DC通信No.127 08/06/23
第59回定期委員会宣言
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第59回定期委員会宣言

 本日われわれは、DC会館において第59定期委員会を開催し、08春闘ーライフサイクル粉砕、検修業務外注化阻止の闘いを中心とした08年前半の闘いの成果を確認し、新たな闘いの方針を決定した。とりわけライフサイクル制度は、JRの失策である駅業務の決定的な要員不足を運転士のたらい回しによって補填しようというものであり、絶対に許すことはできない。外注化と人件費削減で利益を上げることのみを優先し、鉄道輸送の安全など二の次にしてきたJRの責任は重大である。今でさえ、定年近い運転士に時速130`運転を課し、休勤を前提にしてギリギリのところで要員を確保しているのである。この行き着く先は第2の尼崎事故であり、さらなる労働強化と外注化だ。この闘いにおいて、ストを配置し、組合員あげた絶対反対の闘いによって滝君の配転を阻止するという緒戦の勝利をかちとった。これはまた、シニア制度以来の7年間にわたる「第2の分割・民営化」攻撃との闘い、平成採をはじめ職場の仲間の怒りの声を結集してきたからこそかちとられた勝利でもある。この地平にたって、本格的な組織拡大を実現しよう。サミット粉砕闘争から11月労働者集会1万人結集へと登りつめる08年後半戦へと打って出よう。
 7月洞爺湖で開催されるG8サミットは、破局に向かって突き進む資本主義体制の矛盾を労働者階級に転嫁してのりきり、帝国主義者どもが資源と市場をめぐって争うための会議に他ならない。戦争と民営化という新自由主義政策は、世界中に戦火と失業・貧困・飢餓・環境破壊をまき散らし、労働者人民を塗炭の苦しみに追い込んでいる。原油や穀物価格は高騰し、食料品や生活必需品のインフレが激しく進行し始めている。世界的な金融大恐慌が切迫している。世界中で食糧暴動が起き、デモやストライキの嵐が吹き荒れ始めた。アメリカでは、ILWUがついにメーデーを復活させ、イラク・アフガン戦争に反対して西海岸の全29港湾を封鎖する闘いに移民労働者とともに立ち上がり、イラクの港湾労組がこれに応えてストに立ち上がった。韓国では、新自由主義を掲げて登場したイミョンバク政権が100万人の決起で崩壊寸前だ。世界はいま眠りから覚め、闘いに立ち上がり始めた。全世界で立ち上がるすべての労働者人民との国際連帯と階級的団結をかけてサミット粉砕に立ち上あがろう。
 改憲、裁判員制度など、戦争への体制づくりへとひた走る福田政権は、「高齢者は早く死ね」といわんばかりの後期高齢者医療制度の強行、消費税増税の策動など一層の大衆収奪を行おうとしている。また、労働基本権や戦後労働法制の解体攻撃が切迫している。いまや労働者の3分の1以上となった非正規雇用労働者の苛酷な実態を「秋葉原事件」は衝撃的につき出した。文字どおり労働力商品として使い捨てにされ、希望も未来も奪われ、バラバラに分断・孤立させられた青年たちの怒りの声が噴出しようとしている。断罪されるべきはトヨタ資本や悪徳派遣業者、そしてこうした規制緩和・民営化政策を推し進めてきた小泉-安倍一福田政権と日本経団連だ。怒りに火をつけ、現場から闘う労働運動を再生させることこそ急務である。
 1047名闘争は、支配階級の国鉄闘争を根絶やしにするという意志がますます鮮明になるなか、闘争主体がこれと闘わず、政治解決路線へといっそう埋没する危機が進行している。いま求められているのは、燃え上がり始めている怒りの声の先頭にたつことだ。JR民営化体制の噴出する矛盾を突いて職場から闘いに立ち上がることだ。闘う労働運動を再生し、1047名闘争の勝利をかちとろう。
 全世界で始まった労働者の大反乱は、資本主義体制に最後のとどめを刺す闘いへと発展しようとしている。これまで動労千葉が訴え続けてきたことが時代とかみ合い、揺り動かすことが可能な情勢を迎えている。われわれの最大の課題は、この時代をともに闘おうとJRの青年労働者に訴え、動労千葉の未来をかけて、なんとしても組織拡大を実現することだ。6・29―7・6洞爺湖サミット粉砕闘争に全力で立ち上がり、08年こそ11月労働者集会1万人結集を実現しよう。
 右、宣言する。

 2008年6月22目

国鉄千葉動力車労働組合第59回定期委員会


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