DC通信No.220

2017年1月4日

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地域社会から将来の希望を奪う JR3月ダイヤ改正でまた列車削減!

JRの施策を地域とともに止めたい!その力を!声を!反対を!

またも館山から列車をなくすJR
昼間帯は千葉駅に1本の列車でいけない!

線路が途中で続かない?!

「線路は続くよ、どこまでも」。小さい時に口にし、みんなで歌ったこともあると思います。いまJRは、「線路は無くすよ地方から」と、毎年3月のダイヤ改正で列車の廃止や削減を行っています。
駅を中心に地域社会が築かれ、通勤や通学の足が確保されて、そこにさまざまな文化が花開き、社会生活が成り立っています。
それは地方や地域には必要ないものなのでしょうか? 鉄道という生活手段を簡単に取り上げられるなんて、「どうしてくれるんだよ」と思いませんか?

儲からない路線は切り捨てるJR

JRは利益ばかりを追求して、利用が少なく儲けにならない路線には金を使おうとしていません。千葉県ではそれが内房線で顕著に表れました。
内房線の列車の運転を中心に担ってきた館山運転区は廃止(07年)。「特急さざなみ」は観光都市館山に来なくする(15年〜)。
そして今年の3月ダイヤ改正では列車をさらに減らし、昼間帯は千葉〜館山駅の直通列車もなくす。さらに、15年3月ダイヤ改正で廃止された特急の代わりに新設された特別快速1往復(東京〜館山間)もなくそうとしています。
これをJRはダイヤ改正の提案資料の中で「系統分離」と説明しています。内房線で言えば、千葉〜君津と、君津より南とで分離しようということです。
その先にJRが狙っているのは、ワンマン運転や第3セクターへの移管です。
ワンマン運転にされた久留里線の上総亀山〜久留里駅間では、昼間は5時間以上も列車が来ないように削減されました。今度のダイヤ改正では、上総亀山駅からの始発列車(5時07分発)と最終列車(22時59分着)まで廃止です。事実上の廃線のような扱いです。

地域の生活を守りたい

列車がなくなれば、その分だけ地域の企業も生活に繋がる会社も撤退していきます。
このまま列車の削減が続けば館山での生活が本当に成り立たなくなってしまいます。
私たちは、JRで働く労働者の組合です。館山市、南房総市、富津市、君津市、木更津市、袖ケ浦市在住の者がほとんどです。内房線で通学、通勤している家族もいます。
JRで働く者としてこんな施策=ダイヤ改正では顔向けできません。私たちも、この地域の一員です。
地方交通線が切り捨てられ、地域の生活を破壊してしまう現実に反対して、労働組合としてできることをやり続けます。地域の声を集めて、列車の削減を止めたい! それが私たちの願い=運動なのです。


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