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 No.
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      スト破りを許すな
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| 動労千葉の安全運転闘争を伝える3/12付『千葉日報』 | 
労働組合と一体何なのか。労働者の権利や労働条件、団結を守り、誇りをもって生きるためにあるはずの労働組合が逆立ちし、会社の思うように労働者を支配するための道具になっている。労働組合の多くが、政府や経営者にとり込まれ、その手先になり下がっている。組合の腐った幹部たちは私利私欲のために労働者を企業に売り渡している。
 ついに平和憲法が改悪されようとしている。「平和と民主主義」といわれてきた、これまでの社会のあり方がひっくり返されようとしている。政府や財界は弱肉強食の論理を社会の隅々まで貫き、富める者はますます肥太り、貧しい者はますます最底辺に突き落とされようとしている。賃金は5年連続で下がり続け、ぼう大な労働者の雇用が破壊されて非正規雇用に突き落とされている。今年財界は、ベースアップどころか、定期昇給を廃止しろと各企業に号令した。すでに生活保護需給者が143万人。実に100人に1人以上となっている。これが経済大国日本の偽らざる現実だ。その一方で多くの企業が空前の利益をあげている。
         本来、労働者は無限の可能性をもつ存在だ。労働者の団結した力こそ、生活と権利を守り、社会を変革し、戦争への道を止める原動力だ。
         スト破りをするな!3・17~19ストライキをともに闘おう!
 JRは、10万人に及ぶぼう大な労働者の首切りの上に生まれた企業だ。1987年、国鉄が民営化されてJRが発足したが、その過程で10万人以上の国鉄労働者が職場を追われたのだ。それが民営化だった。その民営化攻撃が社会全体に仕掛けられようとしている。
         動労千葉は10万人の首切りに反対し、首をかけて闘いに起ちあがった。85年第1波ストライキ、86年第2波ストライキ。28名の仲間が不当にも解雇され、12名がJRへの採用を拒否された。しかしわれわれは、今も団結を守り、解雇された仲間を守って闘い続けている。
 われわれが第1波ストに起ちあがったちょうどそのとき、イギリスの炭坑労働者も廃山に対し、仕事とヤマを守るために闘いに起ちあがっていた。1年に及ぶ大ストライキ。しかし、ヤマの労働者と家族たちは屈しなかった。
         ヤマの子供たちも詩や作文を書いて全国に支援を呼びかけた。労働者の魂は世界どこでも同じだ。ともに闘おう。
 
      
 炭坑夫の娘であるということを
        わたしはほんとうに誇りに思っています。
 わたしのお父さんは堂々と顔をあげていられます。
        地面にうなだれたりしていません。 
お父さんは、毎朝かならず出かけます。
        炭坑でピケットをはっているのです。 
わたしの母さんは時々心配しています。
        お父さんがつかまったらどうしようかと。
でもね、お父さんはけっして
        ヤマの仕事を放棄したりしないのです。
この闘いに勝つはずなのです。
        お父さんは働きたいし、わたしも働きたいのです。
わたしたちには、みな働く権利があるのです。
        そして、大きくなって、わたしに子供ができたら
        わたしは誇らしげに胸をはって、
子供たちを見つめてこう言います。 
        「炭坑夫のおかげでこうしていられるのよ」と。
どんなにわたしは誇りをもっていることでしょう。
        ストライキ中の炭坑夫を父にもっていることを。
スト破りの父親をもっているよりも、ほんとうに
        はるかにすばらしいことです。
わたしのお父さんは、いつだって、
        自分の職を守るためにめいっぱい闘ったのだと言えるのです。
お父さんは、寝返ったりなどしなかったのです。
        政府のおえらがたや、その手下なんかに。
炭坑夫はみんなかけがえのない人たちです。
        とってもめんどうみのいい人たちです。
炭坑夫はいつだって、こう言えるのです。
        「俺たちの子孫のために、いっしょうけんめい働いているのさ」と。
ドナ・ニコラス(12歳)
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父さんがストに入ってよかったよ。
        だって父さんが、ピケ隊の前を通り過ぎるなんて、
        たまらないからね。
        父さんがストに入ってよかったよ。
        父さんのこと、誇らしく思えるもん。
父さんはスト中。 
        ぼくらの生活のために、闘いたいんだよ。
        父さんはスト中。
        ぼくらの未来の職のために、闘ってるんだよ。
母さんもスト中。
        ストに参加できてうれしいんだよ。
        母さんがストに入ってよかったよ。
ニール・ギットシャム(11歳)
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あたしの父は、とても働き者。
        仕事に、組合員であることに、誇りをもっている。
        それなのに、スト破りがうんざりさせる。
        むかつくようなことと恥っさらしを
        労働者仲間の内に生み出してしまう。
        スト破りのおじさんたち
        目をさまして、あたしたちと手をつなごうよ。
        安心できる未来をめざして。
        みんなに見せてやろうよ。
        炭坑夫が最高にすばらしいってこと。
        明るい未来がほしい。
        どうかあたしたちを連帯させて。
        生きのびられるように。
        みんなに、あたしたちだって生きているってこと、
        見せてやろうよ。
        生きようとできる未来を!
