DC通信No.20 03/10/17
第32回定期大会 大会宣言
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大会宣言

 われわれは第32回定期大会をDC会館において開催し、第二の分割・民営化攻撃、小泉−奥田体制による労働者への戦後史を画する攻撃にたち向い、有事立法制定−イラク侵略戦争反対して闘いぬいた03春闘や、水野・勝浦市議選−中村・御宿町議選の勝利を軸としたこの一年間の闘いを高らかに総括し、新たな闘い方針を決定した。とくにこの1年間の奮闘は、動労千葉の闘いが国際的に大きな注目を集めるという画期的な地平をきりひらいた。労働運動の原則と団結を守りぬいたわれわれの永々たる闘いが、世界に通用するものであったことが証明されたのである。

 いま世界は大きな変革期を迎えている。一昨年の「9・11」、そして3・20イラク侵略戦争によって歴史は一変した。その根底には万策尽き、出口を失った資本主義体制の危機がある。資本主義体制の矛盾が、戦争という暴力的手段でしか「解決」のつかない時代が到来し、むきだしの戦争政策、帝国主義政策が世界を覆う恐るべき光景が生みだされている。しかし、激しい怒りの声の前に、米・ブッシュ政権によるイラク−中東政策は完全な泥沼に陥り、空前の財政赤字・経常赤字にあえぎ、アメリカ万能神話は崩れ去ろうとしている。しかしブッシュ政権は、二進も三進もいかない危機につき動かされ、イラン、北朝鮮へのさらなる侵略戦争に絶望的につき進もうとしている。
 一方、全世界で労働者・民衆が、空前の規模で闘いに起ちあがっている。ブッシュのアメリカで、ヨーロッパで、中東で、アジアで、その闘いは世界規模で燃え上がっている。闘いは国際的な連帯と団結を生みだし、そのなかから、新しい社会を見いだす力をとり戻されようとしている。その中心を担っているのは、急速に戦闘性を回復しつつある労働組合だ。

 有事関連三法の制定をもって、日本は再び戦争への道を踏みだした。憲法9条はふみにじられ、戦争への歯止めが外れようとしている。有事関連三法は、北朝鮮への侵略戦争を視野に入れた戦争遂行法であり、国家総動員法だ。小泉政権は、北朝鮮への排外主義を煽りたてて戦争への道を突き進んでいる。またそれと一体で、労働者の生きる権利を奪い尽くす攻撃が嵐のように吹き荒れている。小泉−奥田路線のもとに、大多数の労働者を不安定雇用に突き落とす労働法制の抜本的改悪が強行され、解雇が使用者の「権利」として労基法に明記され、労働者の団結権そのものを否定するに等しい労働運動への弾圧攻撃がエスカレートしている。
 9月23日に誕生した第二次小泉内閣は、まさに「戦争遂行−改憲内閣」である。小泉はこの超タカ派・極右政権で、テロ特措法を延長し、イラクへの自衛隊派兵を強行し、ぼう大な数にのぼる有事関連法を通し、共謀罪の新設、教育基本法改悪、労組法改悪、司法「改革」、年金法改悪等を一気強行し、改憲へのレールを敷こうとしているのだ。力のかぎりを尽くしてこの攻撃と闘わなければならない。

 日本の労働運動は、新たな大再編過程に入っている。連合はその評価委員会報告で「内部崩壊の危機」を自認し、全労連のなかからも大反乱が起きている。総屈服を深める労働運動の現状に対する我慢のならない怒りの声が噴出し、労働運動のこれまでの枠組み崩壊しようとしているのだ。
 国鉄労働運動も、戦国時代のような大流動情勢に入っている。国労本部は、闘争団の仲間たちを統制処分し、自らの組合員を権力に売渡して、労働組合としての最後の一線を踏みこえ、自己崩壊の道を転落している。  一方JR総連・革マルは、おぞましい内部抗争を繰り広げ、松崎支配−JR結託体制はついに崩壊しようとしている。本格的な組織拡大を実現し、職場から総反撃を開始するこれまでにない絶好のチャンスが到来している。こうした状況に真正面から闘いを挑み、一〇四七名闘争勝利、第二の分割・民営化攻撃粉砕、国鉄−JR労働運動の再生をめざして全力で起ちあがらなければならない。

 苦しくとも、労働運動の原則を守りぬいてきたからこそ今日の動労千葉がある。そしてその闘いが実を結ぶ絶好の情勢が到来している。われわれは、本定期大会で「三大闘争方針」を決定した。それは、この一年の闘いが築いた国際連帯の地平を全面的に発展させることであり、習志野電車区廃止と賃金制度改悪を焦点とした第二の分割・民営化攻撃粉砕の闘いに組織の存亡をかけて起ちあがることであり、そして何よりも、東労組の革マル結託体制が音をたてて崩壊し始めるという絶好の情勢に対して、JR総連解体−組織防衛・強化・拡大闘争への全組合員の総決起をかちとることである。われわれは、ILWUローカル10や、サンフランシスコ労働者評議会、韓国民主労組との交流から、原則を貫いた労働者の闘いは無限の連帯と共感を生み、必ず時代をきりひくということを学んだ。有事体制下に通用する動労千葉への飛躍をかけて、不屈の団結さらに鍛え、労働者が真に社会の主人公となる歴史の一ページをきりひらこう。11・9労働者集会をそのステップとしよう。新たなる闘いへ!新たなる連体の絆にかけて!ニュービギニング!

  右、宣言する。

  二○○三年一○月六日                           

                   国鉄千葉動力車労働組合第三二回定期大会


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