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02春闘勝利、反合運転保安確立−検修・構内外注化阻止へ

20日より闘争に突入

 2月13日、動労千葉は蘇我勤労市民プラザにおいて3ヵ月間決戦突入総決起集会を190名の結集をもって開催した。集会は、繁沢副委員長の開会あいさつで始まり、冒頭田中委員長が3ヵ月間決戦突入への決意をこめてあいさつを行なった。
 来賓は家族会の山田副会長がおこない、2月24日の家族会総会への一人でも多くの参加を訴えた。特別報告では、車両技術分科佐藤会長と乗務員分科橋本会長がそれぞれの立場から検修・構内外注化に反対の決意をこめて報告を行なった。貨物協議会からは、君塚副委員長が「ニューチャレンジ21」への弾劾と今年はベアを要求しない日貨労を解体しようという報告を行なった。続いて小倉交渉部長が交渉報告を行なった。

中村書記長が基調を提起
 中村書記長は、「第二の分割・民営化というべき攻撃がかけられている中で外注化をめぐる闘いは大攻防戦にはいった、この闘いは新たな組織破壊攻撃との闘いでもある。労働運動の存在価値をかけて闘おう。資本の破局を背景として有事法制をかけてきている。従って今回の春闘は反戦春闘でもある。今年の賃上げは38000円を要求する。貨物においてはニューチャレンジ21、東においてはニューフロンティア21の攻撃がかけられているが動労千葉に攻撃が集中している、ここを見据えて闘おう。闘いの中で団結を強めるのが動労千葉だ。労働者が置かれている立場に中間はない。火ぶたはきられた。3ヵ月間決戦に全力をつくそう」と提起し、3ヵ月間決戦の闘いの配置を提起した。
 基調報告を受けて、本部から長田組織部長、高石執行委員が強制配転と国労本部の闘争団への査問委員会の設置を抗議する決意表明を行なった。各支部の決意表明は全支部の代表が壇上に上がり、決意表明を行ない、最後に幕張支部の山田支部長は20日からの闘争を当りのでる闘いとして入っていきたいと決意表明した。
 最後にシュプレヒコール、委員長の団結ガンバローで集会を終了した。3ヵ月決戦に全力で決起しよう。


3ヵ月間闘争に全力で起とう!(田中委員長あいさつ要旨)

 年頭から3ヵ月決戦に入っている。20日から検修関係=幕張・習志野・京葉で闘いに起ちあがる。
 3ヵ月間決戦のキッカケは、繁沢副委員長・長田組織部長への不当配転にある。これが発端であり、背景にはJRをとりまく情勢がある。大合理化とそのための労組破壊、1047名闘争解体攻撃、これが二つの側面であり、これとの攻防にかかっている。

大きな可能性秘めた02春闘!
 02春闘は大きな可能性を秘めている。
 外注化攻撃は、昨年12月の保守設備部門の全面外注化−3000名が強制出向に出されている。これは帰るあてのない出向攻撃だ。分民以降初めての首切り攻撃だ。検修の外注化提案を阻んでいるのは動労千葉が血を流して闘い職場を守り抜いてきたからだ。60才以上の定年者を使い組織破壊の先兵として使うというやり方、しかし動労千葉の闘いが敵を追いつめている。結局、組織破壊をやることしか展望がないということだ。ここに今回の強制配転攻撃がある。
 貨物への「ニューチャレンジ21」は3年間で9000人を7000人へと削りこむというものであり、1000名の希望退職という事実上の首切り攻撃であり、計画では2003年度以降、賃金体系を変える。成果賃金という差別導入を策している。動労千葉は、こうした攻撃に対して労組らしく、動労千葉らしく、原点に立ち返り闘う。多くの労働者の怒りと結びつき、新たな労働運動を構築したい。
 1047名闘争をめぐる状況は、2月3日国労定期中央委において闘う闘争団に対し査問委員会を設置した。これは鉄建公団を闘争団283名が提訴したことを理由としている。「秋田などの脱退者より悪い」とさえ言っているのが実態だ。家族ぐるみで闘い続ける闘争団を切り捨てるとは最悪だ。こうした中から分岐が生まれている。動労千葉と闘う闘争団の合流の条件が大きく生まれた。
 「シニア制度」がいかに卑劣かは明白だ。外注化とワンセット、高齢者を低賃金で使い悪用する。シニア−外注化−転籍の3点セットは全労働者が直面している問題だ。
 02春闘情勢は、資本による終身雇用制、年功序列、企業内組合解体−全ての労働者を不安定雇用化するというものだ。情勢の背景には戦後の資本主義の危機がある。02春闘は社会の根本を問う闘いだ。米・ブッシュは一般教書で、「戦争ははじまったばかり」と公言している。日本も戦争国家化へと進んでいる。まさに反戦春闘でもある。労働組合らしく闘おうという気運は高まりつつある。3月30日は3労組の大統一行動への合流を!団結を固めきり組織拡大を実現しよう!