労働学校通信

実践講座
第Z期No.02


労働学校ニュース 戻る
実践講座第3回のお知らせ

8月25日(土) 13:00〜
 戦後労働運動史(その2)
 講師 村越 一郎
   テキスト:『戦後労働運動の軌跡と国鉄闘争』
16:30より講師を囲んで懇親会を予定いたしております(会費1,000円)

労働学校通信(実践講座) 第2号 (2007.08.10発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

今までのあり方からの脱却を
(第2回実践講座代表あいさつより−要旨)

 昨年、アメリカの5・1メーデーで、数千万の移民労働者が決起した。「移民のない日」というスローガンで、一斉に仕事をボイコットし、ロサンゼルスでは街全体が麻痺した。アメリカ労働運動を研究している学者はこの事態を「ネクスト・アップサージ(第二の高揚)」が始まったと言っている。第一の高揚が1930年代の大恐慌の時だ。「怒りの葡萄」の本でも有名だが、ワシントンに向かって労働者が大行進した。それに次ぐ高揚が始まったと。
 世界最強の帝国主義国家で、世界に戦争をまき散らしているアメリカの中で巨大な労働者の反乱が始まっている。このことと日本の労働運動とはまったく無縁なのか。そうではない。
 日本での最大の焦点は戦争と改憲、憲法9条をめぐる問題だ。安倍は「戦後レジームからの脱却」と言っている。
 憲法は戦後日本を律していた。今、そのあり方をすべて吹っ飛ばしてでも資本主義をやっていけないというのだから安倍や支配階級にとっても大変なことだ。憲法と日米安保体制は一体だ。「戦後体制からの脱却」とは日米安保体制からの脱却とならざるを得ない。アメリカにとっては許し難いことだ。
 日本の戦後労働運動、体制内労働運動の核心はどこにあったかと考えると、護憲だったと思う。体制内労働運動といってもかつてはけっこう激しい闘いをやった。1975年スト権ストでは公労協が「スト権を返せ」と8日間もストライキをやった。総評の政治部である社会党は国会議員を100人以上もっていた。当時の選挙スローガンは「国会の3分の1を占めれば改憲は阻止できる」だった。今はどうか。改憲されようとしているのに、その中心だった労組は護憲も言わない。
 戦後60年間、我々はどっぷり戦後体制につかっている。我々も戦後体制から脱却しなくてはならない。敵は権力を持って、今までのあり方を脱皮して襲いかかってくるのだから、我々が今までのあり方にどっぷりつかっていたら勝負にならない。

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)

◎ 受講感想・感想編

●自民党案、超党派議員案ともに途中で読むのをやめたくなる内容です。本当にこれで労働者を押さえつけることができると考えているのでしょうね。甘くみられたもんです。
 今の社会保険に対する風圧はすさまじいものがあります。社保評は今年から独立して自治労に加盟しましたが、自治労内で力を持っている勢力であることに変わりはありません。今の攻撃は自治労つぶし以外の何ものでもないと思います。
 自治労内で次に力があるのは衛生医療評でしょうか。これは公営企業や独法化で牙を抜かれています。とすると、次のターゲットは県職共闘。道州制の闘いがそれになります。身を引き締めないと。

●ブルジョアジーかプロレタリアートか、どちらがこの状況を打開するのかという時期なんだということがよくわかる話だった。
 安倍がやっていることが、労働者である私たちにとって絶対許してはならないことで、そこを許すと私たちの解放はないということもよく分かった。資本主義社会であるかぎり、同じ状況に行きつき、革命が迫ってくる。その中に自分もいるってことだから、革命を迫られていることを確認した。

