home page 日刊動労千葉 前のページに戻る

No.

委託した構内入換業務で重大事故が多発!!

京葉車両センター構内業務「1日勤」と転削業務を直ちに直営に戻せ!

検修・構内業務全面外注化の「10月1日実施」絶対阻止!
強制出向粉砕へ、動労千葉に結集して闘おう!

 今年1月27日、JR千葉支社は、京葉車両センターの構内入換業務「1日勤」の外注化を強行した。
 しかし、委託した構内入換業務に関して、考えられない事故や偽装請負が多発している。このままでは重大事故につながりかねない。
 JR千葉支社は、外注化した構内入換業務を直ちに直営に戻せ。

パンタグラフ1台だけで構内入換業務を行う?

 京葉車両センターにおいて、外注化された構内入換業務「日勤1」による車両の入換が行われていた。通常は1編成で2台あるパンタグラフを上げて入換業務を行うことになっているが、この日は、パンタグラフを1台しか上げずに入換業務が行われていたというのだ。列車が構内本部の前を通りかかったときに発見されたので列車を止め、もう1台のパンタグラフを上げて入換業務を継続したというのだ。
 入換業務を行うにあたっては、パンタグラフの上昇を確認してから行うはずだが、こうした基本的な業務ができない状況だということだ。

作業責任者からの指示もないまま入換業務を開始?

 もう一方、機能保全検査を行っていた列車の検査が終了し、CTSの担当者による入換作業が行われる予定であった。外注化された業務の場合、JRからCTSの作業責任者に作業終了の連絡が行われ、それを受けた後に作業責任者からCTSの作業担当者に対して入換業務の作業指示が行われることになっている。
 しかし、この日は、保全検査の作業終了後、まだJRからCTSの作業責任者に作業終了の連絡が行われていないのに、入換業務が行われたというのだ。作業指示もないまま入換業務を行うということ自体、重大な問題だ。ひとつ間違えれば触車事故になりかねない大問題だ。
 さらに、車輪転削業務においても、事故が多発しているというのだ。
 車輪転削業務においては、車軸の中心部分に器具を当ててから作業を行い、転削終了後は器具を外してから転削機械を下げることになっている。
 しかし、車軸の中心に当てた器具を外さずに転削機械を下げたために器具が車軸を傷つけ、車軸を交換するという事態が発生したというのだ。
 また、車輪連作業務を行うにあたって、車輪の直径を入力する際に間違った数字を入力するという状況が多発しているというのだ。車輪転削業務については、08年から外注化されているが、未だにこうした事態が続出しているという状況だ。

全ての責任は、経験・技術がないCTSに委託したJRにある!

 構内入換業務にしろ、車輪転削業務にしろ、外注化した業務でこうした事故やミスが多発している原因は、担当していた労働者の問題では絶対にない。構内入換業務を外注するにあたり、構内入換業務の経験や技術力、そして業務を行うにあたっての教育や指導等も含めて全く経験がない千葉鉄道サービスに構内入換業務を外注化したJRに最大の責任があることは明白だ。さらに、自らも「経験や技術力はない」と明言していた千葉鉄道サービスも同罪だ。
 このまま外注化された業務を続けたら、もっと重大な事故を引き起こしかねないということだ。その場合、責任は全て担当していた労働者に押しつけられるのだ。こんなことは絶対に許せない。
 経験や技術がない会社に外注化すること自体偽装請負であり、偽装請負によって事故が多発しているということだ。直ちに直営に戻せ。
  今、JR東日本は、検修・構内業務の全面外注化を「10月1日」から実施しようと動き出している。安全を投げ捨て、労働者を出向に駆り出す外注化を絶対に阻止しよう!動労千葉に結集してともに闘おう!

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
ページの先頭に
前のページに戻る