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「車両メンテナンス近代化第V期計画」を阻止しよう!

習志野電車区廃止反対!12/5

計画の概要

 JR東日本は、5月に提案した「車両メンテナンス近代化第V期計画」で、検修職場の全面的再編、基地統廃合攻撃を明らかにした。検修をめぐる合理化攻撃は、外注化・新保全体系合理化に続いていよいよ正念場を迎えている。
 この計画は、03年〜05年までの3年間で検修区の統廃合や、首都圏3工場の役割を抜本的に見直そうというものだ。検修区の統廃合では、習志野電車区を廃止・電留線化(03年12月)し、検修業務は三鷹電車区に集約。幕張電車区では、217系車両の検修業務を鎌倉総合車両所に移管(05年度)し、京葉電車区については、豊田電車区から武蔵野線車両320両分の検修業務を移管(04年3月)しようとしている。さらに首都圏では、武蔵小金井電車区を廃止し、場合によっては田町電車区まで廃止するという計画です。
 また、首都圏3工場のうち鎌倉総合車両所は、工場機能を廃止(05年度)し、工場と区所の一元管理を行うために工場を「総合車両センター」、区所を「車両センター」とし、来年4月から移行するとしている。特に、検修区に配属となる新採は、いったん2年間は工場に配属した上で区所に戻し、すでに採用されている者も、積極的に工場と区所間の人事交流を行うとしている。これは検修区の大再編攻撃だ。

背景にあるものは

 千葉支社は、9月9日この計画に基づいて12月15日に習志野電車区を廃止するという提案を行った。この提案は、「車両メンテナンス近代化計画」の主幹をなす一線区一基地構想によるもので、すべて効率性・コスト削減を目的としたものである。
 この合理化の根幹をなすものは、「ニューフロンティア21」における営利優先主義にあることは明白である。鉄道という公共性の高い業務を国鉄より引き継いだにもかかわらず、「スティションルネッサンス」という発想のもとに鉄道は単なる集客の道具と位置づけ、駅周辺を開発することによりそこで限りなく利潤を追求する。これが民営化の行き着く姿であり、利潤を生まない保守部門はことごとく効率化と称して合理化する。この行き着く先は、国鉄時代より営々と築かれてきた鉄道の安全・安定輸送を崩壊の道へとたどり着かせるのは必然である。

矛盾だらけ

 また、習志野電車区廃止問題だけを捉えてみても、この基地統廃合が矛盾に満ちていることがわかる。中央・総武緩行線において、習志野と三鷹を比較してみても三鷹に集約する必然性は微塵もなく、基地の規模、機能から見ても、さらに新系列車両の導入の経過をたどれば、習志野の方があらゆる面で勝っていることは事実である。そして習志野の廃止、幕張217系の鎌倉への移管は、千葉支社の検修区から新系列車両が無くなるということで、今までモデル区として培ってきた技術力も継承されなくなるのである。

廃止を阻止するぞ!

 このようにすべてにおいて矛盾だらけの「車両メンテナンス近代化第V期計画」を初年度の習志野電車区廃止を断固として阻止するなかで、外注化、新保全体系合理化攻撃と合わせて粉砕しなければならない。
 また、この攻撃と一体で画策されるであろう動労千葉に対する組織破壊攻撃を断固として粉砕しなければならない。

ストライキで闘うぞ!

 各支部は、いつでもストライキに突入できる万全の闘争体制を構築するなかで、この問題点を平成採に訴え、組織拡大闘争に結び付けて全力で闘い抜こう!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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