労働学校通信

第[期No.05


労働学校ニュース 戻る

次回講座のお知らせ

8月16(土)・9月20日(土) 各13:00〜
 資本主義とはどういう社会か
 講師 鎌倉 孝夫(埼玉大学名誉教授・東日本国際大学教員)
 マルクス主義経済学者。『資本論体系の方法』(日本評論社)、『資本論とマルクス主義』(河出書房新社)、『経済学方法論序説』(弘文堂)、『「国鉄改革」を撃つ〜公共交通の再生』(緑風出版)など著書多数。資本主義社会について全面的、体系的に明らかにする

民主労総来校!
次回8月16日の基礎講座には、「8・15靖国闘争」「8・15労働者市民のつどい−『蟹工船』2008−国益と排外に憲法は屈するのか」に参加するため来日した、韓国民主労総ソウル地域本部からイジェヨン本部長他数名が参加予定です。講義終了後の懇親会は歓迎会を兼ねるので、会費を1500円にしたいと思います。了承して下さい。ぜひ懇親会まで参加してください。

労働学校通信 第5号 (2008.08.10発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

自分の体で感じる

 6・29闘争というのは、非常にいい、重要な闘いでした。何よりもあれをやった人たちが「もう倍いたら、もっとすごいことができるんじゃないか」ということを、自分の身体で感じたということです。3倍いれば、3倍だけのことはできた。 
 11月、「1万人集会・1万人集会」と、それはそうだと、理屈としてはわかる。1万人ぐらい集まらなければ、しょうがないなと思ってた。
 だけど実感として敵をやっつけるためには、1万人の労働者、学生が起ちあがらなければダメだと6・29の闘いで本当に心の中から思ったでしょう。
 自分の身体の中からそういうことを思うということは、非常に重要です。どうもわれわれのたたかいというのは、理屈でいろんなことを意味づけるという傾向が強いけれど、やはりそれだけじゃなくて、生の実感でそういうことがわかる。これが一番強い。
 団結ということだってそうですよ。本当に団結して敵をうち破っていく、あるいは味方の闘いが前進していくということを肌で感じた時に、これは本当に忘れない。これをもっと拡大する。そういう闘いをやろうといってきた。階級的運動路線というのはそういうことです。
(代表あいさつから)

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)を随時発行しています

感想文紹介

冒頭に中野顧問からの話で、サミット粉砕の闘い、5/28〜6/29〜7/6について触れました。また、動労千葉の闘いについても触れました。その中で6/29で闘ってきた我々は感動するような闘いをやっていると。我々以外は感動するような闘いはやっていないと言っていました。また、団結にこだわってきた動労千葉の闘いについても強調していました。さまざまな闘争現場や局面があると思います。皆、何に感動しているかと言えばそのひとつは“団結”ということにあると思いました。参加者全員が同じ目的に向かって(社会を変える=プロレタリア革命)にむかって一体となっていることだと思います。また中野顧問は自分たちが自分たちの力を自覚した(はだで感じた)ことを強調していました。
 やっぱりこの一連の闘いは我々自身が11月に向かって1万人結集は「いける(実現できる)」と思ったことが重要だとの総括はまったくその通りだと思います。そのことは今日のテーマとも密接不可分だと思います。
 労働学校においては『共産党宣言』を学ぶことは単なる教養ではなく、実践的な書として学ぶということが提起されました。前回1回目とも重なりますが、今の労働者のおかれた現状を正しく認識し、どう社会を変えるのか、そしてそれは必ずできるということをあらためて確信を持つことが必要だし、またその点を訴えて、労働者人民・農民を獲得して行かなければと感じました。
 『共産党宣言』が読む人(真に闘う者)に感動を与えるように、人民を感動させるような闘いをすることはイコール獲得すること=団結することなのだということだと思います。

☆「ブルジョアジーは何よりも自分たち自身の墓堀人を生み出す。ブルジョアジーの没落とプロレタリアートの勝利はいずれも不可避である」というところがよくわかりました。本当にそうだと確信を持ちました。これがわかったから私は共産主義者です。
 この立場から勝利をめざして闘っていくわけですが、日常を大切に、1つ1つときちんと向き合っていきたいと思います。
 団結、本当の団結をかちとりたい、と思います。6・29で逮捕された8人の奪還祝勝会に昨夜参加しましたが、権力は全員の完黙非転向の前に何もできなかった!大勝利だと思います。11月集会には何としても1万人集めましょう!