●憲法は「革命の所産である」「改憲=クーデター」、そして「改憲阻止」の闘いは革命なんだということ、その捉え方が大変重要なのだと思います。「革命の所産」、革命を抑えつけるための憲法なんだと明確に捉え、労働者が革命を起こすことでしか戦争を止めることはできない、生きることはできないんだと確信できる講座でした。
 これまでのやり方や、考え方を打ち破ってでしか、現状を打開することはできない。だからこそ、全世界の労働者の分断を許すことはできない。青年労働者が日々「戦争しかないのか」とせめぎ合う中だからこそ、「労働運動の力で革命をやろう」というスローガンが深く突き刺さり、怒りのスローガンとして響いていくはずだ。
 労働組合という武器を使い、そこで情勢や闘う方針を議論する。腐った組合指導部を打倒する。そして労働者の仲間が闘う主体となって行くためにも、今日のような議論、学習会を組合でやるということ。だからこそ、既成指導部から組合を現場組合員の手に取り戻す闘いに勝利するということ、「大衆」を勝ちとるということ、そこにすべてがかかっているように思います!

●中野代表のあいさつから、社会党時代の選挙闘争が「改憲勢力2/3を阻止する」ということで、一定のリアリティをもったという話は、今の参議院選一色の自治労内部を見ていると、考えさせられる指摘でした。「改憲阻止」なき選挙闘争を組合員はさめてみています。「選挙闘争への埋没を許すな!」だけでは今も昔も勝てないということだと思いますが、あまりに民主党選挙へ集約する自治労中央本部のひどさに対して何を対置していくか(革命なのだろう)が問われていると思う。
 講義について。「日本の労働者階級はダメ」ではない。そのことをまさに真実としてつかみ取るべく、職場で奮闘しているつもりです。この間の単組での査定昇給阻止の闘争で攻防が続いていますが、組合員の意思はそう簡単に変わらないことを実感します。残念ながら執行部の中からブレが出てしまっているのですが……。しかし、これも「徹底討論が正しい結論を出す」という講師の言葉が、私のとるべき道を示しているということでしょう。ストレートかつおもしろい講義に闘う活力がまた補充された気がします。

●「労働者は議論をすればするほど正しい結論に達する。それが労働者だと確信する」。カーッ、この言葉しびれます〜。2年数ヶ月前から職場で闘争が始まったのですが、3・18を経て、職場闘争が新たな段階となったと私たち自身が感じていたら、敵も当然、それを感じとったらしく、激しい(?)弾圧が起きました。私たちは職場で「おかしいことはおかしい!と言おう」とみんなに呼びかけ、会議を設定したところ、経営及び労働組合執行部両方から会議を開かせない攻撃が起きました。これってつまり、議論させないってことです。この職場に全くないのは、まさにこの「議論」なのです。メーデーに「労働運動の力で革命をやろう」の横断幕をもって参加したら、メーデーのスローガンでないから、団結破壊だと言う!!先生の上の言葉は今のこの職場闘争に最も重要で核心をつく言葉であり、空気入ります。
 一方、この世の中の情勢、こんな世の中ぶっ倒さないと生きられない、という若者(実はだけじゃないと思いますが)の声に乗りおくれず、革命をすえて闘う、という時にも、怒りの中にきちんと「議論」をすえてやっていきたいと思います。職場のあらゆるところで議論し、団結をつくり、革命に向かいたいと思います。
 先生のお話は3年目ですが、かつてに比べ情報量が2−3倍になっている気がします。いろいろなことが一つの立場からすっきりまとめられる感じで、頭が整理されます。ありがとうございます。

●資本家たちは必死だ。改憲をし戦争をしたいのは資本家だけ。でも、戦争をさせられるのは労働者。今の社会で「『日々戦場の青年』にとって『平和を守れ』はその現状固定だ」というのはものすごくよく分かる。だから戦争をして再チャレンジを、と言った青年労働者の考えになってしまうのも、この資本主義社会の中で生きているとよく分かる。でも、「この社会を動かしているのは労働者だ。だから、この社会を変える力があるんだ」ということが分かってしまうと、戦争が生きる道ではないということが分かるはず。だから「労働運動の力で革命を起こそう!!」なんです。労働者は議論すればするほど正しい結論に達するという先生の言葉はなるほどと思いました。