        守ろうとできる未来を!
        出かけていける仕事を!
        現在と未来にかけ橋を渡そう。
        あたしたちの未来よ
        永遠に続け、もっと豊かになれ。
        生きる希望のもてる未来に。
        スト破りのおじさんたち
        目をさまして、あたしたちと手をつなごうよ。
エリー・ベンス(15歳)
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父ちゃんはやさしいし、おっかない。
        だけど、ひとつたしかなことは
        父ちゃんは、スト破りはしないってこと。
母ちゃんはやさしい。
        だけど、時々ものすごくおこる。
        それでも、ひとつたしかなことは
        ぜったい父ちゃんにスト破りはさせないってこと。
ブレンダ・リード(9歳)
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このストライキは、わたしや父さんにとって、とても大切な意味をもっています。それは、スト中の、父さんやほかのヤマの人たちが、失業に抵抗し、子供たちの将来を守るために闘っているからです。わたしは十一歳ですが、ストについて、ほとんど理解しています。わたしは、母さんや父さん、友だちと、ピケをはりに行くのが好きです。そこでは、紺色の制服の警官たちが、わたしたちを監視しています。また、デモ行進に行って、「失業手当てじゃなく石炭を!」「職を守れ」と書いたプラカードをかかげて歩くのも好きです。友だちの父さんの中にもストに入っている人がいて、わたしたちは仲良く助け合っています。ストが続くうち、新しい友達もできました。わたしたちみんなに、勝ち目があると思います。みなさんが、できるだけ支援をしてくださることを願っています。サッチャーに見せつけてやりたいからです。
リーン・プラテク(11歳)
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 ストが始まって以来、わたしは新しい服を買ったことが一度もありません。わたしたちは、福祉事務所に手紙を一通出しました。服をもらうためです。でも、学校用のものを二着もらえただけでした。
         父さんは毎日、ピケをはりに行っています。わたしは毎日、父さんがどうなるか心配しながら、学校に行きます。母さんは、数人の男の人たちがぬけがけして、炭坑に仕事をしに入っていくのが発覚するたび、その地区の炭坑にピケをはりに行っています。母さんは一度捕まりました。
         わたしたちがストに入っているので、とても親切にしてくれる学校の先生がいます。だれか、制服が小さくなってしまった子がいると、炭坑夫の家の子なのかと尋ねます。そして、もしそうだと、無地の白いTシャツだけを着ていていいことにしてくれます。学校で使うペンがない人がいると、先生は「ペンぐらいあるでしょう?」と言います。するとみんな大きな声で、「お金がないもん。ヤマはストライキ中!」と言うのです。
         クリスマスが近づいてくるにつれ、父や母は心配そうです。わたしは、足くびまでのブーツを、クリスマスにもらいたかったのですが、20ポンドもする上、家にはお金がないので、無理だと思います。
         わたしは、母さんと父さんが、彼らの未来や、わたしの未来、またほかの若い世代のために、闘っていることをたいへんうれしく思います。
ジョアンヌ・グリーン(13歳)
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 始めの二ヵ月間はわたしはストについてあまり深く考えていなかった。でも、わたしは変わった。この世でお金がすべてではないことに気がついた。貧乏すると、幸福や愛情は、決してお金では買えない、ということがわかるようになるのだ。
         教育福祉事務所にコートをもらいにいかなければならないとき、わたしは、乞食になったような気がして、事務所から出てきて激しく泣きじゃくってしまった。母も、わたしがみじめな気持ちでいるのを見てすっかり動揺していた。でも、わたしは決してそうは思っていない。わたしには、自分がかけがえのない存在で、わたしの助けが大切だと、みんなが認めてくれているのが伝わってきた。わたしは決断力を身につけたし、自分がしようとしていることを実行するねばり強さも身につけた。たとえ、どん底からやり直さなくてはならないことがあっても、わたしには、必ず何とかなるとわかっているのだ。いつか、やさしくしてくれた両親、元気づけ、闘う力をわかせてくれたボーイ・フレンドに、何かお返しをしよう。
ドーン・ニュートン(15歳)