労働学校通信

第W期No.07


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労働学校通信 第7 (2004.10.10発行)
がんばろう労働者!たたかおう労働組合!ひろげようインターナショナル

代表あいさつ

根っ子はなんなのか

大変な出来事が世界中で起こっているので、これをどういうふうに見るかということについてお話したい。ロシアの北オセチア共和国で、チェチェンの武装勢力と目される人々が学校に突入し、子供たちも含めてろう城するということが起こった。それにロシア軍が突入し、数百名の死者が出るという悲惨な事件が報道されている。アメリカ共和党大会がニューヨークマジソンスクエアーガーデンというところで開かれた。ニューヨークは01年に9・11ゲリラが発生したところ。そこで敢えて共和党大会をやる。これに対し50万とも言われるブッシュに対するデモが爆発し、千数百名が逮捕されるということが起こっている。日本では、沖縄国際大学に米軍のヘリコプターが落っこちた。落ちたとたんにアメリカが完全に封鎖した。つまり沖縄は、イラク戦争下においては、沖縄全体がアメリカの占領地であるということだ。
こういう事態が全世界で、特に21世紀に入ってからいたるところで起こっている。
多くの労働者や女性、子供、年寄りが日々イラクでも、毎日死んでいる。こういう時代に「根本的な決着をつける道は何なのか」ということを真剣に考えなくてはならない。

労働者階級の名において

 ロシアによるチェチェン弾圧の問題、アメリカのイラク戦争、沖縄の基地問題、その「根っ子」はなんなのか、ということをちゃんと見る必要がある。「労働者階級こそが矛盾を決着する唯一の階級である」ということは、マルクスが初めて言ったことです。皆さんが今勉強していることも、そのマルクス主義の勉強をしているわけです。その思想に基づいて、本当に労働者階級の名において、この世界に決着をつけないと、結局こういう問題の根源を絶つことはできない。
本当に決着をつける力は、労働者の階級的団結しかない。ものすごい力を発揮する存在である労働者階級が、本当に一つの奔流のような力をつけるためにはどうしたらいいのか、みんなが真剣に考える。このことを本当に腹の底から思うのか、考えるのかどうか。このことが労働組合運動を進めるわれわれにとって非常に重要なことじゃないか。

本気になって11月闘争に勝利する

 10月17日のMWM。彼らは「この運動にアメリカ労働運動の未来がかかっている」と言っている。
わたしたちも、本気になって今年の11月闘争を勝利したい。そのために、今日の鎌倉先生の「資本主義仕組み、資本主義とはなにか」ということについて、何かつかんで運動の糧にしていただきたい。

ひとりは万人のために 万人はひとりのために

交流の広場−闘いの輪(受講生の声)を随時発行しています

感想文紹介

常に難しかったです。半分も理解できたかどうか……。ただ、私たち労働者が真面目に労働しても、それに関係なく資本家連中が経済を動かし、労働者の本来得るべき利益をも食い物にする世の中は絶対におかしいし、私たち労働者の手で変えていかなければならないと思いました。

番感じたことは、好況だろうと不況だろうと、資本と労働者の利害は対立するということ。これはわかっているようでも、やっぱり絶えず「賃上げすると商品価格に反映する」「景気拡大しないと労働者も困る」という考えに引きずられがち。労働者にとって、景気回復など利害ではない。株ギャンブルにまで至った資本主義を倒すことなんだと思いました。『資本論』はむずかしいですが、くり返しチャレンジしたいと思います。ありがとうございました。

いへんわかりやすい説明で、非常によく分かりました。とりわけ株式を廻る説明、擬制資本の論は、この間の疑問が氷解しました。
 人間の生産活動が実体とはおおよそ無関係なギャンブル的な取引に規定され破壊されている現状は、資本主義の末期に他ならないと思います。むろん、資本主義は終わらせなければ終わらないわけで、いよいよ労働運動が重要だと思いました。
(質問)
・中央銀行はどのような形で形成されたのでしょうか?政治権力と銀行が密接に関係しだしたのはいつ頃からでしょうか?
・株の取引が何の価値を生み出さない以上、ヘッジファンド等が膨大な利益を上げる一方で、膨大な損をしている部分があるはずですが、その損益を負担させられているのはどのような部分なのでしょうか?
 経済と労働運動、革命運動との関係で、何か研究していることがあればぜひお聞きしたいです。

の経済に関しては、中途半端な知識しか持っていなかったので、なかなか追いついていくのが大変でしたが、現在の世界経済の状況と戦後の日本の高度成長からバブル期を経てどのように今に至ったのかということ、そして次々と矛盾を出しながら100年以上続いてきた資本主義社会の構造が分かりやすく説明されていて、とてもおもしろかったです。むずかしい話になると逃げてしまいたくなることが多い私でしたが、難しいからこそ頑張って理解しようという気が自然と湧いてきたのは不思議でした。
 またいつか同じ内容のお話しでいいので、聞きたいと思いました。その時までには『資本論』や『賃労働と資本』をしっかりと読んでおきたいと思います。そうすれば同じ内容でも何倍もおもしろく聞ける気がするので。

況から恐慌という流れで恐慌を捉えていた。過剰資本、過剰生産、供給過剰から不況、その不況が悪化して恐慌というイメージを持っていた。しかし、今日の講義では好況のピークから恐慌になるという説明だった。友人からもらった『資本論』を読まないまま置いてあるので、一から勉強をし直そうと思う。

講義ありがとうございました。傍聴しているうちは、何となくわかったような気分になりますが、内容が具体的になっていくと追いつけなくなりました。ただ資本主義というものに対して感じているのは、いかに非人間的なシステムかということです。なぜこのような悪魔的なものを生み出してしまったのか? 根本的にはヨーロッパのキリスト教文化の中から出現したものと考えます。歴史的なものを今さら考えてもはじまらないのですが……。
 言いたいことは、この資本主義はいずれ形態を変えて生き延びるのか、それとも崩壊するのかという点。私にはわかりません。全ては人間に備わっている罪=欲望が解決しないかぎり、矛盾は解決しないだろうと思います。一握りの強欲な資本家たちの意のままに動かされている社会、それが資本主義なのですね。
 いずれ心ある人々に倒されることを望んでいます。

学習と実践はひとつ!いざ、11・7へ!
 11月労働者集会へ、「学習=実践」自分の所属している組合の機関決定を勝ち取り、職場の仲間を引き連れて、みんなの力で成功させよう。

労働者学習センター事務局
千葉市中央区要町2−8 DC会館 電話 043-222-7207 FAX 043-224-7197

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