●革命させないためのあらゆる対策(医療・福祉、労働者保護、終身雇用制など)は、労働者階級を本気で怒らせない、階級として団結する必要性をあたえないための、支配者の必死の譲歩で、だけどそれらを解体しようというんだから、労働者は怒って立ち上がって階級としてひとつになって当然だ。『暴動→内乱→革命』とは、そういうことかなと思いました。だけど、私は、『暴動→内乱→革命』は、“革命をやる”というゆるぎないこたえと情熱と、それは労働者なら必ず分かる!という信頼にもとづく徹底議論と、敵と仲間をはっきりさせる階級意識……こういう、うちらが仲間と常日頃やってる闘争・会議・学習・議論・交流の中ではっきりしていくもの……を持たないと、革命にはいたらないし、どっかで「革命できない」と言ってしまう言い訳と絶望を持つことになると思いました。
 改憲阻止闘争が、国会の1/3は勢力を持とうではなく、「9条守ろう!」のキャンペーンでもなく、ましてや「平和を守ろう!」なんて、侵略戦争をやり階級戦争にバラッバラにされた状態で投げ込まれた青年たちの前では「そのまま死ね!」と言っているのと同じ……だとすれば、階級闘争に労働者が勝利するしかないとハッキリさせようと思いました。

●改憲阻止闘争の中身が深まったと感じました。支配の側が改憲=クーデターとしてかけてきている今、労働者がおかれている状況、雨宮かりん「生きさせろ」に書かれているような食えない現実に対する怒りから出発すること。
 6/9集会で織田全学連委員長が言っていた「9条があってもベトナム・イラク派兵は阻止できなかった」ということは、本当にそうだと思いました。9条を守れ、護憲の立場であっては攻撃の激しさに太刀打ちできない、労働者階級の論理で国家とは大資本と大企業の支配の道具、その国家がやる戦争と普通に言わなければならない。社会福祉政策(国家)=大きな政府と地方自治のところで、大きな政府とは社会福祉の実現部隊と講師の方が言われた。自治体に働く者として、そうなっていない職場の現実に恥ずかしい思いがします。
 でも、労働者は自分がやっている国の政策の先兵となっていることに納得していないし、怒りを感じているのです。

●「はじめに」で改憲か革命ということが真っ向から提起され、とても分かりやすい内容でした。「護憲」の立場がいかに無力であるかということもよく分かりました。6・15集会の時のデモのシュプレヒコールの中に「世界遺産の憲法9条を守ろう」というのがありましたが、こういうセンスでは改憲阻止は出来ないということを改めて今日の講義を聴いて思いました。
 雨宮処凛さんの「生きさせろ!」の衝撃を語っておられましたが、私もこの本には強いインパクトを受けました。青年労働者がおかれている実態と3・18−6・9のスローガンである「労働運動の力で革命をやろう」を鈴木弁護士が受け止めて話しておられた点に感銘を受けました。階級情勢は一変しているということ。改憲阻止闘争は革命に向かう闘いと一体でなければならないし、必ずそういう闘いに入っていくということを実感しました。
 特に戦後革命期の労働運動と国鉄分割・民営化の過程での動労千葉の2波に及ぶストライキの歴史的意義が強調されましたが、今日の情勢の中で、改憲阻止の闘い方と労働運動のあり方について考えさせられました。自治労、日教組解体攻撃は、やはり支配階級は労働者の力を恐れているということであり、労働組合−労働者が改憲阻止の闘いに決起できるかどうかに一切がかかっていると思いました。
 超党派国会議員の「新憲法大綱案」はすさまじい内容であり、限りなく大日本帝国憲法に近づくものだということがよく分かりました。しかし天皇を前面に登場させ、「皇族保護規定の新設」をもってこざるを得ない右翼の憲法は矛盾だらけであり、労働者の怒りで打倒できるという確信を持ちました。

