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No.

千葉支社
睡眠時無呼吸症候群(SAS)検査について提案
−3年に1回の検査を実施−
本線及び構内運転士を対象に検査を実施

 JR千葉支社は、9月末、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)検査の実施」について提案を行ってきた。
 これまでSASについては、自己申告により検査・治療が行われてきたが、今回の提案では、運転操縦を担当する全ての労働者(本線及び構内)を対象として検査を実施するとしている。
 そして、検査の結果SASと診断された場合は乗務制限を行い、その間に治療することで再び乗務できるとしている。

別図−対応体制のイメージ
写真@
写真A

検査は会社負担、治療は個人負担で対応

 千葉支社からの提案の概要は以下のとおり。
1 検査対象
 現在、運転操縦を担当している者。(本線・構内)
2 検査の流れ(別図参照)
@運転操縦を担当している者を対象にパルスオキシメーター(写真@)による簡易検査を 実施する。(問診票を含む)
 ※各自パルスオキシメータを持ち帰り、睡眠時に指に装着して検査を実施する。
A簡易検査の結果SASの疑いがある場合、精密検査を実施する。
※千葉市内(予定)の医療機関で睡眠ポリグラフィーにより、睡眠中の無呼吸又は低呼吸回数を測定する。(検査入院1泊2日)
B精密検査の結果、SASと診断された場合、乗務を制限し、治療を行う。
※治療方法は、生活習慣の改善を行うとともに、内科的治療(CPAP療法−写真A)等で行う。
3 勤務及び検査費用(別表参照)
@簡易検査 会社がパルスオキシメータを購入し各自に貸与。
A精密検査 問診、検査、結果説明時は出張とし、会社負担。
B治療 個人負担
4 検査の頻度
@3年に1回及び必要の都度。
A自己申告による取り扱いは従来どおり。

治療中は日勤勤務100%改善できる

5 精密検査の結果SASと診断された場合の取り扱い
@SASと診断された場合、乗務制限を行う。
A乗務制限中の勤務扱いは日勤とし、指導等の補助的な作業を行うことを考えている。
B休日については、明示された内容で取り扱う。
との考え方を示してきた。
 一方、SASの検査に関する他機関での状況について、対象者の約10%が精密検査の実施対象となり、その内約半数(全体の5%)が治療を行ったとの報告が出されているとの説明が行われた。
 また、SASと診断された場合でも、医療機関で治療を行えばほぼ100%改善され、再度運転操縦に復帰できること、この間も自己申告により治療を行った者も復帰しており、治る病気であるとの説明を行ってきた。
 今回の提案に対して組合側は、運転士の需給が厳しい中で仮に乗務制限・治療が発生した場合、年休の取得や勤務繰配で大きな問題がでることから、検査期間については余裕をもって行うことを要求し、千葉支社も認識は同じであることを確認した。

別表−勤務及び検査費用
検査 種別
勤 務
検査費用
簡易検査 自分の時間 会社負担(器具)
精密検査 受診(問診) 労働時間(出張) 会社負担
検査当日 労働時間(出張) 会社負担
受診(結果説明) 労働時間(出張) 会社負担
治 療   自分の時間 個人負担
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