DC通信No.1670 2012/9/23
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大 会 宣 言

本日われわれは、DC会館において第41回定期大会を開催し、この1年間の闘いの勝利を高らかに総括するとともに、新たな闘いの方針を満場一致で決定した。
 検修・構内業務外注化攻撃との闘いが最大の決戦局面を迎えている。12年間、外注化を阻止し続けてきた闘いは、労働組合が新自由主義的労働政策に真正面から立ち向かって勝利できる実践的な展望を示した。会社と東労組は一体となって強制出向の事前通知を強行したが、全国の検修職場から「総反乱」と言っても過言ではない怒りの声が噴き上がっている。われわれの闘いがそれをつくったのだ。強行姿勢の背後で、外注化政策はもはやボロボロになって崩れ落ちようとしている。われわれは負けていない。外注化は、労働者の雇用を破壊して未来を奪い、安全を根本から解体する攻撃だ。検修・構内外注化攻撃は明白な偽装請負だ。違法な強制出向は絶対に許さない。われわれは外注化攻撃を完全に粉砕するまで闘い続ける。
 また、われわれは、基地統廃合攻撃との闘いでも5ヶ月に及ぶ指名ストライキを貫徹して組織破壊攻撃を打ち破り、佐倉運輸区の開業を2ヶ月遅らせ、新生佐倉支部を結成した。
 6・29東京地裁判決は、「原告は、不当な動機・目的に基づいて策定された不採用基準がなければJR東日本に採用されていたはずであるといいうる」と明確に認定した。4・9政治解決をのり越えて闘い続けたことによって、初めてかちとることができた判決である。それにも係わらず、判決が解雇撤回・JR復帰を否定したことをわれわれは、断固として弾劾する。しかし、われわれはついに採用差別事件の真実を暴き出し、国鉄改革法の壁を突き破り、解雇撤回をかちとるあと一歩のところまで闘いを前進させたのだ。
 われわれは国鉄分割・民営化を絶対にあいまいにしない。国鉄分割・民営化攻撃によって労働運動が解体された結果、労働者に何が起きたのか。それ以降の労働運動の後退、嵐のように吹き荒れた民営化攻撃、非正規職に突き落とされた1500万人の怒り、打ち砕かれた権利、その全てをわれわれは忘れない。いよいよそれに決着をつけるときがきた。
 大震災と原発事故から一年半が経過した。しかし、被災地では未だ仮設住宅での生活や避難を余儀なくされている人たちが33万人にのぼっている。野田政権は、こうした現実を前にしながら「原発事故収束」を宣言し、すべてを過去のこととして消し去って、大飯原発再稼働に突き進んだ。この現実に怒りの声が噴き出している。首相官邸前行動には6月29日の20万人を頂点にして、毎週数万から数十万人の労働者・市民が結集し続けている。時代は確実に動き出している。
 世界大恐慌はますます深刻化し、資本主義体制の全面的な崩壊が始まっている。それが労働者への激しい攻撃を生み出している。貧困が限界を超えて蔓延している。雇用も、医療も、教育も、年金制度も、何もかもが崩壊しようとしている。これが新自由主義がもたらした現実だ。人間が人間として生きることのできない社会を生み出したのだ。今こそ労働組合が力を取り戻し、時代の最前線に登場しなければならない。
 また、日本は帝国主義の危機を背景にして、「領土問題」が政治家やマスコミによって意図的に煽られている。「領土問題」は戦争と不可分の問題だ。国家主義や拝外主義は、労働者階級の団結を破壊しようとする支配階級の攻撃だ。労働者には「固有の領土」など存在しない。全世界の労働者と固く連帯し闘おう。
 労働運動の再生は絶対可能だ。われわれはその思いのすべてを11・4労働者集会に結集させる。そのすべての決意を組織拡大闘争に注ぎ込む。大震災後の歴史的情勢と対決し、11月集会に1万人を結集させよう。外注化決戦・解雇撤回闘争に勝利し、すべての組合員の力を結集し、組織拡大闘争に総決起しよう。
 右、宣言する。
 2012年9月24日
 
                         国鉄千葉動力車労働組合第41回定期大会


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