●革命というと漠然としていて、なかなか言えなかったのですが、3・18、6・9に参加して、革命の実現性を感じました。資本に極限まで搾取され、生きることが出来ない労働者が団結して階級的に闘えば、革命は明日にでも出来ると思いました。

●安倍が先日、参院選に向かう決意の中で、労働運動を「ガン」だと言い、労働組合を「ゴミ」だと言った。小泉はこの体制をぶっ壊したが、自分はかけらも含めて一掃するといいました。そしてこれが「戦後レジームの脱却」だと。これが改憲攻撃の本質だと思いました。条文を変えることではなく、革命の拠点をつぶすこと、労働者の抵抗の拠点をつぶすことが攻撃の核心だと思います。
 今日の講義で「動労千葉の闘いが改憲阻止闘争の王道だ」ということが言われました。今、本当に改憲が問題になっているときに、このことを現場(職場)で貫けるかどうかが本当に問われています。国鉄分割・民営化の時に動労千葉以外が、あらゆる勢力が口では社会主義だとか護憲だとか言いながら、一戦も交えることができなかった。中野顧問がなぜ動労千葉は闘えたかと聞かれて、労働者の階級性をとことん信じた。時代認識が違ったと言っていました。しかし最大の違いは「マルクス主義的な物の見方ができたことだ」と言っています。すなわち、労働者が闘ってこの社会をひっくり返す、労働者にはその力がある。革命の観点から労働運動を貫いたことが決定的だと思います。他の勢力、政党は、労働現場で革命を貫くことができなかったということです。だから今や、最大の改憲勢力に連合は成り下がっています。今また現場で戦争か革命かが問題になっている時、「労働運動の力で革命を」と言って私たちは登場しました。これこそ最大の改憲阻止のスローガンであり、改憲阻止の闘いです。これ以外に改憲阻止は闘えない。今日の講義を聞いて、あらためてそう思いました。

●・客観的情勢の認識の点で、遅れていると実感し、それをひっくり返して、改憲阻止=革命へ突き進もうと考えました。
・敵のイデオロギーを見抜いて粉砕し、マルクス主義で打ち返す必要性を本当に感じました。敵の攻撃は革命の条件を次々とつくり出しているので、例えば「共産党宣言」に立ち返って、ブルジョアイデオロギー批判をストレートに展開すると、本当に革命につながる気がしています。
・全面的にイデオロギー論争的に展開されていて、分かりやすかったと思います。
・はじまっている改憲攻撃に対し、「労働運動の力で革命を、職場闘争を」を対置すること、夏〜秋の政治過程に対して、11月集会を対決軸にし、職場を中心にした大討論を組織し、対国会闘争も打ち立てていきたいと考えました。
・「革命」の次は「国家とは何か」が問題になるという提起は重要で、その論争をあらかじめ避けず、受けて立つ構えでやりきりたいと思います。
・「革命」に対して、「難しくて、暗くて、ダメなんだ」という自分の中にあったもの(あいまい)がはっきり自覚され、「革命」は現状を打破する(生きた闘い)。私たちの権力を打ち立てる……という提起は、自分ももう一歩前へ進めてくれました。
・改憲決戦そのものが教育関連等、開始され、実質的な攻撃が始まっている中で、改憲としての自覚が形成されないままであったことが、御手洗路線をはっきりさせることで、統一された敵の狙いをはっきりさせることが大事だと思いました。

