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安全運転闘争事件第2回審問
正当な争議行為への不当処分を撤回しろ!
田中委員長−安全運転闘争の正当性と正義性を具体的に証言

 10月12日、14時から、千葉県労働委員会において、「安全運転闘争支配介入事件」の第2回審問が行われ、田中委員長に対する組合側主尋問が引き続き行われた。
 本件は、動労千葉が、昨年3月10日〜18日に実施した安全運転闘争に対して、本部役員7名に戒告や訓告、1分以上の遅れを出した組合員12名に対して訓告という不当な処分を行ったことが、正当な争議行為に対する不当処分であり、直ちに撤回すべきであるとして救済申立を行った事件である。

JR東日本の隠ぺい体質を弾劾!

 審問はまず、04年1月から始まったレール破断をはじめとしたJRでの安全崩壊の実態について証言が行われた。とくにレール破断では、すでに4年連続でレール破断が頻発している状況に対して、これまでにまったく経験のない事態であること、こうした状況は列車のスピードアップ、保守部門の検査体制の大幅な延伸、そして列車を高速運転するために導入されたボルスタレス台車を使用した軽量車両の使用等が考えられることを明快に証言した。
 また、この他にも軌間が縮小して脱線の危険があった事例やレール破断につながる箇所が04年段階で230箇所に上っていたことを明らかにした。
 さらに、こうしたレール破断が発生した事実について開口していないレールの写真をマスコミに発表し、破断を「ヒビ」や「折損」と言い換えルなど、事実を隠ぺいする不正が行われていたことを証言した。

安全運転行動の最中にレール交換を実現

 こうした状況の中で尼崎事故を契機にした安全運転行動について証言が行われた。尼崎事故の翌日に千葉運転区に掲出された掲示に「服装の整正」等が掲げられたことについて、107名という生命が奪われたにもかかわらず世間体しか意識していない体質そのものが問題だと指摘した。
 そして、5月25日からの安全運転行動に対してJR東日本が、「運行管理権を奪う違法な争議行為」として、2名の管理者の添乗等を行ったことについても、正当な争議行為に対する支配介入であること、しかもレール破断等が多発する中で危険箇所の速度を制限するということ自体、何ら問題にもならないこと、逆に社会的には大きな支持を得ていいたことをあらためて明確に証言した。
 そして、こうした安全運転行動を行う中でこれまでにはない大幅なレール交換が行われてきた事実を指摘した。

生産活動を阻害する争議行為は正当だ

 さらに、羽越線事故が発生するという深刻な事態の中で動労千葉が、JR東日本に対して、60項目に及ぶ抜本的な改善要求を掲げてきたことを証言した。この中では、鹿島線・北浦橋梁の蛇行したレールの状況や強風地帯で早目規制区間に指定されているにもかかわらず、何らの具体策もないまま放置されてきた事実を徹底的に弾劾した。
 そして、06年3月10日〜18日にかけて、全線区で最高速度を10キロダウンする、回復運転はしない、無線通告は停車中に受ける等をはじめとした安全運転行動が行われた経緯について証言が行われた。
 とくに、全線区で10キロダウンすることについては、特急や快速で一部遅れが出るものの、せいぜい1〜2分程度であり、実際にも最大で4分でしかなかったこと、しかもこれまでにない激励の電話やメール、手紙等があるなど、圧倒的に支持されていたことを明らかにした。
 こうした安全運転闘争に対してJR東日本は、またしても管理者2名の添乗を行い、その後は、処分を目的とした事情聴取を行い、そして本部役員7名に戒告や訓告、1分以上遅れが出た組合員12名に訓告の不当処分を行ったことについて、労働組合が安全に対して声を挙げることを許さないという会社の姿勢が現れたものであり、絶対に許せないとの主張を展開した。
 そして、安全運転闘争について、争議行為は、資本の生産活動を阻害するものであること、しかも動労千葉が行った安全運転闘争事態遅れが大きくなり運休が出るなどの事態になっていないなど、極めて整然と行われた正当な争議行為であることをあらためて鮮明にして証言を終了した。
 次回は、11月30日、田中委員長に対する会社側反対尋問が行われる予定。
 JR東日本は正当な争議行為への処分を撤回しろ!
 組織強化・拡大へ全支部で全力で闘おう!
 11・4日比谷に総決起を!

●支部大会を成功させよう
10月16日 京葉支部定期大会
   19日 鴨川支部定期大会
11月22日 千葉機関区支部大会
12月5日 銚子支部定期大会

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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