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CTSが就業規則の「修正提案」
無条件で無期転換しろ!
選別・解雇は法律違反だ!!

 CTS(千葉鉄道サービス)は8月30日、関係する労働組合等に対して就業規則改定案の修正提案を行った。
2月に出された提案は、契約・パートの更新回数に一方的に上限(最長5年)をつくり、「限定社員試験」に不合格なら雇いどめ、作業手当なども大幅に削減するとんでもないものだった。
現場からわきおこった激しい怒りで実施は延期に追い込まれた。追い詰められた会社は7月冒頭に「提案内容を修正したい」と表明していた。遅れに遅れていたが今回、修正案の具体的内容が示された。

選別・解雇の仕組みを維持

 最大のポイントは無期雇用への転換問題だ。修正案には「契約社員・パート(有期)の雇用期間は最長で5年間とする」「会社は…社員から申請を受けた場合は無期雇用とすることがある」という内容が新たに書き込まれた。
会社の説明では、2月に提案した「限定社員試験」は取りやめるが、今度は、無期転換希望者が「申請・面接」をおこない、会社が「判定」する制度を実施するとしている。
くり返し契約更新をしてきた契約社員やパート社員に更新回数の上限を設けることは労働契約法違反だ。しかも契約期間が5年をこえたら、無条件で無期雇用に転換しなければならないとハッキリ書いてある。
にもかかわらずCTSは、あくまで「無条件での無期転換はしない」と、「面接」=選別の仕組みを導入しようとしている。2月提案と基本的な枠組みはなにも変わらない。無期雇用に転換するかどうかは、結局は会社のサジかげんで決まることになる。
こんな制度は絶対に認められない。これまで、くり返し要求してきたとおり、CTSは労働契約法をきちんと守り、希望者全員を無条件で無期雇用にするべきだ。

契約社員の定昇廃止

 また修正案では、契約社員の賃金を月額制から時給制に変更し、定期昇給を完全に廃止した。その一方で 千葉県最低賃金の25円引き上げに伴って、契約・パートの賃金を時間額で10円〜50円、60歳以上の仲間は50円引き上げるとしている。
最低賃金引き上げによって賃上げが提案されたとはいえ、率直に言って「ケタが違う!」。日勤だけの場合、手取額は10万円から12万円程度だ。10万円を切る人もいる。これで、どうやって生活できるのか。これに5千円程度が上乗せされたとしても焼け石に水だ。
大企業の味方ばかりしている安倍政権ですら「最低でも時給1000円に」と言っている。数十円の引き上げでは、まったく話にならない。
この間の闘いによって作業手当のカットは大部分撤回させたが、ポリッシャー作業、トイレ掃除などで作業手当のカットや減額が提案されている。

「9月10日前後に会社説明会」

 会社はこの提案について「9月10日前後に職場で説明会を行い、説明が終わり次第、新しい契約書に署名・捺印をしてもらう」と言っているが、あまりにも乱暴なやり方だ。
これでは、内容に納得ができなかったり、どのように変わるかよく分からない場合でも、10月以降も働くためには契約書にサインするしかなくなってしまう。
そもそも提案に対する解明要求、団体交渉などを経ることなく、職場で説明会を強行すること自体が、労働組合を無視する暴挙だ。
ここまで修正提案がずれ込んだ責任のすべては会社側にある。「時間がないから」と、十分な説明も議論もないまま「新しい契約書にサインせよ」「書かないなら10月から仕事はできませんよ」と仲間を脅かすようなやり方は絶対に許されない。

闘いはこれからだ!

 2月の突然の提案以降、CTSのあらゆる職場からわきおこった怒りの声は、ギリギリまで会社を追い詰めてきた。闘いはこれからだ! 修正提案に対して、あらゆる職場から声を上げ、生きていける賃金、安心して働ける職場をつくるために動労千葉に結集し、共に闘おう。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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