●3・18→6・9のたたかい。「労働運動で革命をやろう」というスローガンの持っている意味がわかりやすくて提起されたと思います。改憲ということの位置の中ではっきりさせられた。社会党は(「150人」)国会議員をもつことで、護憲というあり方をとってきた(中野さんの話)。社民党は国民投票法案の時にも、院内集会をやったのみという話。中野さんの話では、「われわれはあまりパッとしなかった」と。しかし、分割・民営化阻止の2波のストライキをやりぬいた動労千葉。
 かたや、資本主義、日本帝国主義は「希望の国・日本」でイノベーションを叫ぶ以外にない。何の展望もない。絶望の中にあると明らかにされた。改憲、侵略戦争と労働者への攻撃を徹底的にやる以外にないところにいて「脱却」してやってきている。
 国家について、革命について真っ向から提起して議論していく。労働者は議論をやれば絶対わかって立ち上がる。先頭に立つ人間が転向するかどうかの問題である。マルクス主義で語る。
 動労千葉があり、11月集会があり、われわれは展望を語れる。労働運動の現場で資本や反動や体制内や社民・共産党と闘いながら、とことん議論する中で闘っていこうと思う。

●改憲問題を論議すると必ず北朝鮮脅威論とぶつかる。そんなこといって攻められたらどうするのかと。安全保障の問題にすると相手の土俵にのってしまう。(第4の権力といわれるマスコミの力! 許せない)
 今までは帝国主義の問題として話すことが多かった。日本がやった戦争はみな侵略戦争だと。しかし、日本の資本主義が最初から帝国主義として出発し、パリ・コミューン直後のヨーロッパを岩倉を団長にして歴訪し、プロレタリア革命に対する恐怖を出発点にブルジョアジーが労働者の団結破壊、労働運動圧殺に死活をかけていた点まで踏み込めてこなかった。国家とは何かについても、せいぜい労働者のための国家ではないくらいしか言えず、真正面から国家とは何かを問うことまではやれてこなかった。「労働運動の力で革命を」の次のスローガンは「大資本と大企業の支配の道具、国家を倒せ」だ。この立場がはっきりしていないと改憲攻撃をぶっ飛ばせない。
 動労千葉は国家による分割・民営化攻撃に実力闘争=ストライキでたたかった。戦後革命期と現憲法成立は完全に時期が重なっており、労働者の闘いが日本のブルジョアジーに「生き延びるためのギリギリの譲歩」を強いた。(現憲法がなぜ複雑なのかわかった。複雑でわかりにくくて、苦手意識がふきとんだ)改憲攻撃を粉砕できるのは労働者の闘いだ。ここに確信を持って論議の場をつくり出し、論争の渦をつくり出していきたい。

●一番感じたことは、結論として言われたことですが、闘うために二つの点が重要という点です。
 まず怒りを体現する、怒りの先頭に立つということ。私なども戦後民主主義そのものの中で育ってきたために、その感覚を残しているところがあるのを感じます。しかし現実、とりわけ青年労働者の現実は、知れば知るほど生きることそのものが闘いとなっており、「生きさせろ」という言葉が現実そのものをストレートな告発=戦闘宣言になっているということです。
 そしてまた、資本家の側は生き残るために、改憲−侵略戦争と強権支配へと統治形態を転換しようとしている。この労働者階級(青年労働者)の現実と改憲攻撃に対して徹底的に怒りを爆発させなければならない。ここで青年労働者とまず結合することが絶対に必要であると感じます。
 「討論すればするほど正しい結論になっていく」「原則的に議論されれば正しい結論になるのが労働者」という話は、長年労働運動を闘ってこられた先生の生きた教訓として、これから労働者階級の中で闘っていこうとしている者として、非常に勇気を得ることができました。

●新憲法大綱案を見ると、現政府が極右翼であり、天皇を元首として弾圧したりすることが想像できます。国防の責務で、非常事態に際して協力するとありますが、国民の「国防の責務」を規定するということは、自衛軍に徴兵されることも含まれますか。