資本の増殖のために、労働者は競争させられ、商品のように扱われ、ボロボロにされているという現実に、とても怒りを感じます。労働者が労働をすることでしか、資本家は資本を増殖することはできないにも関わらず、生産手段は資本家だけが独占していて、労働者は雇ってもらい、奴隷的労働をするしかないという現状……。仕事は仕事する人の考え、やり方が重要であるが、その魅力はなくなったという話があり、本当にそうだと思いました。労働者は資本の増殖のため、生産性を上げるため、利益を上げるため、決められたやり方を強いられる状況……
 これはまさに人間が人間として働くということでなく、商品とされている、機械の単なる付属物とされている状態であり、資本の支配下にある奴隷であると思います。
 農業は食=命であるから、なにより大事にされなければならないことと思います。農業を大事にしなければ未来はないと思ってきたので、農業を守ること、農民を解放することは、労働運動で革命を起こすしかない、という話は、本当にそうだと思いました。
 一人一人が社会の主人公であり、心豊かに生きられる社会になるには、やはり革命が必要ですね!!

☆“ブルジョアジーの没落とプロレタリアの勝利”が今ほどはっきりしている時代はないと思います。サブプライムホーンの破綻等、労働者を食わせられなくなった資本主義、一方での全世界でのストライキ情勢。「共産主義とはこの目の前で展開されている歴史的運動の本当の諸関係を一般的に表現したもの」、「目の前」でというのがまさに「目の前」で起こっている!すごい。
 根本的な原因が生産手段の私的所有であり、ここを転覆しないかぎり、何も解決しない。人間の活動が「死んだ労働」のために従属させられ、資本の増殖のために使われること自体がおかしい。これが「当たり前」になっている現実がありますが、この「現実」そのものが破綻し、崩壊をはじめている。
 人間の活動は本当は自己も含めて「人類」全体の発展のためにあるべき。「グローバリズム」とか「新自由主義」とか言っても、しょせん一握りのブルジョアジーを富ませるためのものであって、こんなものは潰れるべきです。まさに必然。高度な生産力を団結した労働者が獲得して、新しい社会を建設することは理論的にも可能だし、革命を通して支配階級へと飛躍することだと思います。
 いろいろありますが、とにかく宣言を青年労働者のベストセラーにせねばとあらためて思いました。

合同労組の仲間にかけられた解雇攻撃を粉砕するため、当該人の社前で、そして自分自身の職場で闘っています。「3)労働者階級の闘争はその存在とともに始まる」「労働者の団結と闘い」についての話が、この間の自分たちの闘争の総括にかなりハマったので、それについて書きます。
 まず、当該個人にかけられた解雇攻撃を、自分にかけられた攻撃ととらえて、当該とともに起ちあがろう!という行動方針を、とにかく労働者なら誰かれかまわず呼びかけて闘っていくなかで、『階級性』というモノを本当に肌で感じとっちゃった、ということ。「当該、ガンバレ。自分も職場でがんばるよ」みたいな“口だけ対策会議”をして行動方針を出したんじゃなく「職場でももちろん今まで以上に闘おう。で!勤務のない日は当該のもとに駆けつけて一緒に社前闘争をやろう」という方針にした。合同労組の組合員はもちろんその枠をこえて、さまざまな地域からさまざまな職種の仲間がかけつけた。呼びかけておきながら、そのみんなの決起ぶりには本当にびっくりしてしまった。まだ分会をつくる以前の段階で攻撃された当該人、当初は「今、会社の中にいる労働者は(組織化には)使えないやつらばかりだ」なんて言っていたのが、「そうじゃないだろ!アンタの闘いで、外からではあるけど会社の中に確実に混乱や分岐が起こってんだから。逆に組織化のチャンスだろ!」と言って当該の社前闘争にきた仲間に突き動かされ「社員のみなさん!我々社員の手でこの会社を乗っ取ろう!」と自ら訴えるようになった。そんな当該をみて自分もますます「これを職場に持ち帰ってやるぞ!」という気になった。“団結したい、闘って前に進みたい”って感覚は闘う中で肌で感じとっていかなければ解らない。「インチキじゃなく闘う団結」と先生が話してたことは、こーゆうことかと思って大きくうなずいた。それと当該も自分も「攻撃されるから反撃してる」それだけじゃないんだということもかなりうなずいた。「こんなすさまじい労働は近代資本主義社会までありえなかった。それを自分が強制された時、つまり労働者になることを強制させられたその瞬間から闘いは始まっていたんだ」という話。そーだ!そーだ!その通り。6・29サミット粉砕デモへ向かう過程で、そして当日のデモで、そして、そしてその後、さらに磨きがかかった合同労組と自分の職場で全力出し切って闘ってきた今だからこそ解りやす。
 そして、この今回の講義での話と自分の闘いの総括がリンクしたことを受けて。「マルクス主義を学習しよう」「労働学校で一緒に学ぼう」「組合で職場でマルクス主義の勉強をしよう」ということを徹底的に訴えて実践していきたいと思う。もう一回、ちゃんと。
 解雇攻撃粉砕を闘う組合員や自分自身が「処分撤回しろ!」だけじゃなく、「われわれ労働者の手で職場を乗っ取ろう!社会をこの手に奪い返そう!」ってガツーンと言い切れたその背景には、マルクス主義を学んでたってことがあるから。どうせ闘うなら最終的に労働者が社会をとっちゃおうぜってな闘いをすることと一体で、マルクス主義をどんどん体に染みこませていく。マルクス主義がカッツリ染み込んだ身体でより激しく資本とのぶつかり合いを展開していく。どんどんどんどん「闘う中で団結、闘うための団結」を求めていく!これに限る!
 もう一回、自分が「団結」を知った原点に返って、労働学校へのお誘い、そして職場、組合での学習会に力を入れていきたいと思います。革命に向かってますます強くなるぞ!

