別=不当労働行為を糾弾!
駅への強制配転ーたらい回し、そして運転士登用差別を居直るJR東日本を絶対に許さない!

 11月12日、10時から、東京地裁722号法廷において、「運転士登用差別事件」の行政訴訟が行われ、各支部からの傍聴者が見守る中、予科生当該の内田晃君、関道利君に対する証人調べが行われ、JR東日本による差別・選別=運転士登用差別の不当労働行為性徹底的に弾劾した。

救済命令に値しない中労委命令取り消せ

 「運転士登用差別事件」に関しては、55〜57予科生の運転士登用をめぐる不当な運用に対して90年3月に千葉県地方労働委員会に救済申立を行い、その後93年6月には会社の不当労働行為を認定する勝利命令が交付された。
 しかし、会社が中労委への再審査を申し立て、審問等を行って94年9月に結審して以降、実に12年間もの間放置され続け、その挙げ句には千葉地労委命令を取り消すという極めて反動的な命令が昨年7月に交付されたのだ。しかも命令の中身は、会社側の主張をそのまま引用し、国鉄、そしてJRへと引き継がれてきた動労千葉敵視の労務政策をはじめとした背景事情には全く触れないという、命令に値しない酷いものであった。
 こうしたことから動労千葉は、中労委命令の取り消し=初審命令に基づく救済命令の獲得に向けて行政訴訟を昨年9月、東京地裁に提訴した。

動労千葉を想定した千葉支社での面談

 証人尋問は、最初に関道利君に対する組合側主尋問から行われた。
 宣誓の後、担当弁護士からの尋問が行われ、最初に、運転士を希望した理由として、子供の頃から運転士になることを考えていて、国鉄に入社したことを明らかにした。
 そして、88年と89年に行われた車掌の補完教育に関する駅長面談について弁護士から質問され、そもそも運転士資格を保有している以上、補完教育の必要がないと考えて88年の補完教育を受けなかったこと、翌89年には一旦車掌教育を希望し、支社面談までいったことを証言した。そして支社で行われた面談では、「運転士になったらストライキを行いますか」という質問が支社の面接担当者から出されるなど、動労千葉を想定した質問が出されていた事実が明らかになるなど、明白な組合差別の中で運転士の登用差別が行われてきた事実を明らかにした。
 また、JRになって以降、習志野電車区所属でありながら千葉支社関連事業本部(ロッカー整理等)、小岩駅ミルクスタンド、湖北駅にたらい回しにされてきた経過を証言した。
 そして最後に、運転職場より営業が長くなった時期もあったこと、運転士になる一心で頑張ってきたことを裁判所に訴え、証言を終了した。

JRは謝罪し、損害を補償しろ!

 続いて内田晃君に対する組合側主尋問が行われた。
 運転士を希望した理由について、営業と異なり乗客との対応が内運転士を希望したこと、一生勤め上げられる職業だと考えたことを明らかにした。
 内田君に対しても88年と89年の車掌補完教育に関する駅長面談の内容が質問された。この中では、当時、駅に配転されていて「運転士希望する」と記載されていなければならないはずの調書には一切そのような記録がなく、本人が語るはずのない内容が記載されていたことを指摘した。
 さらに、車掌補完教育を受けなかった理由として、それまでの間、上総一ノ宮から始まり滑河駅、八幡宿駅等にたらい回しにされてきた状況を考えると、会社側のいうことを信頼できなかったことを指摘した。
 そして最後に、55予科生として入社し、運転士になるための勉強や訓練、技術の取得に努めてきたが、発令がないまま20年が経つなど不本意な中で現在まで来ていること。不当な差別・選別に対して会社はキチンと謝罪し、これまで受けた損害を補償すべきだとの意見を述べ、尋問は終了した。

 「運転士登用差別事件」の行政訴訟については、今回の証人尋問により証拠調べは終了し、次回12月17日の弁論期日で結審する予定となっている。
 JR東日本の不当労働行為を徹底的に糾弾し、予科生の運転士登用、強制配転されている仲間の原職復帰に向けて、本件の勝利獲得へ全力で闘いぬこう!

当面するスケジュール
●第30回乗務員分科会定期委員会

  日時 11月27日(火)10時から
  場所 DC会館

●1047名解雇撤回 鉄建公団訴訟
  日時 11月28日(水)11時から
  場所 東京地裁 710号法廷

●安全運転闘争介入労働委員会
  日時 11月30日(金)14時〜16時
  場所 千葉県労働委員会 ※田中委員長への会社側反対尋問

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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