●とても難しかった。経団連の言っていることと政府が言っていることが、戦争しようとしているとしか見えないのだけど、難しい。
 やつらの言葉には何の希望もない。本当に改憲がこの何年間で、2010年とかにやられ、その間に社会保障の解体だとか、やつらは革命の状況をやつらの手でつくり出しているようにも見える。すごい!!絶対に負ける気がしない。時代が応援しているような必然的な事態を予感してる。
 日本会議がどんな憲法でやってこようとしたって、支配階級がどんなことをやろうしてこようが、これは見えやすく暴露しやすく、国家のためになんか尽くすやつなんていない。愛国心教育で教師も首にしてなんて法律を通したけど、日教組はつぶれてない。組合員、労働者が闘ってる。国民投票法とか何とか通したって、参院選のばして、また投票紙送らなきゃいけなくって、役所の労働者がてんやわんやして働いて、政府の尻ぬぐいさせられて、労働強化だ。こんなズタズタな政府の尻ぬぐいさせられて黙って首を切られるほど労働者は甘くない。
 働かないでえばっているヤツの言うことを聞いて、使い捨てられて、競争させられて、許せない。この怒りの力を闘いに集めればいいのだから、こっちは粘り勝ちですな。革命をもっともっと訴え呼びかけていきましょう。11月は1万人だ!!

●改憲阻止とずっと訴えてきて、特に戦争反対の活動をしてきましたが、自分の苦手とする歴史は、今日話を聞いてもやっぱり頭に入りづらい……。
 でも他のことについては、新憲法の文章の意味など、知らないことなども多く、深い言葉の意味を知り、これからは今以上に改憲阻止闘争を広めていかなければならないと感じました。
 戦争=新憲法であり、戦争=資本の利益につながる、今でも生活が苦しいのに、生活を守ってくれない国は、自分たちの利益だけのために戦争をしようとしている。とんでもないことです。
 こんな新憲法は阻止し、自分たちの生活を守るために団結していかなければなりません。

●維持に限界がきた資本主義だが、つじつまを合わせるために次々と法案を通し、国民=労働者のみがそのしわ寄せを受けている現状がある。
 一生懸命働いても、衣・食・住すら確保できない同年代が増えてきている現状を街を歩いていると目のあたりにする。また、医療福祉の切り捨てまで行い、その上年金もドブに捨てるような使い方をし、5000万件の年金も消えると何もよいことはないと目に見えている。→革命の必要性を皆が感じていると思う。

●改憲阻止には、労働者が立ち上がることが必要不可欠であること。怒。もっと怒らなければならない。改憲によって、世の中が悪くなっていくということは許せません。今の若い人は、もっと政治に関心を持っていかないといけないということを改めて実感した。

●今回のテーマは社会的な時期はもとより、私自身の身の回りの最近の出来事にも関連があり、すごく勉強になりました。
 今の内閣は、私の職場内で「9条ネット」支援のため、ポスターの貼り作業を手伝いましたが、その時、ある一軒の家にポスター掲示のお願いをしたところ、「今の安倍には、怒りを覚える!!年金にしろ、改憲にしろ……9条もそうだ!!ぜひ貼ってくれ、応援している」と言われ、ブロック塀いっぱいに貼らせていただいた(一面貼ってくれ!!と言われた)。その後も「今の内閣は……」など、現内閣に対して不満を持っている人が多く、応援の声を頂き、とても励みになった。
 また、会社内では、年々非正規の社員が増えてきたが、第1期生が「3年後には正規社員になれる」と言われて、入ってきたが未だになっていない。しかも正規社員と同様の社内の仕事をしているが、今日、ベースアップがないかわりに「一時金3万円」が正社員には支給された。それを見た非正規の方が「仕事内容は一緒だが、手当の率も低く、今まで頑張って3年たったが正規社員への道が見えない。会社に怒りを覚える!!」と言っていた。まさに今の御手洗ビジョンの良い例だと感じた。この人たちの声も大切にして、今後の組合運動に励もうと思った。

●右翼が制服を背広に着替えただけの安倍内閣、年金をハナからまともに支払うつもりのない国が引き起こした不払い問題、改憲問題もこうした日帝のボロボロの状態の中から出てきている事をあらためて確認できました。
 道州制=廃藩置県の問題をもうちょっと聞きたかったです。自治体労働者にとって超実践的課題なので。若い人がボンボン質問して、いい雰囲気でした。ありがとうございました。