☆『共産党宣言』を実践綱領として読むということに尽きると思います。自分の中で、ある種、固定的に考えていた『党宣言』が息を吹き返したような実感を得ています。
 資本主義社会の中で、自分を切り売りしなければ生きていけない労働者こそが、自覚した途端、その資本主義を根底から打ち倒す墓堀人になるという認識を、もっと階級全体のものに押し広げていくために闘っていくことだと思います。
 革命運動に対する共産主義者の立場として、支持−提起−努力という3つの立場は重要だと思いました。
 また、『党宣言』そのものが国際連帯を内包したものとして提起されているという提起は新鮮でした。そうなんだ! だから万国の労働者、団結せよ!なのだ。

すごく、すごくおもしろかったです。
 壮大なスケールの映画を見たような、ロマンを感じました。そして、そのロマンを今、私たちの手で実現できる時代の中にいるという実感が胸に迫ってきます。
 私たち労働者階級とはどういう存在なのかということを、崩壊寸前の資本主義社会の中で理論としてではなく実感として理解できたように思います。被抑圧階級が再生産できる条件すらつくれなくなった資本家たちに対して、「もう生きていけない!」と起ちあがる労働者階級の闘いを毎日のようにインターネットで知ることができるし、体制内労働運動では世の中を変えられないという共通の労働者の思いが世界的に満ちあふれている中で、また動労千葉の国際連帯に「労働者に国境がない」ことを知った私たちは、真の共産主義者として起つことができるという自信が持てます。
 私有財産(私的所有)という概念も、「共産主義」について語られる時、いつも今ひとつわからなかったことでしたが、「支配が私有財産によって行われている」という言葉でストンと胸に落ちた気がします。
 共産主義がめざす社会は私たちが労働者階級として闘って勝ちとる階級のない社会なので、まだ漠然としたイメージしか持てませんが、「革命」の持つものすごいエネルギーは、きっとすごいと信頼することができます。

先日、青年労働者の会議で「“共産主義ってどんな社会なのか?”と職場の人と討論になって、どう答えたらいいんだろう?」という話になりました。その時にみんなで討論になったのは、「われわれが働かないと会社はまわらないんだ。だから社会の主人公は労働者なんだ」ということでした。どんな社会か、なんて想像はするけれども、大事なことはそれを誰がやるのか? 私たちは力を持っている!だから団結した労働者は変革する力を持っているし、どんな社会かは我々が決めるんだ、ということ。6・29でガッチリつかんだこともこのことです。“おれたちに権力をよこせ!”ということですね。
 ブルジョアジーの没落とプロレタリアートの勝利は不可避であると確信した人、それに向かって闘う人が共産主義者だっていうことで、6・29とデモの参加者は共産主義者になったんだ!ですよね。

印象に残った発言。「武器ではなく人間の団結で闘う」「民営化←公的な機関への資本主義の介入」この二つ、はっきりした表現でした。
 「人間的権限そのものを労働者は要求する」「イギリスの話。工場で働かされる子供。平均年齢の話」「労働時間−一日の中で専制支配がある」今は民主主義と思っている人が多いが。←実感としてもそう思います。

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

労働学校ニュース 戻るDORO-CHIBA