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04春闘50日間闘争

3派のストライキに起つ!

ついに風穴が開く

 動労千葉は、1047名闘争と結合し、3波の04春闘ストライキに起ちあがり、大きな勝利をかちとった。
 春闘第1ラウンドの闘いは、定年間近の組合員の強制配転をきっかけとして2月10日から突入。16日間にわたる連日の指名スト(延べ40人)と徹底した非協力闘争を闘いぬいて、ついに会社とJR東労組が結託した不当な労務支配に風穴をあける画期的な勝利をかちとった。
 この闘いは、定年を目前にした不当配転という前代未聞の攻撃に対する怒りの闘いであっただけでなく、運転士の資格をもちながら20年も発令されず、また不当配転されたまま塩漬けにし続けるという、20年近くにわたる延々たる不当労働行為に対する積年の思いを込めた闘いであった。また保守部門(検修職場)で膨大な欠員が生じようとしているのに、動労千葉に対する不当な労務政策だけはあくまでも貫徹するという断じて許されざる攻撃に対する闘いであった。
 われわれはこの3年間、メンテナンス部門の全面的な外注化という第二の分割・民営化攻撃に対し、ストライキと職場からの非協力闘争でたち向かい、千葉支社だけは検修部門の外注化を阻止し、メドをたてることもできないという大きな勝利をかちとってきた。その結果、膨大な欠員が生じざるを得ないという矛盾を当局に強制してきた。この成果にふまえ、腹をすえて無期限闘争を配置して闘うことを決断した。
 そしてついに、資本と東労組・革マルの結託体制を突き破り、強制配転者の職場復帰による欠員補充等の勝利をかちとった。またわれわれは、この闘いを通して、分割・民営化の矛盾が17年を経て、今まさに噴出しようとしていること、つまりJR体制の決定的な弱点をはっきりとつかみとった。

3月第二波スト!

 われわれはこの成果にふまえ、3月12日〜14日、04春闘勝利、反合理化・運転保安確立を要求して、全組合員をあげたストライキに突入した。
運休本数247本。闘いは断固として貫徹された。
 民営化・外注化・規制緩和によって、JRの安全は今危機に貧している。
 相次いでレールが破断し、保守部門の外注化−丸投げの結果「作業ミス」による輸送混乱が後をたたず、限度を超えた要員削減の結果、JR発足から今日までに228名の労働者が触車するなどして労災死するという恐るべき姿がJRの現実だ。
 そして昨年12月には、相次ぐ事故やズサンな安全管理体制に対し、国土交通省が異例の「事業改善命令」をだすに至ったのである。
 しかし千葉ではそれでもなを内部文書をだしてレール破断を隠ぺいするという事態が起きていた。しかもこのような状況のなかで、3月13日のダイヤ「改正」では総武緩行線の大幅な運転時間短縮が提案されていた。
 われわれはこの現実に対し、ダイヤ「改正」当日に、運転時間短縮計画の撤回、抜本的な安全対策の実施等を求めて、ストライキに起ちあがることを決断したのである。
 「新自由主義」政策が大手をふるうようなかで、「安全の切捨て−崩壊」は今全社会的問題となって噴き出している。春闘第二ラウンドの闘いは、こうした現実に対する組織の総力をあげた闘いであった。そして、ひらき直り続けていた事故隠ぺい問題で千葉支社の謝罪をかちとり、またマスコミもレール破断等、安全崩壊の現実を大きく取り上げざるを得ない状況をつくりだすなど、闘いは大きな成果をあげた。

3・29三波スト

 第三ラウンドは、ベアゼロ回答打破、JR貨物会社が画策する「賃金制度の白紙的見直し」計画の撤回を求めた3月29日ストライキであった。
 この闘いは何よりもベア要求すら放棄するという労働運動の現状を問う闘いであり、また「春闘の終焉」− 終身雇用制の解体を宣言し、年金改や労働組合法の改悪をもって労働者の生きる権利、団結する権利すら奪おうとする小泉−奥田路線に対する闘いであった。この現実に対し、労働者が団結し、ストライキで起ちあがることが求められている。
 JRでも三つの根本矛盾(【結託体制】【安全問題】【要員問題】)が噴出している。われわれの04春闘は、何よりも第一に、この矛盾を突いて、国鉄分割・民営化体制と真正面から対決する闘いであった。
 そして50日間にわたる組合員の総決起を実現し、大きな一歩をきりひらいた。

戦争と大失業!