●「階級情勢が一変してる! 我々の側がこれまでの認識を一変させ、時代に立ち後れないという認識が重要だ」という提起は、本当にそうだと思いました。3・18〜6・9集会へ向かう過程は、私自身もまさにそうした転換が問われ、それまでの自分のあり方を変える葛藤がありました。今、本当にそうやって良かった! 仲間と一緒に、さらに「労働運動の力で革命をやろう!」と、声高に進んでいくことが重要だと思いました。
 体制を変えないで憲法を変える、これはクーデターだ。このクーデターに対して、労働者が対置するものは革命しかない。逆に、とりわけ青年労働者にとっても、食っていけない、生きていけない、現状打破!=革命が、現実の要求となってきている。このことに本当に確信を持って、「労働者の革命」という指針を鮮明にして、分断を打ち破り、労働運動の中で階級としてひとつになっていくということだと思いました。
 道州制の大きな国、小さな国という話は、今までよく分かりませんでしたが、コムスン問題が爆発してだいぶ分かってきました。労働者の闘う拠点たる組合破壊と、それとやはり労働者を革命に立ち上がらせないために作ってきた社会保障や福祉を切り捨て、より労働者全体とワーキングプアに、貧困にたたき込んでいく宣言だということだと思いました。
 まさにこんな奴らに、もう支配階級でいる権利も資格もない!
 9条問題について、財界の要求だという点を事実として鮮明にさせることが、排外主義を打ち破る鍵ということ、また、国家の問題についても、「国家とは支配階級の支配の道具だ!」とハッキリ真正面から問題にして議論をすることが必要という提起は、核心での議論を絶対にのがさないということ、“マルクス主義者”(=労働学校で学んだ、私たち=労働者には革命をやれる、という真実をつかんだ私たち)がそのことで、徹底して相手を信頼して、議論をやり尽くす中で、革命をやる労働運動をつくる、ということだと思いました。
 戦後革命の話は、ワクワクしました。もっと聞きたい、と思いました!

●「『3・18→6・9』から何を学ぶか」から、革命の主体である青年労働者が膨大に生み出され、“労働運動の力で革命をやろう!”を掲げて闘いを開始している情勢にまず立つということが大事だと思いました。これはレジュメ1ページの3項の、いわば実践的結論の先取りの箇所につながる大事な認識だと思います。自分には、戦争に突入する前に革命というのはやれるんだろうか、という感覚はあった。少なくとも90年代は。ですが、今、革命の展望はある。逆に質疑応答にもあって、御手洗の「希望の国・日本」については「支配階級の言っていることは、国語としても分からない!」という、労働者に何の展望も示すことはできない。ここで展望は革命にこそあるということ、〈改憲=クーデター〉に対して〈改憲阻止=革命〉と真っ向から掲げて闘えば勝てる。まずここが大事だと思います。
 次に御手洗路線について。時間ないので略します。
 国家について。帝国主義について。労働者国際連帯について。避けては通れない議論ですので、これは今後こだわって頑張ります。

●ワーキングプアの現実と改憲阻止闘争、自民党の改憲草案と超党派国会議員との関連、護憲論と革命などの問題意識で参加しました。これらの現状に安保・御手洗路線を柱に、明解に話していただいたと思います。
 以前の労働学校のブックレット化した憲法問題は、憲法問題をそれ自体憲法論として展開することが軸だったと思います。これはこれで、大変勉強になったのですが、今回はそれをさらに「労働運動の力で革命を」という内容で、実践していくための武器となりました。
 改憲闘争を革命と労働運動の問題として真っ向から提起すること、これがカギだと強く思いました。
 ワイマール憲法の「所有権は義務を伴う」の話ははじめて知り新鮮でした

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

労働学校ニュース 戻るDORO-CHIBA