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「シニア制度」差別地労委 第3回審問行われる 

 4月24日、10時から、千葉県地方労働委員会において、「シニア制度差別事件」の第3回審問が開かれ、田中書記長に対する組合側主尋問の2回目が行われた。

「要望」の履行を拒否するJR 

 証言の冒頭では、2月20日に千葉地労委の決定として出された「要望」に関するJR東日本との交渉の経過について、交渉の席上会社側は口頭で「労働委員会の意図ははかり知れない」と発言するなど、当初から交渉すらしようとしない態度であったことを証言し、公的機関である労働委員会の決定を今だに無視し続ける会社側の態度を糾弾した。

 継続雇用が行えず関連会社も謝罪

 続いて、99年12月の「シニア制度」提案以降の交渉経過について詳しく証言を行った。
 まず、「シニア制度」により関連会社が試験を行い、再雇用するにもかかわらず、賃金の決定や雇用形態(1年)の問題など、関連会社の就業規則を変更せざるを得ない内容をJR東日本が決めているなど、制度そのものの問題点を指摘した。また、現在まで出向した組合員などは、本人が希望すれば63歳〜65歳まで延長できるということを出向時点で説明されていたにもかかわらず、「シニア制度」により継続できなくなったこと、関連会社の責任者からも「継続できなくて申し訳ない」との謝罪が行われた事実を明らかにした。

 協定案すら示さずに締結を迫る

 99年3月1日の修正提案と同時にJR東労組が「シニア協定」を締結した後に行われた交渉の中で、「シニア制度」については「協定の締結が前提」であることが表明されたこと、しかも協約の締結・未締結により社員の取扱に差別を生ずるようなことはこれまでになかったこと、しかも協定については「締結の方向性が明らかになったら示す」という回答が行われるなど、締結を迫るその協定文の内容すら見せずに締結を迫る会社側の不当な対応を明らかにした。
 また、3名が出向している東京メディアサービスでは、昨年の試験では28名が試験を受け、24名が合格、4名が不合格になり、不合格者の内訳は、国労1名、鉄産労3名となっていたことを明らかにした。しかも、試験を行った東京メディアサービスの要員状況については余裕があるわけではなく、実際には動労千葉の3名が「シニア制度」から排除されたこと、4名が不合格になったため、今年度新たに6〜7名を採用し、その内1名が千葉に配属される状況にな
っているのだ。こうしたことから、「シニア制度」以外の一般公募の形で再雇用を行うことができるのではないかと会社側に解明を求めたが、JRとしては圧力をかけてJR社員の一般公募からの採用は行わせないとの対応であったことなどを明らかにしてきた。

 再雇用された後も組合所属により差別する制度

 さらに、再雇用された後に協定を締結していない組合に加入していた場合、JRとして「取り消しにせざるを得ない」と回答するなど、再雇用でJRとは別会社に雇用されたにもかかわらず、その労働者の組合所属まで規制しようとする「シニア制度」のあり方自体を厳しく批判し、田中書記長の証言を終了した。
 次回審問は、5月29日、10時から、田中書記長に対する会社側反対尋問が行われる予定とな
っている。
 浅野さん、三平さん、羽鳥さんの3名を守りぬき、「シニア制度」差別粉砕、JRとJR東労組の結託体制を粉砕し、本件労働委員会闘争に勝利に向け、全支部から傍聴動員に結集しよう。


潮干狩りに行きましょう!

潮干狩り大会
日時 5月12日(土)10時現地集合(干潮時11じ)
場所 木更津市 江川海岸