 自衛隊のイラク派兵によって日本は再び「戦争をする国」になった。一方、日本経団連・奥田会長は、「国が生きるためには枝打ちをし、下草を刈りとらなければならない」「小さな幸せが今も存在し、未来永劫続くと誤解している人がいる。このような者は異星人としか思えない」「定昇廃止・ベースダウン」「年金など潰してしまえ。年金未納者は健康保険証や免許証を取り上げて一網打尽にしろ」「労働者の9割を非正規雇用に突き落とす」「春闘などすでに終焉した」と叫びたてている。これはもはや労働者に対する「戦争」だ。
 動労千葉は、04春闘を、労働者が虫けらのように犠牲にされ、戦争が「正義」としてまかり通る恐るべき現実に対し、労働者の生きる権利、団結する権利、社会の在り方そのものを問う闘いとして位置づけ、声を大にして次のように訴えた。
 04春闘で問われているのはこんな現実を変えることだ。そのためにあらゆる壁をのりこえて怒りの声を結集し、小泉−奥田路線に一矢を報い、社会の力関係−流れを変えるきっかけとなるような闘いをつくりあげることだ。その焦点が3・20国際反戦大統一行動だ。われわれのストライキもその起爆剤として位置づけて闘いぬこう。

流れは変わった!

 3・20国際反戦行動は、全世界数千都市で1千万人以上、日本では、冷たい雨のなかににも係わらず、陸・海・空・港湾労組20団体を先頭に、日比谷公園の6万人をはじめ、全国4百箇所、120万人というこれまでにない規模の闘いとなった。
 時代への危機感がぼう大な労働者の怒りの声を結合しはじめている。われわれが訴え続けてきたことは「外への侵略戦争」と「内なる階級戦争」=労働者への攻撃をひとつのものとして見すえ、これと真正面から闘わなければいけないということだ。3・20は、あらゆる立場をこえてそれがひとつとなって燃え上がった歴史的な日となった。
 スペインの状況に示されたとおり、今世界の労働者は、時代の本質を見ぬき、戦闘性を回復し、団結して新しい時代を見いだす力を取り戻そうとしている。抑えがたい怒りの声が噴きだし、歴史が音をたてて動こうとしている。
 1047名の解雇撤回闘争も、こうした怒りの声と結合し、その闘いの先頭にたつことによってこそ勝利をかちとることができるのだ。

すばらしい闘いが

 この春闘過程で、もうひとつ重要な闘いが燃え上がった。都教組の仲間たちの「日の丸・君が代」反対の闘いだ。「厳重に処分する」という石原都政−都教委の通達と、厳重な監視・規制体制のなかで、200名以上、全国では少なくとも1千名になろうとする仲間たちが起ちあがった。すごいことだ。われわれはこの闘いを心から支持し、不当処分攻撃を満腔の怒りを込めて弾劾する。
 事前に「予防訴訟」を提起した228名も含め、新たな大きな意味をもつ闘いが生まれたたということだ。1047名闘争にとっても、これは何にもまして力強い援軍でありともに闘う仲間たちだ。
 こうした闘いを結び合わせて、闘う労働運動の新しい潮流をつくりあげよう。

闘いの先頭に!

 04春闘−「3・20」の過程で起きたことは、「戦争と大失業」に対する危機感、怒りの声が噴出し、日本でも新たな闘いが生まれでようとしているということだ。 陸・海・空・港湾労組20団体も、現在攻防の焦点を迎えている新たな戦争立法−有事関連7法と3条約に反対する闘いを全力で訴えている。こうした闘いと結合し、その先頭にたって、1047名闘争の勝利をかちとろう。
 1047名闘争に今何よりも求められているのは確固たる闘いの構えだ。1047名闘争は、国鉄分割・民営化攻撃の本質がそうであったように、自らの解雇撤回闘争であるだけでなく、労働運動全体の未来を左右する闘いだ。今も否定すべき労働運動の現状を変革したいと願う、多くの仲間たちが1047名闘争のもとに結集している。その先頭にたって闘おう。
 そのためにも三争議団・闘争団=1047名の固い団結をつくりあげよう。そして何よりも、1047名闘争が解雇撤回闘争である以上、資本と闘い、JRにおける力関係の変革なしには勝利を手にすることはできない課題であることは明らかだ。
職場で吹き荒れる大合理化−第二の分割・民営化攻撃との闘いに全力で起ちあがろう。資本とJR総連の結託体制が崩壊しようとしている。今こそチャンス。結託体制を打破し、JRに闘う労働運動をつくりあげよう。激しい弾圧をはね返してこそ闘いは本物になる。1047名闘争に対する大弾圧−国労臨大闘争弾圧をはね返すために起ちあがろう。

大失業と戦争の時代に通用する新しい世代の動労千葉を創りあげよう!
 
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