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反合・運転保安確立!民営化と規制緩和と闘おう!
4・25尼崎事故2周年労働者集会

 4・25尼崎事故2周年、反合・運転保安確立! 民営化・規制緩和と闘う労働者集会が千葉市文化センターにおいて開催され、会場を埋め尽くす190名の総結集で、改めて反合・運転保安闘争路線を基軸に闘いぬくことを確認するものとなった。

大動員に支えられた勝浦の勝利

 集会は、君塚副委員長の開会ではじまり、冒頭、田中委員長があいさつ(要旨別掲)。続いて、勝浦市議選勝利の報告を水野正美市議と照岡選挙対策委員長より受け、「組合員の大動員と緻密な選挙戦術に支えられ8位当選を勝ちとった。OB、現役、地域の人たちと固くスクラムを組んで進んでいきたい」と、溌剌とした選挙闘争、動労千葉の団結力を実感したことが報告された。

民営化・規制緩和との闘い!

 連帯あいさつは、民営化攻撃と実際に闘っている現場からの報告を受けた。「人員削減などの矛盾を本部派がモノも言わない中で、反動的課長に対する集団団交が出来たことに感動している」と訴えた全逓(JPU)東京中郵支部の仲間、「自治体の民営化とは、200万労働者の首切りであり、地域を切り捨てていくことだ」と訴えた自治労江戸川区職の仲間、「日の丸・君が代に不起立を貫いた。教育3法との山場の闘いを自前でも行う。11月集会には日教組ここにありと登場したい」と力強く訴えた東京教組葛飾区教組の仲間、そして動労千葉を支援する会山本事務局長が「基地廃止攻撃の真のねらいは動労千葉の団結の破壊にあった。団結を強化する形で完全に粉砕したことを確認したい。労働者のための労働組合を作り出すために、粉骨砕身して頑張っていく」とあいさつ。

まさに闘いなくして安全なし!

 基調報告では、長田書記長より、@本日、汽笛吹鳴行動を行ったが、追悼だけではない。われわれのスローガンである「闘いなくして安全なし」─労組の闘いで資本に安全を強制しなければならない。当局の対応に、今のJRを象徴していると感じた。A尼崎事故は民営化したJRの競争原理、一秒単位での監視、日勤教育、軽量化車両、ボルスタレス台車などのコスト削減、あくなき利益追及など、あらゆる要素が集中して発生した。労働者が団結して闘わなければこうなる。民営化と規制緩和と闘うことが重要だ。B01年保線の外注化、04年レール破断の発生という安全の危機的状況に安全運転闘争に起ちあがった。安全は当局のアキレス腱だ。根本的な解決はまだだ。尼崎事故2周年に際し、安全に対する闘いを強化していこう。C今春の闘いは、昨夏の館山・木更津廃止反対の闘いから始まっている。9ヵ月間の闘いに勝利した。しかし気を弛めるわけにはいかない。D勝浦市議選は、組合員の圧倒的結集が上位当選に結びついた。E国民投票法案の強行採決とは改憲法案だ。労働者の闘いを何よりも作りあげていかなければならない。

魂に響く闘う者の決意表明!

 「1047名闘争は、動労千葉排除という状況のまま変わっていない。昨年動労千葉が参加した集会では、1047名が一同に会したからこそ大結集した。JRを追いつめなければ私達の問題も解決しないる。現在の状況をひっくり返さなければならない」と、1047名の解雇撤回に向けた発言を動労千葉争議団・高石さんが行い、「3月18日、館山の解散大会を受けて木更津支部臨時大会を開催し、新たな執行部を選出した。当局は労務政策を前面に押し出そうとしたが、ダイ改以降の取り組みによって、とても明るい職場になりつつある。基地を廃止された怒りを胸に今後も闘っていきたい」と、佐野木更津支部長が旅客支部を代表し、「分割・民営化の矛盾が貨物に集中している。欠員状況の中で年休もなかなか入らない。貨物も同じレールの上を走っている。反合・運転保安闘争を共に闘っていきたい」と貨物支部を代表して大竹貨物協議会議長が決意を表明した。最後に、繁沢副委員長の団結ガンバローで、新たな闘いへの決意を全体のものとした。

腹を固めて闘えば情勢は動く!
田中委員長あいさつ(要旨)

 尼崎事故2周年、記憶を薄れさせてはならない。本日、事故発生時刻の汽笛吹鳴行動に、当局は、昨日汽笛吹鳴行動中止の申し入れを持ってきた。該当した運転士24名には、行路に汽笛吹鳴を監視するために2名が添乗してきた。本来、会社側が行なってもおかしくない行動に対してだ。
 昨年11月馬喰町でのレール破断、本年2月20日蘇我駅構内レール損傷など、原因の究明を求めているが、未だ団交も開かず隠蔽する対応だ。3月ダイ改では、常磐線で130Km運転を強行したが、規定の条文を一つ加えただけで、列車も設備も変わっていない。現状は尼崎事故とまったく同じだ。2月1日、尼崎事故の公聴会で、遺族代表は「労使一体で腐敗の限りを尽くしている」と発言した。参加したJR西の3労組は安全問題に一言も言及しなかった。国労の包括和解とは労使関係に一切対立はありませんということであり、労組の腐敗はこうして始まるということだ。われわれは反合・運転保安闘争の復権のもとに闘ってきた地平を確認したい。突然尼崎事故が起こったのではない。01年保線の全面的外注化、04年からのレール破断の発生、尼崎事故一ヵ月を経て安全運転闘争への突入、安全問題は譲ったら動労千葉が腐ってしまう。われわれが闘いに起ちあがらなかったら社会的問題にならなかった。腹を固めて労働者が闘えば情勢は動く。幕張構内事故で、その時なにが問われたのか? 当初は深刻だった。現場の話を聞き矛盾と問題が出てきた。スト通知後、現場もガラっと変わった。要は執行部の側にある。腹を決めて闘った結果、「間違っていたのは管理体制の側でした」と言わせた。安全問題は資本と非和解的になる。そのことを決意した所に団結が生まれた。基地廃止との闘いは動労千葉が多数派を取らなければ決着はつかない。運転保安確立に向けて全力で闘っていきたい。
 安倍政権は、国民投票法案強行など戦争への道へ突き進んでいる。もう一方では大失業と格差社会が労働者をギリギリと締めつけている。膨大な労働者の怒りの声を結集して、われわれがどう力を持っていくのか。11月集会1万人結集を訴え続けていく。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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