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07春闘に総決起を
木更津構内入換―このままでは絶対事故が!

 木更津支区廃止に伴い「内勤」が廃止され、助役に置き換えられようとしている。現在、木更津支区の内勤担当者は、乗務員の点呼や運用だけでなく、入換作業も担当している。これに伴って新運輸区では、入換作業を本線乗務員の交番に組み込むという案が明らかにされているが、職場ではそれをめぐって運転保安上の問題点が噴きだしている。

あまりにも安易な発想!

 木更津支区では、2月中旬になって、2時間の定例訓練を使って入換作業の訓練が実施された。しかし、訓練を受けた乗務員からは、若手からもベテランからも、▼「こんなたった一回の訓練では到底できない。無理だ」▼「推進運転で連結するような入換作業をわずか1〜2回ハンドルを握っただけでやらせるのは安全上問題だ」▼「そもそも入換作業などやったこともない指導助役の誘導や指導員の添乗で訓練をやらせること自体がおかしい」▼「作業に精通した内勤や操車担当を実地につけないのでは実態とかけ離れている」等々、怒りの声が噴出している。

誘導未経験者が訓練!

 推進運転での連結は、運転士にとって初めての作業だ。実際、訓練の中では、操車担当となった指導助役の誘導指示(旗振り)の未熟で、車両を激しく衝突させてしまうという事態が起きている。しかもそのことを、指導助役と指導員がヘラヘラ笑いながら話しているという場面まであって、職場では怒りの声が吹き上がっているのだ。
 また、分割・併合にあたって、前進運転と推進運転では、「ATS、速度照査、戸閉安全、変速機保護回路」の取扱いが違うなど、現在、内勤が行っている機器の取扱方法も変更しようとしており、複位にあたって間違いが発生する可能性が指摘されている。現在の内勤担当者も、そんなことをしたら絶対ミスが起きると言っているのである。
 さらに、訓練は1〜2回、推進運転で連結をしただけで、入換が発生する「気5番線」(交検線)、A・B両線、転車台については全く入っていない。
 幕張構内事故を見ても明らかだが、運転事故で最も多いのは、構内入換作業中の事故だ。あまりにも安易に考え過ぎている。形式だけとれば、後は本人の責任だと言って済ませてしまおうというのだ。これがJRの現場の実態である。安全意識が瓦解しているとしか言いようがない。

間違いなく事故が起きる

 木更津構内の入換作業は、運転士の交番の内、二つの行路に付け加えられる。入換作業は通常、交番検査前後、工場入出場時、そして故障での車両交換があるが、交番によっては一箇月以作業に当たらないことも起きる。
 これまでは内勤が専門で当たっていたから事故が起きなかったのだ。それがグルグル回しの慣れない作業になったら間違いなく事故が起きる。しかも、推進で連結する場合、誘導担当と運転士の呼吸が合わなければ即事故だ。これまでは駅の誘導係も、支区の内勤も、双方が固定された担当者だったから成り立ってきたのである。しかも、木更津では相当複雑な入換作業も発生するのだ。
 本来、訓練が十分か十分でないかの問題ではない。入換担当の専門職を置く必要があるということだ。それを効率化のためだけに、本線運転士のグルグル回しにすること自体がおかしい。

入換担当者を配置すべきだ

 そもそも、この入換作業は、内勤を廃止して本線運転士が入換作業を行なうことが明らかになった昨年12月以降、現場ではずっと問題視されてきたが、現場長からは、「まだ何も決まっていない。私の中でいろいろ考えている段階だ」というだけで、何を問い質しても全く回答が返ってこない状態が続いていたのである。現場当局は「ちばディスティネーションキャンペーン」ばかりに頭が行き、切羽つまったこの2月まで、本来の業務をそっちのけにして放置してきたのだ。27日の団交では「再検討する」としたが、当初はたった一回の形式的な訓練だけで移行しようとしているのである。
 あらためて言うが、このまま強行すれば、事故はいつか絶対的な確率で起きる。始めから事故が起きることが判っていながらこんなことを強行していいのか。構内作業を安易に考えるな! 内勤廃止を撤回しろ、入換作業担当者を配置しろ!館山運転区−木更津支区廃止反対!

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